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【登山記】冬の始まりと絶景を求めて、燕岳へ【山小屋泊】

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11月に入りすっかり寒くなってきましたが、
登山には快適な季節ということもあって、
最近は逆に活動的になっている自分。

遠くの山を見れば、すっかり雪化粧。
夏山と違った美しさ。

まだ本格的な雪山シーズンは少し先ですが、
晴れ予報が続いていることもあって、ウズウズ。


まだまだ紅葉も楽しめる季節。
予定も空いていたので、北アルプスに登ることに。

向かったのは燕岳


いざ登ってみると、
すっかり冬は始まっていました。


今回は有名な山小屋でもある、
燕山荘に宿泊しての1泊2日の山の記録です。


登山記録

日時:2021年11月5日-6日
天気:晴れ
移動:車

行程:
【登り】
・8:35 登山口
・11:01 合戦小屋
・11:56 燕山荘(昼休憩)
・12:50 燕山荘発
・13:01 燕岳 *北燕岳へは5分
【下り】
・7:00 燕山荘
・7:35 合戦小屋
・9:05 登山口

【燕岳のオススメ度】

満足度 低い  ○  ○    ○    高い
景観 悪い  ○  ○  ○  ○    良い
体力度 低い  ○  ○    ○  ○  高い
難易度 低い  ○  ○    ○  ○  高い
アクセス 悪い  ○  ○  ○   ○  良い

 

燕岳登山口と駐車場案内


燕岳は北アルプスの南部にある山。
穂高連峰の少し南側。
アクセスは安曇野市内から車で40分ほど。

登ってみるとわかりますが、
安曇野市内からも燕山荘のあたりは見えるようです。

 

登山口は中房温泉
温泉という名は付くものの温泉街があるわけではなく、
秘湯感満載の場所です。

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秘湯感はある場所ですが、
マイカー規制はないので自家用車でも行けます。

ただし、
登山客用の駐車場は限られるので要注意。

登山口付近には3つの駐車場がありますが、
キャパは合計120台なので激戦必至です。


参考までに、今回は11/6(金)の朝8:15に到着しましたが、
その時点で第1駐車場は満車
第2駐車場は7割が埋まっている状況でした。

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下山時には駐車場から溢れた車がたくさん路肩にも。

駐車場内でも無理して停めている車もあって、
自分の車を出すのに苦労しました...

 

なお、中房温泉までの道はなかなかの狭い道で、
10km以上もそんな道が続くので緊張感あります。
すれ違いできない箇所も多いので、ドキドキ。

下山する車が多い時間は避ける方がベター。

バスの運転手はすごいなと改めて思った次第...

 

中房温泉登山口にはトイレも完備されているので、
安心して準備できます。


燕岳への行程はこちら。


中房温泉からのルートは、
燕岳への登山に加え、
そのまま槍ヶ岳や常念岳の方まで伸びる、
表銀座縦走の玄関口でもあるので、大人気のルート。


道は至ってシンプル。
しっかり整備されているので迷うことも無し。

この道は"合戦尾根”と呼ばれ、
北アルプス3大急登にも数えられていますが、
個人的にはさほど急登感を感じたことはないです。

良い具合に傾斜がひたすら続く登山道という印象。


途中には休憩できるベンチも多くあり、
中腹には合戦小屋という山小屋もあるので、
安心して登ることもできます。

 

今回は登山口から合戦小屋までが2時間22分。
小休憩を挟んで、約35分で燕山荘着。

休憩込で3時間20分の行程でした。

 

ゆっくり登っても4時間程で到着できるので、
日帰りも可能で登りやすい山だと思います。

 

中房温泉〜燕山荘までの登山道


特徴は整備された道と、休憩スポット。

第1、第2、第3、富士見ベンチと、
合計4つの休憩スポットがあります。

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第3ベンチを過ぎたあたりから、
少しずつ雪の姿が見え始めました。

おそらく1週間程前に降った雪の名残の模様。

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この日は人数も少なめの登山道。
ベンチでのんびり休憩できて良かったです。

そういえば、お揃いでNrucのバックパックを背負っているカップルを見かけました。Nruc初めて見たかも。独特のスタイルのバックパックで興味深いです。

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こちらのお二人はパンツも山と道でお揃いでした。
徐々にメジャー化するガレージブランド...

その後、第3ベンチを過ぎ、
第4ベンチ...ではなく富士見ベンチを過ぎたら、
もうひと頑張りで合戦小屋に到着。

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合戦小屋は夏はスイカ、寒くなるとお汁粉が有名ですが、
この日は平日だったためか小屋の営業は無し。

お汁粉が食べたかったな...(お餅好き)


代わりに、昔撮った写真で美味しい思い出に浸ります。
そう、何故か付いてくる梅しば...

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ところで合戦小屋は小屋閉めの準備真っ最中。
荷上げ用のリフトが大活躍していました。

休んでいる登山客も多いので、
道が混む前に登り再開。

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すでに2,000mを超えていることもあり、
少しずつ空が近くなってきました。

合戦小屋を少し上がると展望が開け、見えてきた燕山荘。

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この辺りからしっかり雪道になってきたものの、
登る分にはアイゼン等はいらない程度。

久々に雪山の感覚が蘇り、
嬉しくなりました。

テンションは上がる一方で、
小屋下の登りが比較的急で、最後はなかなか疲れました...

前を登っていたお兄さんもスローペースだったので、
合わせてのんびり登るひととき。

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ともあれ無事に燕山荘に到着
燕山荘まで登ると、目の前には燕岳の姿が。

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独特な姿の燕岳。
岩肌と砂浜のような地面、そして植物と、
いつ見ても印象的な紋様。

登る楽しみもあれば、観る楽しみもある。
何度登っても飽きることのない山です。


燕岳山頂までは燕山荘から20分ほど。
まだお昼前ということもあり、
登頂は午後の楽しみにして、まずは小屋にチェックイン。

 

宿泊は初めての燕山荘


これまで2回登っている燕岳ですが、
小屋に泊まるのは初めて。


1回目はそのまま大天井岳までの縦走だったためスルー。
そして、2回目はテント泊。


ということもあり、
今回は燕山荘を満喫することも目的の一つでした。

コロナ禍の影響で、
定員は従来の半分ということもあり、
とても快適な時間を過ごすことができました。

*山小屋の運営は大変だと思うので、
しっかり色々とお金は落とさせて頂きました!

