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【登山記】念願の雲ノ平へ行ってきました!(Day2: 太郎平~雲ノ平)

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雲ノ平への道、2日目は、
太郎平を出発して念願の雲ノ平を目指します。

 

【Day1はこちら】

tools4mountains.hatenablog.com

 

まず目指すのは薬師沢

太郎平は登山道の分岐地でもあり、
複数方面に登山道が続いています。

黒部五郎岳、薬師岳、そして雲ノ平。


太郎平小屋前で準備していたところ、
この日は黒部五郎方面に向かう人が多い印象でした。

 

雲ノ平に向かうには、
まずは薬師沢に進みます。

 

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薬師沢にはこちらも魅力的な山小屋でもある、
薬師沢小屋があります。

以前紹介したことのある、
やまとけいこさん著の「黒部源流山小屋暮らし」にも出てくる山小屋です。

 

tools4mountains.hatenablog.com

 

今年もやまとさんは山小屋で働いているそうです。
(この日、雲ノ平山荘でご一緒だった方がサインをもらったそう)

 

薬師沢まではいくつか沢を渡渉しつつ、
一気に400mほど下って行きます。

割と後半は勾配もきつかったので、
要注意箇所もいくつかありました。

 

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谷底に降りるような下り道のその先、
うっすらと見えてきた山小屋の屋根。

太郎平小屋を出て1時間40分ほどで
薬師沢小屋に到着しました。


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写真で見ると若干違和感を感じるかもしれませんが、
その通りで、この薬師沢小屋、
若干傾いているそう。

 

それはさておき、
この夏はどの山小屋も水不足で苦しんでいる中、
ここ薬師沢だけは大量の水で溢れていました。

山小屋前の蛇口からは溢れんばかりの水。

ありがたく水分補給させてもらいました。

少し休憩をして、いざ、雲ノ平へ。

 

待っていたのは地獄の直登


薬師沢小屋前の吊り橋を渡り、
分岐から雲ノ平方面への進みます。

看板には「直登」の文字...
どことなく嫌な予感がします...

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この雲ノ平への直登。

雲ノ平山荘で一緒になった登山客が揃って、
「あれはきつかった...」と言っていました。

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この長梯に始まり、
その後は苔で滑りやすくなった岩場をひたすら登ります。

沢沿いの登りだけあり、
苔生す様が他の山域とは違いました。

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雲ノ平方面から下って来る方も多かったですが、
個人的には登りはまだしも、
下りではあまり使いたくない道。

登った先に開ける庭園、そして雲ノ平

薬師沢まで下った分を登り終えると、
ようやく展望が開けます。

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雲ノ平山荘まではまだ30-40分ほどあるものの、
ここまで来ると心に余裕が生まれます。

少し歩くと見えてきたのは、槍ヶ岳

そして、さらに進むと左手には剱岳の姿も。

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この両雄が見える場所はそこまでないと思うので、
これには感動しました。

そして、ずっと前へと続く木道。
徐々に雲ノ平山荘の姿が大きくなります。

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そして、太郎平小屋を出て約4時間、
無事に雲ノ平山荘に到着しました!
(ちょうどお布団を干していました)

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雲ノ平山荘で過ごす贅沢な時間

まだ時間は早いものの、
早速チェックイン。

雲ノ平山荘の第一印象は「とにかく綺麗」。


それもそのはず、
今の山荘は2010年に新しく建て替えられたもの。

一般的な山小屋の雰囲気はなく、
特に食堂/カフェの雰囲気はとてもお洒落でした。


この日は日曜日ということもあり、
宿泊者も少なめ。

寝床も数名分のスペースを使えたので、
とても快適でした。


食堂 "雲ノ平食堂”のメニューも、
山小屋とは思えないお洒落なラインナップ。

今回はタンパク質補給も兼ねて、
台湾風チキンライスを注文。

味付けの出汁がとても美味しく、満足。


雲ノ平の良いところは、
山荘周りに散歩コースがあるところ。

オススメは山荘から10分程のところにある祖母岳

山頂からは絶景が望めます。
雲ノ平山荘の奥には水晶岳の姿。

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ところで、
祖母岳への散歩から山荘に戻る途中、
木道の下からひょっこり現れたのがライチョウさんでした。

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人が少ないだけあって、
まったく緊張感もなく、ほっこりしました。


夜も楽しみな山荘の時間

山荘での楽しい時間はまだまだ続きます。

雲ノ平山荘は食堂ではレコードプレーヤーが置いてあり、
そして本棚の本もとても素敵でした。

雑誌や小説を読む、贅沢な時間。
電波が全く通じない空間だからこそ、
普段とは違った時間の流れを感じます。


そしてお楽しみは夕食。

雲ノ平山荘の名物といえば、
石狩鍋

具沢山の石狩鍋はまさに心温まる味。


昔は大鍋でテーブルごとにシェアだったのが、
コロナ禍で配膳形式になったそう。

もちろんおかわり自由なので、
当然の如く2杯目を頂きました。

2杯目は七味を入れて味変するのがオススメです。

 

夕食後は、
お昼から狙っていた自家製アイスクリーム

まさか、こんな場所でアイスクリームが食べられるとは。

いくつかフレーバーがあり、
2種類が選べます。

お昼の時点で仕込み中だったラムアプリコットが無事に完成したとのことで、迷わずそちらと、チョコレート味を選択。


これが本当に美味しくて、
夕食を囲んだメンバーが全員頼んでました、笑。

夕食後の食堂では、
プロジェクターで上映される山荘の歴史などを見つつ、
そのメンバーでおしゃべりしながら気づいたら20:00過ぎ。

21:00が消灯なので、
寝る支度をして、読書をしつつ消灯時間を迎えました。

 