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今回の就寝スペースはこちら。
区切られた区画を一人で使えたのでありがたかったです。

ロールスクリーンで区切ることができ、
区画ごとに明かりも付いています。

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荷物を整理したら、少しだけ館内を散策して、
まずはお昼ご飯。

名物のビーフシチューを頂きました。
野菜もお肉もゴロゴロでした。

ビーフシチューでご飯は食べられるのかと言うと、
無事に食べることができました。

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食後は燕岳山頂へ(ついでに北燕岳も)

 

お昼ご飯を食べたら、燕岳へと向かいます。

燕山荘から見ると、難なく辿り着けそうですが、
お昼休憩の間に疲労が蓄積しているからか、
意外と足にきます。

ただ、道中のイルカ岩に癒され、
その奥に見える槍ヶ岳の姿に元気をもらいます。
振り返れば見える燕山荘もなかなかの迫力。

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ゴロゴロの岩を登ると、
燕岳の山頂。

適度に雲も出て、良い景色でした。
燕岳の山頂って狭いので、いつも写真を撮るのに苦労します。

なので、決まって、このアップの写真。

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ところで気になっていたのが、
北燕岳の存在。

燕岳山頂までの道の途中に、
北燕岳への分岐の看板があり、
まだ未踏の山。

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少し、また違った雰囲気を醸し出しています。

燕岳の山頂からもルートがあるので、
せっかくなので、北燕岳へも足を伸ばしてみました

時間にして10分もかからずに辿り着けます。

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燕岳と違って、
山頂が広くてのんびりできます。

個人的には北燕岳の方が好きかも。

気温は5度くらいしかないものの、
太陽が暖かくて、結局30分程こちらで過ごしました。


下山するにつれ、少しずつ雲が出てきて...

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少しずつ雲に覆われていく燕岳。
そして、燕山荘に着く頃にはすっかり曇り模様。

流石、山の天気。

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すっかり雪山の様相。

一気に冷えてきたので、
小屋に入って休憩。

今度はケーキとコーヒーを頼んでみました。

ケーキも4種類あって贅沢!
リンゴのキャラメルケーキとコーヒーのセット。
どちらも美味しかったです。

そうそう、燕山荘は今年で100周年!

宿泊したら、記念の手ぬぐいがもらえました。
地味に嬉しい。

 

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外を見ると、完全にガスってきてしまったので、
山小屋滞在定番の『岳』を読み漁ります。
(結局いつも最後まで辿り着かない、笑)


そして、夕暮れ時。
カメラを持って外に出てみると、
また違った景色が。

夕暮れ時の山のシルエットもなかなか良いものです。

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日が沈むのが早いので、
撮影を楽しんだ頃に、夕食の時間。

17:30が夕食。すっかり山時間。
確かにお腹は空いてきたかも?

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夕食はお肉も魚もある構成。
ハンバーグはチーズ入り。

タンパク質の補給にもなる、美味しい夕食でした。

デザートにシャーベットも出てきてビックリ。
外で凍らせていたもの?かもしれないです。

残念ながら、オーナーが不在で、
名物のお話を聞くことはできませんでしたが、
食事もサービスも行き届いていて素晴らしいです。

 

暗くなってきたら星空鑑賞の時間


小屋は20時に消灯。
その前に、星空鑑賞の時間。

雲の様子はどうかなと外に出てみると、
いつの間にかすっかり快晴。

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槍ヶ岳の方向には、天の川。
そして、金星がとても明るくて、びっくり。

外は-5度くらいの気温&風も強かったので、
凍えながらも夜空を楽しみました。

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そして、街は明るかった...

朝焼けに染まる山々の美しさも堪能


朝食は品数多めのスタイル。
山小屋の朝食の何が良いかというと、
朝(5:30)から温かいご飯とお味噌汁が食べられること。

家でも温かいご飯など食べていないのに...
そう考えると実に贅沢。

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ご飯とお味噌汁はおかわり自由でした。

ただ、お代わりはせず、
早めに済ませたらカメラを持って外へ。


今度は日の出と朝焼けの時間

外は快晴。最高の天候。
撮るもの全てがただただ美しい。そんな感じでした。

 

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山を見ていると、
あっという間に時間が経ってしまいます。
気がつけば、周りの登山客も、
燕岳に向かう人もいれば、
表銀座方面に向かうグループもいたり。

自分も小屋に戻って片付けたら、下山します。

朝の雪は凍っている感じだったので、
せっかく持ってきたアイゼン(10本爪)を装着。

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この、monbellのアイゼン。
とても付けやすくて良いです。
そして、結構軽い。

準備万端で出発。
まもなく、槍ヶ岳にお別れの挨拶を。
また、この稜線を歩きたい。

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そして、燕山荘に感謝して下山しました。
道が凍っていたのでアイゼンを付けたのは正解でした。
この道を過ぎたら不要になったので、
10分ほどの時間でしたが、あるに越したことはないです。
持つべきは、安心。

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今回のルートはピストンなので、
快調に下山。

7時ちょうどに燕山荘を出て、
中房温泉には9時5分着。

ひたすら下るだけなので、流石に早かったです。

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11月に入ると天気も安定するので、
景色を楽しむという面でもとても良い季節だなと思いました。

紅葉のピークも過ぎると、
登山客の人数も減ってくるので、
道中や小屋もさほど混まず、快適。


燕山荘はもちろん、
泊まってみたい山小屋はたくさんあるので、
また折りを見て山小屋泊での登山も楽しみたいと思います。

 
 
【登山記】冬の始まりと絶景を求めて、燕岳&燕山荘へ【1泊2日】  

【登山記】スタンプラリーで楽しむ丹沢歩き(鍋割山~塔ノ岳~ヤビツ峠)

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久しぶりにホームグラウンド的な場所もである丹沢へ。

初心者にお馴染みの場所ではあるけれど、
丹沢は、繋ごうと思えば、遠くまで歩いていけるので、
なかなか登り甲斐のある山域。

今回はスタンプラリーにも参加しつつ、
大倉を起点にヤビツ峠までを歩いてきました。

 

気軽に歩きながらも、
累計で2,000m弱を登ったので、
流石に疲れました...

が、天気にも恵まれ、とても良い一日でした。

登山記録

日時:2021年10月23日(日)
天気:晴れ
移動:電車+バス

行程:
・7:10 大倉バス停
・9:35 鍋割山
・10:39 塔ノ岳
・11:07 塔ノ岳発
・11:26 木ノ又小屋
・12:15 烏尾山
・12:43 三ノ塔
・12:57 ニノ塔
・13:52 ヤビツ峠バス停

歩いた距離:17.9km
累積標高:1,903m


【鍋割山~塔ノ岳~ヤビツ峠のオススメ度】

満足度 低い  ○  ○  ○  ○    高い
景観 悪い  ○  ○  ○    ○  良い
体力度 低い  ○  ○  ○    ○  高い
難易度 低い  ○  ○      ○  高い
アクセス 悪い  ○  ○  ○     良い

 

Let's Go! 丹沢・大山やまなみ登頂スタンプラリー


丹沢地域で行っているスタンプラリー。

今回、その存在を初めて知ったのですが、
今年で第10弾ということで、それなりに歴史がある模様。


正式名称は
Let's Go! 丹沢・大山やまなみ登頂スタンプラリー。

www.kankou-hadano.org

 

スタンプを押せるチェックポイントは変更があり、
第10弾は...

・大倉
・鍋割山
・塔ノ岳
・ヤビツ峠
・大山
・大山観光案内所

の6箇所。大倉と大山観光案内所がスタート/ゴールの位置付け。

頑張れば大倉からスタートして、
ぐるっと回って大山まで登ることもできるこのコース。

 

今回は大倉を起点にスタート。

余力があれば、大山まで登りたいな...という魂胆でしたが、
ヤビツ峠で打ち止めになりました。

大山までは+500mの登りなので、
一日で終えるのは健脚者向けかなと。

 

ただ、スタンプラリー自体は、
3月31日まで期間があるので、のんびり楽しむことができます。

 

スタンプを制覇すると、
特製の手ぬぐいがもらえるようなので、
年明けにもで大山詣でに行こうかなと思案中。

 

大倉から鍋割山方面にスタート


大倉までのアクセスは電車とバス。

渋沢駅より始発のバスに乗車。
土曜ということもあり、臨時で1台追加の便が出ていました。

 

スタンプラリーの台紙は、
バス停横にあるYAMACAFEさんで購入。


こちらは朝の6時半から営業していてありがたい存在。

反対側の大山起点だと、
台紙を販売している観光案内所は
9時半からしかオープンしないので要注意。

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参加料(台紙代)は500円でした。

 

YAMACAFEの前には、
登山届の記入所もしっかり設けられています。

担当の方々もお疲れ様です。


丹沢くらい記入しなくても...
と思ってしまいがちですが、
丹沢山系も意外と遭難事故は多いので、きちんと提出。

 

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バス停からは早速の分岐。

今回はスタンプラリーの第一箇所でもある、
鍋割山方面へ。


多くの方は塔ノ岳方面へ歩いていた印象。

 

でも、人が少ない道は、
自分のペースで歩けるので、とても快適。

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心なしか、
皆さんのんびり山歩きを楽しんでいた印象。

神奈川県とは言え、
この辺りまで来ると、のどかだ...

 

意外とタフな鍋割山への道

 

しばらくは林道歩き。

いつもの鹿避けゲートを通過したら、
ひたすらに歩いていきます。

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丹沢というとヒルも多いので、
どうしてもスタスタと歩いてしまう...


でも、時折は足を止めて、
山の空気を味わいます。


朝の山は静かで、空気も澄み切っていて、
とても美しい。

 

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前日は雨が降っていたこともあり、
その名残が山には残っていました。


道中の川も、
季節によっては橋を渡るほどではない水量ですが、
この日はそれなりでした。

橋をしっかり使って渡渉しました。

 

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しばらく林道を歩くと、
これまた名物のペットボトルの大群。

山荘で使う水のボランティア運搬用。

普段であれば1-2本ザックに忍ばせる所ですが、
今回はうどんを食べる予定もなかったのでスルーさせてもらいました。


ところで、最近は悪戯も多いらしく、
反対側の山側には防犯カメラが設置されていました。

山小屋も最近は大変だ...

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そして、ここからは本格的に登りの始まり。

いつも鍋割山に登る度に思いますが、
ここまでの林道が緩やかだったことの反動なのか、
意外と急登でキツく感じる...

 

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そして、道を見失いやすい。

沢沿いを歩くこともあり、
上記の2枚目の写真のように、
一瞬看板を見失いかけます。


一人で歩く時は、落ち着いて周りを見ることが大切だな、と。

 

その後も、マイペースで登っていましたが、
上の方に大きな荷物を背負っている人がいるなとよく見ると、
歩荷さんが登っていました。

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聞くところによると、
60kgの荷物を運んでいるそう。


それでも淡々と歩く姿を見せられたら、
こちらも泣き言を言ってる場合じゃない。


山頂まではペースを落とすことなく、頑張りました。

結局は、大倉を出発して、
2時間20分ほどで鍋割山の山頂に到着。

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まずは最初のスタンプをGet。
山頂でスタンプを押すというのも、
なかなか良い気分。

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少し休憩を入れたら、次は塔ノ岳へ。

 

塔ノ岳は流石の盛況でした


鍋割山から塔ノ岳へは4-50分の距離。

基本的には稜線歩き。
右手には秦野市街地や遠くには大島?も見えました。

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見える街中には小田急線や、渋沢駅もあるはずで、
数時間前はあんなところにいたのだと思うと不思議。

人間、行こうと思えばどんな所にも行けるもんだ、
と山に登る度に思います。

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紅葉はまだ少し先ですが、すすきの姿に秋を感じます。

ハイキング気分で順調に歩いて行くと、
徐々に塔ノ岳の姿が近づいてきます。

遠くの方からは、
大倉尾根を登ってくる登山者の話し声も聞こえてきます。

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金冷しという分岐点で大倉尾根と合流。

そこから10分程で塔ノ岳山頂です。

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流石の塔ノ岳。
大変賑わっていました。

綺麗に目の前には富士山の姿。
しっかり雪化粧していて、美しい姿。

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山荘の奥には、
丹沢山と神奈川県の最高峰でもある蛭ヶ岳の姿が。

昨年末に小屋泊で縦走した道ですが、
やはり季節が違うと、少し違った印象。


時間は10時40分。
少し早いですが、簡単にお昼休憩。

今回は時短も兼ねて、おにぎりとスープ。
お湯はサーモスのボトルに入れてきましたが、
まだまだ熱々なので、身体もしっかり暖まりました。

こんな日はサーモスに限る。

 

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山荘で忘れずにスタンプを押して、
次の目的地へ!