深夜は星空が見れないかと2:00頃起きてみたものの、
残念がらこの日は曇り。

 

諦めて布団に戻り、朝まで熟睡でした。

 

 

【登山記】念願の雲ノ平へ行ってきました!(Day2: 太郎平~雲ノ平)

 

【登山記】念願の雲ノ平へ行ってきました!(Day1: 折立~太郎平)

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ついに行ってきました。

念願の雲ノ平。そして、雲ノ平山荘。

数年前から企画しつつも悪天候で流れ、ようやく実現したこの山行。
言葉にするのが難しいくらいの満足感。
秘境という言葉が相応しい、素晴らしい場所でした。

3泊4日の縦走になっているので、
数回に分けて登山記録を書いていきます。

 

登山記録

日時:2023年9月9日(土)~9月12日(火)
移動:バス

行程:

Day1

・7:00 折立(薬師岳登山口)
・10:10 太郎平小屋
・10:50 太郎平小屋 発
・12:05-12:30 薬師岳山荘
・13:40 太郎平小屋

Day2

・6:00 太郎平小屋
・7:40 薬師沢小屋
・10:10 雲ノ平山荘

Day3

・6:15 雲ノ平山荘
・7:15 祖父岳
・8:00 ワリモ岳
・8:32 鷲羽岳
・9:20-9:43 三俣山荘
・10:20 三俣蓮華岳
・11:30 双六岳
・12:00 双六小屋

Day4

・5:35 双六小屋
・6:23 弓折乗越
・6:30 弓折岳
・7:07 鏡平山荘
・9:10 わさび平小屋
・10:05 新穂高ロープウェイ

行動時間:28:14
歩いた距離:48.5km
累積標高:3,784m


【雲ノ平のオススメ度】

満足度 低い  ○  ○  ○  ○    高い
景観 悪い  ○  ○  ○  ○   良い
体力度 低い  ○  ○  ○  ○    高い
難易度 低い  ○  ○    ●  ○  高い
アクセス 悪い    ○        良い

 

雲ノ平へのアクセス

雲ノ平は秘境と呼ばれるだけあり、
北アルプスの最奥部とも言える場所にあります。

アクセスはメジャーなのは、
富山側(折立)、あるいは岐阜側(新穂高温泉)より。
いずれからも1泊2日の距離。

今回は折立から新穂高温泉へ縦走するルートで、
トータル3泊4日の山行。

9月8日(金)の夜行バス、毎日あるぺん号で、
折立の薬師岳登山口に向かいます。

竹橋22:30で登山口に6:30頃に到着予定。

 

薬師岳登山口は想像以上の賑わい

この折立の登山口は、
首都圏の人間にとっては遠い場所。

ここ最近は登山口付近で頻繁に熊も目撃されており、
登山者も少ないのかなと思いきや、
駐車場はほぼ満車。

登山口は人で溢れていました。


あまりにも人が多いので、
この日は熊鈴は付けずに出発。

特に急ぐ工程でもないので、
肩慣らし的にゆっくり目のペースで歩きます。

 

そこそこ良い塩梅の勾配が続きます。

道がしっかり整備されていたのが印象的。
木道が多く、脚にくる道のりでした。

 

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太郎平小屋に無事にチェックイン

今日の宿泊地である太郎平小屋までは、
コースタイムで約4時間。

人によってはこの日はその先の薬師沢小屋、
あるいは雲ノ平まで行く健脚の方もいるようで、
登っている人は比較的経験者が多かった印象。

 

そんな中、自分も快調に登り、
10時過ぎには太郎平小屋に到着。

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お腹が空いていたので、
軽いお昼休憩の後、そのままチェックイン。

普通の宿と違って、
10時台でもチェックインできるのが山小屋の良い所。

太郎平小屋はいかにもな山小屋。
2段ベッドの空間に布団が4枚が一区画。

幸い、一人一枚の布団で寝られたので快適でした。

 


少し休憩して、時間もあるので、薬師岳方面に行くことに。

 

近くに見えて意外と遠い薬師岳


太郎平小屋の看板によると、
薬師岳までは登りで3時間。

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割と近くに見えていても、
登ってみると遠いのが登山あるある。

不要な荷物は山荘に置いていたので、
身軽だったとは言え、少し疲れがあったのと、
薬師岳山荘付近でカメラのアイカップを紛失したのに気付き、
だいぶテンションが下がってしまい、今回は山頂には登らず、
山荘から折り返すことに。

 

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また別のルート(室堂〜折立)で、
トライしたいかなと思います。

 

太郎平小屋の過ごし方

 

夕方の日暮には、
小屋の裏手にある太郎山へ(10分強で着きます)。

ガスってはいたものの、
遠くには水晶岳が見えました。

目指す雲の平はその途中のどこかにあるはず...

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ちなみに、太郎平小屋のご飯は17:00。
朝食も5:00でした。

明日もあるのでしっかりエネルギー補給(水分補給)。



のんびりできる談話スペースがなかったので、
就寝時間(21:00)までベッドで読書をしてのんびり。

 

明日はついに雲の平に向かいます!