ヤビツ峠への登り返しは記憶以上に大変でした


次の目的地はヤビツ峠
英語の"Yabitsu Pass"という名前が格好良い。

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ヤビツ峠から塔ノ岳に登るルートはポピュラーですが、
下山に使う人は少ないかも。

実際、ここからは登ってくる人とすれ違うことは多くても、
下山の方を見かけることは少なかったような。


ヤビツ峠までは7.9km。

峠に辿り着くまでには、

・木ノ又大日
・政次郎ノ頭
・行者ヶ岳
・烏尾山
・三ノ塔
・二ノ塔

といった山々を越えていく必要があります。
そして、意外と登り返しがキツかったです...

特に鳥尾山〜三ノ塔〜二ノ塔あたりは、
300mくらいは登り返すので、流石にパンプアップ直前でした。

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でも、この稜線の景色はとても印象深かったです。

多くの登山者が歩いていて、
線を辿るような気持ちで歩いてきました。

道中には本格的な鎖場も。
とてもメリハリが効いていて、楽しい。

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疲れてついつい目線は下がってしまいますが、
綺麗なリンドウの花に元気をもらいます。

他にも多くの花の姿を見かけます。

 

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三ノ塔で少し休憩。

ここまで来るとヤビツ峠まではもうすぐ。
眼下の街並みの姿も少しずつ大きくなります。

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最後の登り返しをなんとか登り切ると、
ニノ塔に到着。

ヤビツ峠までは、まだ3.2km

ただ、ここからはほぼ下り道なので、
体力的にはここまでが踏ん張り時でした。


下山路は展望も無いので、ひたすら降りるのみ。
登山口の少し前には珍しい黄色い案内看板。

確かにわかりづらい場所ではあったので、
こうした注意喚起は助かるかも。

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ヤビツ峠に着いたのは、
13時50分。

もう少し早く着くかなと思っていましたが、
思ったより塔ノ岳〜ヤビツ峠が距離があったかな...


新しくできたカフェで至福の時間


13時くらいに到着できれば、
大山まで登りたいと思っていましたが、今日はここまで。

代わりにと言ってはなんですが、
ヤビツ峠に新しくできたレストハウスで休憩しました。

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その名も、
ヤビツ峠レストハウス。

なお、こちらのレストハウスも、
スタンプラリーのチェックポイントになっています。

バスの時間まで30分程あったので、
コーヒーとロールケーキを頂きました。

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コーヒーもお店で焙煎していて、
とても美味しかったです。

このレストハウスができたおかげで、
今後は下山にヤビツ峠を使うルートの利用も多くなるかも?

 

残りのスタンプラリーは年明け?


スタンプは結局、4/6集まりました。

あとは、大山山頂と大山観光案内所を残すのみ。
大山は気軽に登れる山なので、
年末年始で登れたらいいかなと。


3/31までが今年度の期限なので、
まだまだ大丈夫。


特製の手ぬぐいを手に入れたいと思います!


丹沢は何度も歩いた道で慣れていますが、
スタンプラリーのような楽しみ方があると、
また普段とは違って面白かったです。


いつかは、1日で全スタンプ制覇もやってみたいな。

 

参考:コースタイム

・7:10 大倉バス停
・9:35 鍋割山
・10:40~11:05 塔ノ岳
・12:05 烏尾山
・12:43 三ノ塔
・12:56 ニノ塔
・13:50 ヤビツ峠

 

【登山記】スタンプラリーで楽しむ丹沢歩き(鍋割山~塔ノ岳~ヤビツ峠)

【登山記】紅葉の涸沢カールと、穂高連峰の盟主、奥穂高岳へ!③

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奥穂高岳へ無事に登頂した後は、
お楽しみの下山編へ。

 

登頂編はこちら↓

tools4mountains.hatenablog.com

 

下山こそ要注意が登山の基本


山荘で色々とお土産を買ったら、
下山することに。

穂高岳山荘は素敵なお土産がたくさんあって、
散財してしまいました。

でも、小屋ではお金は落とさねば。


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ところで、
北穂方面/テント場方面の看板の可愛いこと。

ちょっとしたことで、
元気をもらったりすること、あると思います。


今度は是非とも北穂方面にも歩きたいぜ。

 

 

さて、気持ちを引き締めて、
ザイテングラートを下山。

いつも思いますが、
それなりの難易度のコースになると、
怖いのは、登りよりも下山。

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この感じ。

割と、落ちたらお終いな感じではあります。

が、しっかり注意していれば大丈夫。
景色に目を奪われ過ぎず、足元を見ること。


あとは、落石に逢わないことを祈るのみ。

更には、浮石を踏んでしまったり、
自分が落石を起こさないことも、とても大切。

 

しかしながら、
この下山路は景色も壮観で、
とても気持ちの良い時間でした。

 

少しずつ、その姿を大きくする涸沢ヒュッテ。

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涸沢カールから穂高への道中の紅葉が見頃でした。
まだまだ本番は続きそう。

 

涸沢を満喫の時間

 

そして、無事にスタート地点の涸沢小屋へ。

涸沢小屋のテラスはカールを一望できて、とても好きな場所。
そして、ご褒美には涸沢小屋名物のソフトクリーム

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最高の一言。

個人的には、
山ではビールよりもソフトクリーム派。

 

糖分補給をしたら、テントに戻って荷物を降ろし、
夕方までは涸沢ヒュッテのテラスで日向ぼっこしていました。

ヒュッテから見える、
北穂高岳の姿も最高の一言。

登山道が小さく見えるのですが、
下から見るとかなり険しいので、
こんな山よく登ったな、と見る度に思ってしまいます。

 

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この日は日曜日ということで、
前日ほどではないものの、相変わらず盛況だったテント場。

そういえば、
ヒュッテ名物の生ビールとおでんは、
土曜日でほぼ完売だったようで、この日は売り切れになっていました。

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流石に十分頑張ったこともあり、
テントでのんびりしていたら、夜もふけていきました...

 

起床からのモルゲンロート


さて、前日はすっかり半分見逃してしまったモルゲンロート。

この日は暗いうちにしっかり起床。

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徐々に明るくなっていく空。

そして、モルゲンロートへの移り変わり。
温度もそうですが、空気が少しずつ変わっていく感じ。

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何度も経験している朝のはずなのに、
特別なものに感じてしまう。

そして、モルゲンロートを横目に、
朝日に輝く紅葉も美しかったです。

黄金色の山肌。

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涸沢の朝を満喫したら、
飽きずにマルタイラーメンを食べて、
撤収します。

天気が良いと、テントの乾きもよくてありがたい。

 

お世話になったテント場に感謝。

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テントの設営許可証の返却も忘れずに。

 

涸沢から横尾、そして上高地まで


上高地までは、
来た道と同じルートで戻りました。

パノラマ新道という上級者向けルートもありますが、
十分に今回は楽しんだということで。

あと、バスに乗る前に日帰り温泉に入りたかったので、
時間節約のためにも通常ルート。

気持ち早歩きで下山しました。

 

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この日も天気が良く、
紅葉が映えること。

 

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本谷橋まではあっという間。

この日も大勢の登山客が休憩していました。
自分もしっかりと休憩。

川の水が冷たくて気持ち良かったです。

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そして、無事に横尾まで戻ってきました。

ここまで来るとほっと一息。

 

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安心しつつも、横尾の案内図をみると、
事故の現場と情報が付箋で貼ってありました。

毎年のことですが、
死者も出てしまう山域なので、
改めて気を付けねばと思います。

今回も無事に下山できたことに感謝。

 

引き続き、上高地方面へ。
次のチェックポイントは徳沢。


徳沢もご褒美ポイント。

いつも食べてしまうソフトクリーム。
正確にはコーヒーフロート。

これが絶品。選ぶならこちら。

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シナモンの香りが、
下界に帰ってきた気分を盛り立てます。

コーヒー欲も同時に満たすことのできる逸品。

 

ここからは、明神を経由して2時間ほど、
無事に上高地に戻ってきました。

12:25くらいに着いたので、順調過ぎる到着でした。

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数少ない日帰り温泉を求めて...


ここからはお目当ての日帰り温泉へ。

この上高地、いくつか日帰り温泉をやっているところがあるものの、コロナ禍ということもあり、宿泊客のみ対応というところが多く...

結局、15分ほど歩いたところにある、
上高地温泉ホテルに向かいました。

www.kamikouchi-onsen-spa.com

 

この15分がなかなかの距離。

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ただ、こちらの温泉。

内風呂だけでなく、露天風呂もあり、
気持ちの良い温泉でした。

大満足。

 

すっかり下界モードで、無事にターミナルに戻ったら、
今度はお昼と...安定のビール。

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そんなこんなで、
バスの時間までの余韻を楽しみました...

 

紅葉の季節の涸沢は、
テント場は混むし、渋滞もするので、
ストレスが溜まることはありますが、
それを補って有り余る魅力に溢れていました。


一度は訪れるべき場所かな、と。

 

最後に、お土産の紹介


今回、穂高岳山荘で買ったお土産の一つはこちら。

mauveというブランドのアクセサリ。

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穂高連峰の形になっているリング。
山荘でしか売っていない?ようで、
これが今回の目的の一つでした。

登山バッジもあるようですが、残念ながら売り切れでした...

 

登頂の思い出として、
大切にしたいと思います。

 

参考:コースタイム

7:50:涸沢ヒュッテ発
10:00:横尾
10:50:徳澤園
12:20:上高地

 

 

【登山記】紅葉の涸沢カールと、穂高連峰の盟主、奥穂高岳へ!③

【登山記】紅葉の涸沢カールと、穂高連峰の盟主、奥穂高岳へ!②

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今回は涸沢カールをベースキャンプに、
穂高の盟主、奥穂高岳へ登った記録です。

初日の記録はこちら↓

tools4mountains.hatenablog.com

 

寝坊して目覚めると...


前日は夜中に一度目覚めたものの、
夜行バスでほとんど寝られなかったこともあり、
気づくと深い睡眠へ...

 

明け方、目が覚めると、
テントの外側が明るい...

 

まさかの!寝坊!

 

急いで、テントを開けると、
そこには、モルゲンロートの姿が!!

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流石に少し焦りました。
そそくさとカメラを手にシャッターを切ります。


テント場を振り返ると、
奥はヒュッテまで、誰しもがモルゲンロートを堪能していました。

この、その場にいる全員が同じ方向を見る感じ。
嫌いじゃないです。

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いざ、奥穂高岳へ出発!


朝ごはんには、
安定のマルタイラーメン


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普段は朝にラーメンは食べないのに、
山だと食べてしまう不思議。

でも、寒い朝には、
身体も温まるラーメンはやはり絶妙。

しっかり水分補給も完了。

奥穂高岳へのルート

奥穂高岳へのルートは、
涸沢小屋を経由する定番ルートを選択。


途中から涸沢ヒュッテ方面へ伸びる、
パノラマルートと呼ばれる道もありますが、
涸沢小屋からの景色を堪能したいこともあり、
同じルートで下山しました。


準備をして、7時過ぎに出発。


まずは、テント場から、涸沢小屋へ。
行ったことがある人はわかってくれると思いますが、
涸沢小屋までの階段が何気にキツい...