 

【登山記】手軽に登れる3,000mの山、仙丈ヶ岳へ。

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久しぶりの投稿は、
南アルプスの仙丈ヶ岳に登ってきた記録です。

バスを使って北沢峠まで。

そこから手軽に登れる3,000m級の山です。
別名『南アルプスの女王』とも呼ばれています。

 

登山記録

日時:2023年7月22日(土)
天気:晴れ/曇り
移動:車

行程:

・6:00 北沢峠発
・8:10 小仙丈ヶ岳
・9:10 仙丈ヶ岳
・10:20 仙丈ヶ岳 発
・11:13 馬の背ヒュッテ
・12:44 北沢峠

タイム:5:50(休憩含まず)
歩いた距離:10.9km
累積標高:1,308m


【仙丈ヶ岳のオススメ度】

満足度 低い  ○  ○  ○  ○    高い
景観 悪い  ○  ○  ○  ○   良い
体力度 低い  ○  ○  ○  ●    高い
難易度 低い  ○  ○    ●  ○  高い
アクセス 悪い  ○  ○        良い

 

仙丈ヶ岳を周回(北沢峠より) / Satsさんの大仙丈ヶ岳仙丈ヶ岳小仙丈ヶ岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

 

登山口へのアクセス


個人的に南アルプスはアクセスが悪い山が多いイメージ。

今回の登山口は北沢峠。

北沢峠まではマイカー乗り入れは不可なので、
仙流荘からバスに乗る必要があります。

この仙流荘までがだいぶ遠い...

東京方面からだと諏訪湖から西へ回り込む必要があるので、
北アプルスに行くのと同じくらいの距離感。

 

この日は深夜発。
23:00頃に神奈川発で、現地には2:30頃に到着しました。

 

バス乗り場の暗黙のルール


始発のバスは5:30。

このバス停には暗黙のルールがあり、
荷物を置いて待機列を確保することが大切。

 

そして、気を付けることは
待機列が2つあるということ。


1つ目はチケット売り場で、
2つ目はバス乗車の列。

なので、その2つにそれぞれ場所確保が必要です。

駐車場は仙流荘の少し先にあるため、
この日は駐車場に向かう前に先に荷物をデポしました。

2:30の時点で、
大体50番目くらいの順番でした。

その後は車中で仮眠タイム。

チケット売り場は4:30くらいにオープンらしいので、
その頃に待機列に戻りました。


なお、チケット売り場は現金に加え、
カードなどのキャッシュレスにも対応しているようです。

バスは片道1,370円。
荷物の持ち込み代金込みのお値段。


始発の定刻は5:30でしたが、
5:00過ぎには乗車が始まり、結局5:10くらいに乗車。
ちなみに、3台目くらいのバスに乗れました。
8台程バスがあったので、200人くらいまではスムーズに乗れそう。

北沢峠より小仙丈ヶ岳経由で山頂を目指す


45分ほどで北沢峠に到着。

この時点で1,800mくらいの高度なので、
1,200m程の登りで仙丈ヶ岳。

まさに、気軽に登れる3,000m。

北沢峠からは甲斐駒ヶ岳へのルートもあり、
峠に宿泊して2つとも登ることも可能。

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仙丈ヶ岳へは周回ルートがあり、
時計回りで途中、小仙丈ヶ岳を経由するルートで登ります。

前半は樹林帯。

下界はこの日も灼熱のところ、
山の中は快適な温度。

15℃くらいだったのでTシャツで気持ちの良いくらいでした。

 

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あちら側には甲斐駒ヶ岳の姿。
他にも鋸岳の険しい山容を見ることもでき、
南アルプスを単横できるルートです。

そこまで急登という勾配ではなく、
全体的に登りやすいコース。

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2,864mの小仙丈ヶ岳で小休止。

奥に見えるのが本日の目標の仙丈ヶ岳。
背後の甲斐駒ヶ岳方面から雲が迫ってきていたので、
少しだけ急いで先へと向かいます。

 

仙丈ヶ岳登頂、そしてついでの大仙丈ヶ岳


仙丈ヶ岳まではここから約1時間。

展望も開けてくるので、
とても気持ちの良い登山でした。

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コースタイムより早く、
順調に進み、9:10に仙丈ヶ岳山頂に到着。

3,033mということで、
3,000mを超える山は久しぶり。

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ここからはついでに奥に見える大仙丈ヶ岳へ。

ほとんど行く人のない山で、
仙丈ヶ岳からは片道10-15分程で到着します。

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100mくらいの登り返しがあるので、
帰りは少し疲れます。

ここから一気に下山なので、
脚に余裕がある人向けかもしれないです。

なお、大仙丈ヶ岳から見る仙丈ヶ岳の姿はこちら。

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南アルプスの女王感はなく、
どちらかというと荒々しい姿。

違った一面が見られたという意味では貴重な一枚。

 

下山ルートはなかなかのガレ場


この日は馬の背ヒュッテから、
そのまま周回ルートに突入しましたが、
このルートはなかなかのガレ場だらけ。

ひたすらに沢沿いを下るルートでした。

道も不安定な箇所が多く、
数回転んでしまうこと間違い無しなので、
個人的には馬の背ヒュッテから登り道に戻るのがおすすめ。


かなり脚にも負担が大きかったので、
事前リサーチが甘かったことを反省。

また増水時は通らない方が良いです。

 