意外とテント場から標高差があるなと、登る度に感じます。

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涸沢小屋のテラスを過ぎると、
登山道の看板がお迎え。

さあ、今日も頑張りましょう。

 

目印はザイテングラート


奥穂高岳へのルートについては、
"ザイテングラート"という言葉をよく聞きます。

ドイツ語でseitengrat(支稜線・支尾根)の意味のようです。


涸沢カールから見上げた、
奥穂高岳へのルートのイメージはこちら。

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ルート後半の点線で囲んだ部分が該当します。

ザイテングラートの前には、見ての通り、
カール内を一気に横断していくので、
なかなかダイナミックなルートです。


ルートはしっかり整備されており、
安心して歩くことができます。

でも、1週間程前には地震があったこともあり、
ヘルメットは推奨

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とは言え、晴天にも恵まれ、
涸沢カールは平和な雰囲気。

淡々と登っていきます。

 

道中は、イワヒバリ(かな?)の姿も。

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ゴロゴロの岩場なので、
時折、浮石もあるので要注意しつつ、
紅葉の樹林帯を抜けていくと、視界が広がります。

ザイテングラートへと続く道。

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涸沢のテント場もだいぶ遠くになりました。

自分のテントは...
流石にこの距離じゃわからないですね。

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ここから、ザイテングラートの取り付きまでは、
落石の可能性もあるので、慎重に急ぎつつ進みます。

本当は駆け抜けたいところでしたが、
そこそこ傾斜があるので、結構疲れました。


何故か落石注意の看板は、最後の方に登場。
林野庁の管轄のようです。なるほど。

ここを過ぎると、間もなく取り付きに到着。
しっかり休憩スポットになっているので、
ここで栄養補給。

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休憩したら、
ザイテングラートを見上げてみましょう。

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ここを登るのか!
とワクワクする景観。最高です。

 

奥穂高岳へのルートですが、
このザイテングラートと言い、涸沢カールの景色と言い、
メリハリのある良いルートでした。


難易度的にも個人的には易しいかなと...

北穂高岳へのルートの方がやや緊張感に勝るな、
というのが個人的な見解です。

 

ザイテングラート〜穂高岳山荘


ザイテンへの案内に導かれ、登ります。

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程良く緩急のついた、ガレ場が続きます。
両手も使っていけば問題なく登れるレベル。

見上げても、見下げても、
最高の景色が広がっていて、気力も十分。

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少しずつ、空というか、山が近づいている感じ。
小屋の姿は直前まで見えないものの、
「ホタカ小ヤ 20分」の文字に勇気付けられます。

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実際のところ、
20分よりはかかったような...

でも、間もなく小屋の姿も現れ、
9:10に無事に穂高岳山荘に到着!

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しっかりと平坦に整備された、
立派な山小屋でした。

流石に少し疲れたので、しっかり休憩したら、
ついに穂高の山頂を目指します。

ついに、盟主の山頂へ!


奥穂高岳の山頂は、
山荘から登ること約30分。

登り口は、まさに山荘の脇で、
いきなりのそびえ立つ感じがとてもエキサイティング。

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どちらかと言うと、
この登り始めの登攀が一番のポイントかも。
ハシゴもあって、とても楽しい上りでした。

 

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その後も、ひたすらに登り続けます。
それにしても、たくさんの登山客。

流石の紅葉のピークだけあります。

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ところで、割とのんびり登っていたところ、
下山しているグループが何かを発見。

もしや!

と思って覗いてみると、ライチョウさん御一行が。


本当にたまたまだったので、幸運でした。

下山時も注意して見ていましたが、姿は見えず、
この時が数少ないチャンスだったかも?

ライチョウさんに会えると、
やはりテンションが上がります。

このおかげで気力も回復し、一気に山頂まで。

そして、無事に奥穂高岳山頂に到着!

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なお、三角点のある山頂はとても狭く、
大変混雑していました...

ただ、それ以外は広々とした空間が広がっているので、
のんびりとできて良かったです。


流石、日本で3番目に高い山。
見渡す限りの絶景でした。

遠くを見渡せば、槍ヶ岳の姿。

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そして、前穂高方面を臨めば、
遠くには富士山も見えます。

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そして、目の前にはいつかこの足で登りたい、
ジャンダルムの姿。

今日は天気も良いこともあって、
ジャンダルムにも多くの人の姿が見えました。

やはり、ジャンダルム、格好良い。

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山頂を満喫したら、下山。
割と下山の方が気を使う道だったかもしれません。

すれ違いも多いので要注意。

 

山荘に無事も戻った頃には、時間も11時過ぎ。

少し早いものの、山荘でお昼ご飯。

カレーライスがまた絶品で、
エネルギー補給させて頂きました。

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他にも、バッジやグッズを買って、
大満足。

また、ゆっくりと訪れたい山小屋です。


小屋の外からは、しっかりとカールの姿も見えました。

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英気を養ったら、あそこまで下りなければ。

もちろん、下りたら、それはそれでいろいろ楽しみがあるので、
頑張る次第。

 

ということで、穂高山頂へ無事に到着。

次回は涸沢カールでのお楽しみ編へと続きます。

 

 

 

【登山記】紅葉の涸沢カールと、穂高連峰の盟主、奥穂高岳へ!②

【登山記】紅葉の涸沢カールと、穂高連峰の盟主、奥穂高岳へ!①

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9月に入ると、
今年の秋はどこへ登ろうか
と、予定を悩ませるのが世の中の常。

 

登りたい山は枚挙にいとまが無いものの、
悩みに悩み抜いた結果、
紅葉シーズン真っ盛りには訪れたことのなかった、
涸沢カールへ紅葉を見に行ってきました。

2泊3日のテント泊。

涸沢に泊まるだけではもったいないので、
2日目には穂高の盟主、奥穂高岳へ。

 

数年前に涸沢に泊まった際は、
北穂高岳には登ったので、今回は奥穂高岳。

とても楽しみにしていましたが、
最高の天候に恵まれ、素晴らしい山行になりました。

 

というわけで、まずは、
涸沢カールへ向かった初日のお話です。

 

涸沢カール?