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疲労も溜まっていたので、
注意しつつ無事に北沢峠に到着。

バスが13:10ということだったのでかなり急いだのですが、
どうやら人が揃い次第臨時便が出るらしいので、
マイペースで下山して大丈夫そう。

バス停前のこもれび山荘にて、
ソフトクリームを食べて終了。

 

 

1,300程の登り下りの割には、
下山時のガレ場のせいもあり、割と疲れました。

下山すると駐車場は灼熱。

しっかり温泉で汗を流して無事に帰宅しました。

 

 

【登山記】いざ、日本三大急登!七丈小屋泊で甲斐駒ケ岳に登ってきました。

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すっかりご無沙汰しています。

 

最近は少しだけ山から遠ざかっていました。

猫を飼い始めたり、サーフィンを始めたりと理由は色々...

 

ともあれ、
時間を見つけては山にも登っています。

 

この秋は、いつかはチャレンジしてみたかった山に登ってきました。

日本三大急登の一つとしても有名な、
黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳

最近は日帰りで登る強者も多いようですが、
大人しく1泊2日の行程。

七丈小屋に宿泊しての2日間。

 

最近はお天気がイマイチでしたが、
幸いにも2日間共に晴天に恵まれました。

秋晴れの登山はやはり気持ちが良いものです。

 

登山記録

日時:2022年9月30日(金)~10月1日(土)
天気:晴れ
移動:車

行程:

【1日目】
・7:45 尾白川渓谷駐車場発
・10:30 前屏風ノ頭
・12:35 七丈小屋

【2日目】
・4:40 七丈小屋発
・6:05~7:00 甲斐駒ヶ岳
・7:24~7:42 摩利支天
・8:07 甲斐駒ヶ岳
・9:00 七丈小屋
・10:50 前屏風ノ頭
・13:10 尾白川渓谷駐車場

タイム:13:55
歩いた距離:20.3km
累積標高:2,749m


【甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)のオススメ度】

満足度 低い  ○  ○  ○  ○    高い
景観 悪い  ○  ○  ○  ○   良い
体力度 低い  ○  ○  ○  ○    高い
難易度 低い  ○  ○    ●  ○  高い
アクセス 悪い  ○  ○        良い

 

登山口へのアクセス

 

登山口があるのは、尾白川渓谷駐車場。
観光地でもあり、駐車場は広くて快適。

なお、日向山への登山口も兼ねています。

tools4mountains.hatenablog.com

 

駐車場を抜けると見えるのは駒ヶ岳神社。
神社の境内を抜けると登山道に繋がっています。

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こちらで無事をお祈りして出発。

少し進むと、
"黒戸尾根登山道"の案内が。

ここからは気を引き締めて、いざ甲斐駒ヶ岳。

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修行の道

 

登山道はひたすら森の中。

どんな急登が待っているのかと内心緊張していたものの、比較的なだらかで登りやすい道が続きます。

それにしても前半戦は完全に栗ロードでした。

そして苔むす森。

 

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この黒戸尾根、
道中に山小屋は七丈小屋しかなく、
それまではひたすらに登るのみの、修行ルート。

道中、頻繁にお地蔵さんや仏像が祀られているのも印象的。

 

金曜日ということもあり、
登山者もほとんどなくマイペースに登ります。


展望のない修行道を約3時間。
ようやく目先に見えてきた景色の変化。
大きな岩が見えてきたら、それは、通称『刃渡り』

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見ての通り切り立った岩の連なり。

鎖も付いており見た目は危なそうですが、
足場はしっかりしているので特に問題無し。


ここでようやく展望が少し開けてきます。

眼下に見えるのは砂浜の山頂で有名な日向岳
そして、奥には八ヶ岳

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このあたりから登山道はやや険しくなり、
頻繁にハシゴや鎖場も登場。

急登の名に恥じない、ほぼ直登のハシゴもあり、
楽しくなってきました。

 

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道中は刀利天狗を通過。

その後、しばらく歩き、少し降ったところにあるのが、
昔の小屋跡である五丈小屋跡

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ここから登り返し、40分ほど。
今夜の宿泊地でもある七丈小屋に到着!

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日本三大急登の名前に少し恐れをなしていたこともあり、今日の出発は7:45。

ただ、七丈小屋までの登りは約1,600m。
普段よりはスローペースでしたが、
5時間弱で小屋に到着しました。

 

小屋からは富士山、そして鳳凰三山の姿も、見えました。

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ホスピタリティに溢れる七丈小屋


絶景は明日の楽しみにして、
早速、小屋にチェックイン。


コロナ対策もあり定員は24名。


ベッドの場所に加え、食事のテーブル(兼休憩場所)も番号で指定されるので、ゆったり過ごすことができました。

七丈小屋はポイントカードがあり、
10回泊まると1泊タダになるらしいです。

また、嬉しいことにアミノバイタルがもらえます。
運動前と運動後、さらには行動中と3点セット。

このホスピタリティには感動。

 

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夕食は17時から。

バーナーでお湯を沸かしてお昼ご飯にして、
その後はのんびり過ごしました。

 

小屋の主人でもある花谷さんもインタビューに参加している、こちらの本が興味深かったです。コロナ禍の山小屋がいかに大変だったかがよくわかります。


夕食は安定のカレーライス。

素麺が何気に美味しかったです。
なお、カレーはおかわり無料。

 

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その後は少しお酒を飲んで、
星空を眺めて21時過ぎに就寝...

 

いざ、甲斐駒ヶ岳へ!

 

朝ご飯はお弁当に変更可能なので、
ここは迷わずお弁当。

4時には起き、4時半には出発。


まだまだ暗いのでヘッドライトを付けて登ります。
久々のナイトハイク。楽しい。

富士山を背景に、鳳凰三山のシルエットが美しい。

個人的には富士山を見るなら、
ここ甲斐駒ヶ岳がベスト。

 

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山頂への道はなかなか険しく、
岩場も鎖場も登場。

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徐々に明けていく空をバックに、
どんどん登ります。

そして、しばらく登ると見えてくる、
大岩に突き刺さった剣

こんな山、他に見たことない。
テンションを上げてくれる甲斐駒ヶ岳、素晴らしい。

そして、もう少しで山頂。

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山頂手前には、
駒ヶ嶺神社の本社。

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そして、ここを過ぎて少し登ると、
甲斐駒ヶ岳の山頂

七丈小屋から1時間20分程で到着。
トータルで6時間超えなので、
やはりなかなかのハードな登山道だと思います。

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七丈小屋のお弁当と、絶景に感激

 

すでに絶景に囲まれていますが、
まずは腹ごしらえ。

小屋で注文した朝ごはんを食べます。


七丈小屋のオリジナルパッケージで包まれていました。
中身はお稲荷さんと卵焼きと佃煮。

このお弁当が本当に美味しかった!

これを食べるためだけに泊まる価値あり。

 

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その後、コーヒーを沸かして、
ここからは景色を楽しみます。

富士山も良かったですが、
個人的には仙丈ヶ岳、そして、
遥か遠くまで南方へ連なる南アルプスが印象的でした。

 

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南アルプスにも登りたい山がたくさん。
ちょっとアクセスは悪いけれど...


さて、景色を堪能したら、
下山する前に少しだけ寄り道を...

 

摩利支天マジックにやられた帰り道

 

寄り道したのは、
少しだけ下ったところにある摩利支天

なんとなく気になってしまい、
時間もあったので登ってみることに。

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この摩利支天、
甲斐駒ヶ岳から見下ろすと、すぐに辿り着けそうですが、
実際は迂回路を使って結構下っての登り返し。

地味に体力を削る山でした。

ただ、山頂の雰囲気は独特で、
甲斐駒ヶ岳の全容を捉えることもできるので、
足を伸ばす価値はあると思います。

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花崗岩で白く覆われた山頂。

遠くから見ても格好の良い山ですが、
近くで見ても迫力があります。


摩利支天からの景色を堪能したら、
まずは甲斐駒ヶ岳への登り返し。

そして、下山道へ。

 

黒戸尾根の下山は、
相変わらずの岩場とハシゴと鎖場。

このハシゴにやられました。

ひたすらに下っていたところ、
完全に"膝が笑っている”状態に。しかも両足。

 

下山だけで2,500mほどあり、
この下山が何よりも辛かった...


踏ん張ることができず、
超スローペースに歩くこと5時間
ようやく駐車場に辿り着きました...

下界では川で遊ぶ人々。平和。

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それにしても、
2,000m以上の下山はなかなか大変。

これは良い勉強になりました。

 

甲斐駒ヶ岳はぜひ1泊2日で!

最近は日帰りでも登る人が多い山ですが、
登るのであれば1泊2日がおすすめ。

ぜひ、七丈小屋泊で!

とても素敵な山なので、
日帰りで帰ってしまうのはもったいない。

 

自分も頑張ってポイントカードを貯めたいと思います!

 

 

【登山記】いざ、日本三大急登!七丈小屋泊で甲斐駒ケ岳に登ってきました。

【登山記】新年度を迎え、箱根は金時山へ。

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天下の秀峰、金時山へ。

箱根には足を運べど、登っていなかった金時山。

 

桜の季節に初登頂してきました。

 

登山記録

日時:2022年4月2日(土)
天気:晴所々曇
移動:車

行程:
・11:00 公時神社(登山口)
・12:09~13:34 金時山
・14:31 公時神社

タイム:3:31(休憩時間:1:20)
歩いた距離:3.7km
累積標高:507m


【金時山のオススメ度】

満足度 低い  ○  ○  ○    ○  高い
景観 悪い  ○  ○    ○  ○  良い
体力度 低い    ○  ○  ○  ○  高い
難易度 低い    ○  ○  ○  ○  高い
アクセス 悪い  ○  ○    ○    良い

 

公時神社より金時山を目指しました


金時山はいくつか登山口がありますが、
今回は公時神社より。


登山口近くには、
エヴァンゲリオン仕様のトイレがありました。

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登山口は公時神社。

坂田公時(金時)を御祭神とする神社です。
もちろん、しっかりお参りしてから登ります。

 

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1時間ほどで登れるルート。

ルートも迷うことはなく、
しっかり整備されていました。

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道中には、
ぱっくりと割れた大岩も。

きちんと祀られていました。

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ちょうど前の番は、
雪が降ったということで、
まだ雪の所々に残っていました。

金時山で雪を見ることになるとは...