山登りをする人にとってはお馴染みの場所。

でも、登り始めた頃は、
「涸沢?何て読むんだろう?」
と、低山日帰りがメインだった自分にとっては、
縁がない場所でした。

 

でも、夏の終わりになると、
山雑誌の表紙を飾るのは、決まって涸沢カールに代表される紅葉。

 

いつからか、憧れの地になっていたのが、涸沢カールでした。

 

そんな涸沢ですが、
避暑地としてもお馴染みの上高地の奥にあります。

上高地自体がとても気持ちの良い場所なので、
それだけで十分幸せな気分になりますが、

そこから更に5時間程歩くと(登ると)、
絶景に出会えます。

 

 

上高地から往復で歩くと、
悠に30kmは超えるので(更に700mの登り)、
体脂肪を燃やすにもおすすめの場所かもしれません。

 

アクセス

 

出発地点となる上高地は、
マイカー規制のため、
自家用車では残念ながらアクセス不可

 

なので、マイカーの場合は、
さわんどバスターミナル
の駐車場を利用してバスで向かうのが一般的。

 

ただ、都心からであれば、
個人的には一番のおすすめは、
上高地行きへの高速バスを利用すること。

今回は上高地方面では定番の、
アルピコ交通のさわやか信州号を利用しました。

 

アルピコ交通さんは、
キャンセルも直前まで可能で、
キャンセル料は100円という、
登山会における神様ような存在。

 

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出発はバスタ新宿or東京駅。

今回はバスタ新宿便を利用。
バスタは構内にコンビニもあるので助かります。

なお、2,000円弱プラスで3列シートのグリーンカーもあります。
コロナ禍という状況もありこちらを利用しましたが、
全て一人席なので、グリーンカーはありがたいです...

 

22:25新宿発、5:20上高地着という行程。
途中で何回か休憩もあったりするので、
静かに睡眠できるかというと微妙ですが、
できるだけ身体を休めます。

 

深夜便は渋滞に巻き込まれることもなく、
定刻通り、上高地バスターミナルに到着しました。

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金曜日の朝だというのに、
大勢の登山客で、ごった返しています。

 

トイレに並び、軽く食料を取り、
パッキングをし直したら、早速の出発。

 

涸沢カールはテント場のキャパは大きいとは言え、
良い場所の確保のため、そそくさと歩き始めます。

 

上高地〜横尾を猛スピードで歩く...

 

上高地からは平坦な道を横尾まで向かいます。

道中には明神、徳沢と中継地があり、
平坦な道が続きます。

コースタイムは2時間半から3時間といったところ。

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普通であれば、休憩を挟みながら、
景色を楽しみながら横尾まで歩くところですが、
気持ちが少し焦っていたのと、周りの歩くスピードも早く、
想定上に速いペースで横尾まで向かいます。

 

結果的に、上高地を出て
2時間ちょうどで横尾に到着。

我ながらハイペースでした...

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そのおかげで、登りの前に若干の疲労が溜まってしまい、
このあと後悔することに...

 

しかし、そこまでゆっくり休んでいる暇はなく、
小休止後、涸沢へ向けて出発。

 

そうそう、
横尾ではいつもブログで拝読している、
フォトる?のickwさんをお見かけしたので、
ついつい声を掛けさせて頂きました。

www.for-toru.com


ickwさんは、涸沢ではなく南岳方面へ...
ハードな山行を予定されていたようで、
またブログが楽しみです。

 

いざ、涸沢カールへ!


横尾を出発すると、
ここからは本格的な登山道。

少しずつアップダウンが始まり、
山の奥へと踏み入れていくことになります。

この辺りの雰囲気がとても好きで、
気持ちも高まっていきます。

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この気持ちの良い道を30分ほど歩くと、
休憩ポイントである本谷橋(ほんたにばし)に到着。

その名の通り、
川に橋がかかっており、
河原も広く絶好の休憩場所。


登る人も、下る人も、
必ずここで一息入れてしまう魅力的な場所です。

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大きな橋と、小さな橋が架かっていて、
どちらを渡るかはあなた次第

大きな橋は吊り橋になっているので、
思った以上に揺れるので要注意。

 

本谷橋からは、標高をジリジリと上げていきます。

少しずつ周りの木々が黄色くなっていくのがわかり、
これは、涸沢の紅葉も期待できそう

期待に胸を膨らませながらひたすらに登ります。

 

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そして、悲劇が...

 

順調に進んでいたものの、
そこで現れたのが、落石注意の岩場道。

とてもフォトジェニックな場所ですが、
落石の危険があるので、止まらず進めとされている場所。

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例に漏れず、
自分もさっと通り抜けようとしたのですが、
最後の方ですっかり石に躓いてしまい、
反動で踏ん張ったら、見事に両足攣ってしまいました...


数分、その場で動けず...

端で変なポーズで佇む自分を横目に、
多くの登山者が進んでいきます...

 

完全に前半のハイペースが仇となってしまいました。

 

栄養補給も含め、
少し甘く見てしまったかなと反省。

 

ここからはペースも上がらず、
ゆっくりと涸沢カールまでを進んでいきました...

景色が素晴らしかったのは救いでした。

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涸沢カールに到着!そして、テント場は...


のんびりペースで進むこと数十分。

途中からは涸沢ヒュッテの建物も見え、
もうすぐゴールが近くにあることを教えてくれます。

 

そして、ついに涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐に到着。

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ほとんどの人は左手、ヒュッテ方面に進みますが、
テント場に近いのは右手の涸沢小屋方面。

早くテント場に着きたい思いから右手へ進みます。

そして、ようやく涸沢カールに到着。

 

時間にして11時15分。
横尾を出て2時間半での到着となりました。

 

テント場は、ヒュッテ〜小屋の通路脇は大方埋まっていましたが、
少し離れたところにフラットな場所を無事に確保。

 

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無事にテントも設営完了。

涸沢のテント場はペグはほぼ効かないので、
ゴロゴロ転がっている岩をうまく使って説明します。


テント場の受付は、14:00からだったので、
記入用紙だけもらって記入しておくとスムーズ。

まだ時間はあるので、
軽く荷物を整理したら、ご褒美のお時間です。

 

涸沢と言えば、生ビール

 

こんな山奥ですが、
涸沢ヒュッテ(涸沢小屋も)では、
生ビールを飲むことができます。


缶ビールも売っていますが、迷わずに生ビール。
そして、有名なおでんと迷いましたが、
がっつり食べたかったので牛丼にしてみました。

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ただただ、至福の時間。
穂高連峰を眺めながらの食事。贅沢。

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大勢の人が来る理由にも納得。
紅葉もまさに見頃で、来て良かったと思える景色。


午後になりテントの数も増えていき、
夕方になると自分のテントの周りも、いつの間にか大勢のテントが...