 

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登り始めて1時間ほどで山頂へ。

流石に人気の山だけあって、
山頂は賑わっていました。

山頂には山小屋も2つあり、
昔の写真が飾ってあったりと興味深かったです。

 

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岩陰で昼ごはんを食べて下山。

 

下山後は社務所にお呼ばれ


公時神社には社務所があります。

何故か烏骨鶏が大量に放飼されています。

 

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今回はご縁があり、
社務所にお呼ばれして、
お茶とお菓子を頂きました。


お祭りで振る舞われたお菓子だそうで、
大変美味でした。

登山と羊羹の相性はやはり良いなと再認識。

 

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箱根は桜も満開。

登山も楽しめ、帰りには温泉にも寄り、
とても充実。

 

週末を楽しむには良い山でした。

 

 

【登山記】新年度を迎え、箱根は金時山へ。

【登山記】残雪期の金峰山へ【雪山】

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少し前ですが、
今シーズン最後の雪山を堪能しに、
金峰山へ登ってきました。

 

2年前の初夏に登ったルート。

 

前回はグリーンシーズンでしたが、
やはり同じ山でも雪山だと違った表情があり、
とても楽しい一日でした。

 

登山記録

日時:2022年3月12日(土)
天気:晴れ
移動:車

行程:
・7:32 瑞牆山荘
・8:06 富士見平小屋
・8:56 大日小屋
・10:09 砂払ノ頭
・10:47-11:30 金峰山
・11:54 砂払ノ頭
・12:38 大日小屋
・13:06 富士見平小屋(小休憩)
・13:45 瑞牆山荘

タイム:6:13
歩いた距離:10.7km
累積標高:1,205m


【金峰山(瑞牆山荘より)のオススメ度】

満足度 低い  ○  ○  ○  ○    高い
景観 悪い  ○  ○  ○  ○   良い
体力度 低い  ○  ○  ○  ●  ○  高い
難易度 低い  ○  ○    ○  ○  高い
アクセス 悪い  ○  ○    ○    良い

 

出発は瑞牆山荘


今回は車で登山口の瑞牆山荘へ。

スタッドレスを履いていないので、
事前に凍結情報を入念にチェック済。

道中、2箇所ほど凍結箇所はあったものの、
問題なく到着。

 

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残雪期ということもあり、
駐車場は20台程。


なお、
瑞牆山荘のトイレは冬季使用禁止でした。

道中にある富士見平小屋のトイレは使えるので、
そちらまで我慢。

 

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登山口がわかりづらく、
いつも一瞬見失います。

看板も程よく色褪せています。

 

瑞牆山荘〜富士見平小屋


富士見平までは50分のコースタイム。

冬山を登るような人であれば、
おそらく30分強で到着できるはず。

 

気温は3℃くらい。

見ての通り、登山道は凍結箇所もあり、
雪もまだまだ残っていましたが、
まずは、アイゼンは付けずに出発。


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最初の登りを終えると現れるのは、
100名山にも数えられる瑞牆山

この出迎えてくれる雰囲気が、
このルートの最初の見どころ。

少し休憩をしたら再出発。


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ほどなくして、富士見平小屋に到着。

小屋は営業していないので、
とてもひっそりとした雰囲気。

いかにも雪山。

 

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前に夫婦が歩いていたので、
少し距離を保つためにも、小屋で休憩。

せっかくなので、
一人っきりの山を楽しみたい欲。

 

金峰山をひたすらに目指す


ここからは、
ひたすらに金峰山を目指します。

雪のはところどころにある程度。

まだアイゼン無しでも問題ないかと、
そのまま登っていきます。


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ほとんど人がいないこともあり、
期待通り、静かな山を堪能できました。


雪のおかげで、
あたりは真と静まり返っていて、
聞こえるのは自分の歩く音のみ。


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富士見平小屋から40分ほどで、
大日小屋に到着。


大日小屋はいつものように、
人影はなく...

少し怖いくらい...

少しだけ低地に位置するこの小屋。
なんだか不気味。


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そろそろ雪深くなってきたので、
アイゼンを装着。

今日は冬靴ではないため、
夏靴にも装着可能なモンベルの10本爪アイゼン。


この辺りから登りもキツくなるので、
アイゼンを付けてちょうど良かったです。


YAMAPの記録を見ると、
チェーンスパイクで登頂した記録もありましたが、
やはりアイゼン必須かなと。

 

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登り以上に、
比較的距離を歩くこのルート。

歩きやすいといえばそうですが、
なかなか長いと感じてしまう...


次のチェックポイントの、
砂払ノ頭までは1時間強。


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ここからは一気に展望も開けるので、
だいぶ元気になること間違い無し。

そして、
同時に日差しも強くなるので、
サングラスも必須。

稜線歩きから金峰山の山頂へ


いつ見ても、
素晴らしいこの稜線。

奥に見える大きな岩が五丈岩


まだ距離はあるので、
急ぐことなく時間を楽しみます。


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少し歩くと...

上の景色がそのままズームされます。


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そして、
五丈岩は大きい...

頭の中のイメージより、
いつも大きく感じるのが、この五丈岩。


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五丈岩のところまで登り切れば、
そこは金峰山山頂

比較的平坦で、
あまり山頂感がないのが特徴。


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山頂は日当たりが良いので、
雪は少なものの、
標識は程良く埋もれていました。

山頂から見る五丈岩はやはり不思議。


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一応、登ろうと思えば登れるみたいですが、
ソロなので万が一のことを考えて止めておきます。


少し早いですが、お昼休憩。


登山用に購入していた、
"高たんぱく&低糖質"のカップラーメン。

考えてみると低糖質は欲していないので、
登山には向いてないかも?


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味はさっぱりとしていて、
スープも薄めで飲み切りやすく、良かったかも。


食後には、
たまにはの自撮り。

 

下記は10秒タイマーに、
ちょっと間に合わなかった図。

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下山路も長く感じる金峰山...


40分ほどの休憩で下山。

 

装備は、今回もripaのバックパックでした。

フルジップタイプなので、
雪の侵入を防ぐという意味でも、
雪山にも相性が良いなと感じました。


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五丈岩にお別れをして下山。

まだまだ登ってくる人もちらほら見かけました。


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下山路のこの景色もまた良し。

まあ、登り返しもあるので、
そこそこ脚には効きますが...

 

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黄砂なのか、花粉なのか、
ガスっていますが、
南アルプスを正面に降りていきます。


順調に歩ければ、
下りは1時間半ほどで
富士見平小屋に戻って来れるはず。


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時間に余裕があったので、
富士見平小屋にて、
残ったサーモスのお湯でコーヒーを。

 

調子に乗ってアイゼンは外しました。

が、下りの凍結箇所でスリップ

やはり、下りこそ、アイゼンは大事だなと痛感。
反省。


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登山口近くまで来ると、
雪が溶けてきて、ぬかるみ状態。


無事に瑞牆山荘まで到着したら、
道端の雪で靴とアイゼンを綺麗にして完了。

 

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というわけで、
往復で6時間強の山行でした。

気温も程良く、
終始快適な登山でした。

 

 

ところで、
帰り道の途中にある集落で大きな火事を目撃。

帰宅してニュースを見ると、
10軒以上が燃えてしまったとのこと...

 

冬は乾燥するので、
火事にも要注意だなと思った一日でした...

 

 

【登山記】残雪期の金峰山へ【雪山】

【山道具】カメラをぴったり包んでくれる、パッキングニット "_go square"

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高級品だけど、
意外と乱暴に扱ってしまうもの。

それはカメラ


登山中は多少なりとも気をつけるしかないですが、
意外と困るのが移動中の取り扱い

 

カメラって、とにかく、
バックパックの中の収まりが悪いんですよね...

 

カメラの収納については、
これまで試行錯誤を繰り返してきましたが、
最近になって、良さげなアイテムを入手。

 

_goというブランドのパッキングニット。

 

その名も、"_go square"

 

_go squareの評価


_go squareの評価は次の通り。

満足度 低い  ○  ○  ○     高い
性能 悪い  ○  ○  ○    ○  良い
使い勝手 悪い  ○  ○  ○  ○    良い
デザイン 悪い  ○  ○      ○  良い
CP 低い    ○  ○    ○  高い
安心感 悪い    ○  ○      良い

包むものによっては、
少し用途を選ぶ商品かもしれません。

 

包んで、出かける。包む、アンドゴー。


"包んで、出かける。包む、アンドゴー。"

そのキャッチコピーがすべて。

www.andgo-pj.com

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_goサイトより

サイトを見れば一目瞭然。

伸縮性のあるニット素材で、
文字通りぴったりとカメラ等を包んでくれます。

 

種類は3種類。

・_go circle(円形タイプ)
・_go square(長方形タイプ)
・_go oval(長方形/楕円タイプ)


今回はカメラ用を想定し、
長方形タイプの_go squareを購入しました。

 

開封の儀も至ってシンプル。


パッケージは封筒そのもの。

簡易包装、万歳。

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裏側には簡単な説明書き。

こちらには、
ケーブル類の収納が例に挙げられています。

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中身はというと、そのままです。

その形のままニットが入っています。

 

伸縮素材なので、
"_go"のロゴが既に歪んでいますが、
そこはご愛嬌。


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裏側を向けると、
パカっと、2分割されています。

これを適宜使って、包むスタイル。

 

Sigma fpを包んでみました。

 

サイズ感ですが、
Sigma fpを置いてみると、このような感じ。

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ちょうどぴったりのサイズ感。

レンズも小さいので、
このまま包めそうな雰囲気。


参考までに、
_go squareの寸法は、横14cm×縦18cm


一眼レフや、
大きめのズームレンズになってしまうと
ちょっと厳しいかもしれないです...

 

 

それでは、ここからは実践。
何も考えずに、まずは片側から、
レンズまで包んでいきたいと思います。

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そこから、やや強引にレンズをカバー。
ちょうど良い具合に引っかってくれました。

感想としては、
思ったよりは伸びないな、というところ。

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もう片側は短めでしたが、
こちらもなんとかレンズに届きました。

ニット素材なので、
摩擦で簡単には外れないので、
カバーできてしまえば、まずは大丈夫そう。

 

ちょっと見た目が不恰好なのものの、
しっかり包むことができました。

 

お次はズームレンズを単品で。

包んでみたのは、
同じくSigmaの28-70mm F2.8 DG DN です。


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こちらは見ての通り、
収まりもよく、ぴったりと包むことができました。

 

まあ、
カメラという物自体、
包みづらい形をしているので、
どちらかというとレンズやケーブル向きかもしれません。

 

ただ、コンパクトなミラーレスカメラであれば、
問題なく活躍してくれそうです。

 

 

移動中は包んでしまうスタイル

 

そんなわけで、
しばらくは_goのお世話になろうと思います。

 

特に電車での移動中は、
カメラをぶら下げたりしなくないもの。

そんな時は包んでしまうスタイルがオススメ。

 

ぴったり包んでくれるので、
無駄にスペースも取らないので、
_goはとても賢い選択肢かなと思います。

 

ちょっとサイズが小さいので、
もうワンサイズ展開してくれたら嬉しいな...

 

 

以上、_go squareのレビューでした。

 

 

【山道具】カメラをぴったり包んでくれる、パッキングニット "_go square"

 

【山道具】新しい山の相棒 - ripa / OVERNIGHT pack -

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新しい相棒を昨年末から使っています。

ripaさんのOVERNIGHT packです。

 

細かいところまで使い手への気配りがあり、
とても快適に使わせてもらっています。

 

日帰りにはもってこいのサイズ感。

 

今回はこちらの道具レビューです。

 

ripaさんを訪ねて埼玉へ


ripaさんは埼玉県にあるブランド。

ripabag.stores.jp

 

オンラインショップに加え、
店舗であるYamanami storeが川口市にあります。

車でないと行きづらい場所かも...

 

オンラインストア/店舗では、
登山や自転車、旅行用のバックパックや、
サコッシュなどを販売しています。


シンプルながら、
丁寧に作られた商品が特徴。

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1人でやっているブランドなので、
受注生産が基本。


昨年の夏に店舗で受注会があり、
その際に注文したものを、年末に受け取ってきました。


ところで、このYamanami storeですが、
KAWAGUCHI SHINMACHIという、
古民家カフェ等が集まったスペースの一角にあります。

 

こちらのカフェ、senkiyaも素敵。

www.senkiya.com

 

面白い試みをおこなっていて、
日によって入れ替わりで、
異なるレストランがランチを提供するスタイル。


完成したバックパックの受け取りは、
郵送対応も可能でしたが、
senkiyaさんのランチ目当てで再訪。


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この日のランチは、
地のものを中心としたヘルシーなプレート。

とても美味しかったです。

 

OVERNIGHT packの紹介


では、購入したOVERNIGHT packの紹介を。

 

オーダーで好きな色の組み合わせに

受注生産ということもあり、
メインと底面部の生地、ジッパーの色など、
自分で選ぶことができました。

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と言いつつも、
ripaさんのwebページの商品の配色をベースに、
若干のカスタマイズのみ。

渋めの青色が良い味を出しています。

 

ロールアップxジッパーの組み合わせが◯

本体部の収納は写真の通り
オープンなロールアップのスタイル。

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ただし、
他のUL系の商品とは異なり、
トップはジッパーで開閉可能

ロールアップでジッパーを採用しているものは少なく、
今回購入を決めた理由の一つはこれ。

2wayで利用できる柔軟性

OVERNIGHT packのユニークなところは、
2wayで閉じることができるという点。


上部で閉じるがサイドで閉じるか。

パッキングに合わせて、
柔軟に対応できるのは使いやすいです。

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個人的には上記の1枚目のように、
サイドで閉じるのがスッキリしていて好み。

 

外ポケットからは本体へのアクセスも可能

外ポケットは縦開きで、
収納力もなかなか。

 

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こちらもジッパーで開閉するスタイル。

大事なものが落ちることもないので安心。


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また、外のポケットの内部には、
バックパック本体へ通じるジッパーがあります。

こちらからも内部にアクセス可能。

何かと便利な仕様。

更には、写真にある通り、
内部にはキーリングがあります。
何気に嬉しい気遣い。

 

サイドポケットは片方のみなので要注意

サイドは、
片方はドリンク用のポケット、
もう一方は小物用の収納になっています。

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片方しかポケットがないのは珍しいので、
この辺りは好みが分かれるところ。

ただ、収納は財布などを入れるのに便利。


個人的にはハーネスにドリンクホルダーを付けるので、
片方だけでも問題無し。

 

大活躍の背面収納

実際に使ってみて、
利便性を感じているのが背面収納

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この収納がとても便利。
横長で比較的容量があるので、
大事なものは大概こちらに入ります。


このエリアはバックパックを背負っていても、
身体とは干渉しないので、少し大きなものを入れても大丈夫。


このスペースを収納に使うのは合理的。
この発想に感心。

 

ハーネス用のドリンクホルダーも注文

ripaではアクセサリーとして、
ドリンクホルダーも販売しています。

今回はバックパックの色に合わせてオーダーしてみました。

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ifyouhaveのhugを使って以來、
ハーネス用のドリンクホルダーは必須アイテム。

特にOVERNIGHT packの場合は、
再度のポケットが1つしかないので、
こちらはスタンダードなアイテムかも。

 

日帰り登山に大活躍


年末年始から使い始めていますが、
日帰り登山はもちろんのこと、
先日の谷川岳の雪山登山にも使ってみました。

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容量が思ったよりはあるので、
アイゼンなどの装備を入れても問題なかったです。

容量に合わせて閉じ方を変えられるので、
とても使い勝手は良いなと。

 

UL系のバックパックは軽量化重視ですが、
ripaのOVERNIGHT packは重量を多少犠牲にしても、
ジッパーを使ったり、小物収納が充実しているので、
バランスが良いと思います。

 

日帰り用のバックパックとしてはもちろん、
普段使いでも使いやすいスタイル。

 

とても気になりました。

新しい相棒として大切に使っていきたいと思います。

 

 

【山道具】新しい山の相棒 - ripa / OVERNIGHT pack -