200張くらいはあるのかな?と予想していたら、
帰宅後に読んだニュースによると、
なんと、この日は1,000張を超えていたそうで...

 

明日は奥穂高岳へ!

 

この後は、テント場の受付を済ませ、
テントでのんびり過ごしたり。


時間だけはたっぷりあるので、
タイムラプス撮影で遊んだり。


涸沢カールは残念ながらソフトバンクの電波はほとんど入らなかったので、おかげでのんびりとした時間を過ごすことができました。

そういえば、しっかりテントの設営許可もゲット。
申請の列も大行列でした...

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日も暮れる頃、小雨になってきたので、
翌日の奥穂高岳への登頂に備え早めの就寝。

風も強かったので、予報より天気は悪そう。


ただ、深夜に目覚めてみると、満点の星空

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どうやら、このまま翌日も晴れてくれそう。

ほっとしたのか、このまますっかり翌朝まで寝てしまいました。

 

夜行バスだったこともあり、
長い一日でしたが、無事に涸沢カールまで到着。

 

次回は奥穂高岳登頂編、です。

 

参考タイム

5:40 スタート
7:00 徳沢
7:45 横尾キャンプ場
11:15 涸沢テント場

 

 

 

【登山記】紅葉の涸沢カールと、穂高連峰の盟主、奥穂高岳へ!①

【MYOG】『山のうつわ』の収納用にスタッフバッグを自作しました。

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先日購入したVIVAHDEの『山のうつわ』。

tools4mountains.hatenablog.com


木の器なので、
不用意に扱って傷を付けたくないのでやはり収納袋は欲しい。

VIVAHDEのオリジナルのスタッフザックも出ていますが、
安定のSOLD OUT

 

しばらくは入荷もなさそうなので、
であればと思い、

スタッフバッグを自分で作ってみました。

 

MYOG生活の始まりです。

 

MYOG?


アウトドア界隈で密かに流行っているMYOG。


MYOGは、
Make Your Own Gearの略称。

すなわち、DIYのアウトドア版。

 

アウトドア、特に登山は、
自身のスタイルやニーズに合わせた道具が欲しくなるもの。

各種ブランドから様々なプロダクトが出ていますが、
その究極系が、自分で作ってしまうという考え方。

 

各々のガレージブランドも、
背景にはその考え方があるはずで、
それがブランドのあり方に反映されていると思います。

 

ファブリックの購入


MYOGを始めるには、
作るための道具が必要。


その中でも、アウトドアのプロダクトにおいて、
特有かつ重要なものが、生地(ファブリック)


バックパックであろうと、
ウェアであろうと、一般的な商品に使われていないものが、
多く使用されています。

なので、MYOGを始めるには、
これらのファブリックを購入する必要があります。


アウトドア用のファブリックは、
国内で扱っている会社も僅かにありますし、
豊富さを求めるのであれば海外の会社。


今回は、手始めに
Outdoor Material Mart(OMM)という日本のサイトでいくつか発注。

outdoormaterialmart.jp

 

加えて、Ripstopという海外のサイトを使って、
何種類かを購入してみました。

ripstopbytheroll.com

 

後者のRipstopの場合、
3週間程で輸入することができました。

日本国内での販売価格の約半額で扱っているので、
それなりに量を買うのであれば、送料を考えても、
Ripstopで購入する方がお得です。

 

なお、ファブリックの種類によっては、
売り切れてしまっていることも多いでの要注意。

 

スタッフバッグの製作


生地も手に入ったことで、
早速ですが、製作開始。

今回使ったのは、パッククロス 400Dという生地。
比較的厚手の頑丈な生地で、
カトラリーのケースには良いかなと選択。

こちらはOMMさんで購入したもの。

 

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以下、ステップごとに紹介。


裁断

まずは、シンプルに裁断。

『山のうつわ』の直径が約14cmだったので、
縫い代を考慮して、布の幅は29cm。

高さは包み込むようにしたいのと、
紐を通す部分を考慮して50cm。

29x50cmのサイズに裁断しました。

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両サイドの縫い合わせ

裁断したら、表面を内側に折りたたみます。
裁縫の世界でいわゆる「中表」という状態。

最終的にひっくり返すので、
基本的には裏側で縫いあげます。

こうすることで縫い目を内側に隠すことができる仕組み。

 

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合わせたら、
紐を通す部分を4cmほど確保します。
わかりやすくするために、チャコペンで線を引きます。

その後、それ以外の部分を端から1cmで縫っていきます。


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縫い上げた状態は下の通り。

ミシンというと、まち針で仮止めするイメージでしたが、
今時は写真にあるようなミシン用の挟みがあるのでこちらを使います。

特にアウトドア用品については、
待ち針で穴を開けたくないので便利。


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ひも通しの縫い合わせ

続いて、先ほど残しておいた、
ひも通しの部分を折り返して縫い上げます。

普通の布と違って、
折れづらいので、慎重に押さえながらミシンをかけました。


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約1.5cmほどのループを作ることができました。

表と裏と同様に仕上げたら、
ひも通しの部分は完成。

マチ作り

今回は器のスタッフバッグなので、
底を平にしたいので、マチを作ります。

少しわかりづらいですが、
縫い上げて袋状になった生地を、
写真のように角が三角になるように折りたたみます。

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反対側と同じように折りたたんだら、
10cm幅になるところに線を引きます。

この線の長さが長ければマチのサイズも大きくなります。


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線を引いたら、そのままミシンをかけます。

最初に縫った部分についても、
写真のように開いて押さえてあげて、
上からしっかり縫い上げます。


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これでマチの完成。

袋を裏の状態からひっくり返すと、
しっかりマチができていました。

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マチのサイズについては、
事前に試し用の布で試行錯誤してみたので、
ぶっつけ本番はオススメしません...

おそらく失敗するので...


紐を通したら完成!

最後に紐を通したら完成。

紐の切り端については、
別途ライターで溶かして仕上げたいと思います。

細かいところを言うと、
紐を通す口の部分を補強したほうが良いのですが...
今回はこれで満足することにします。

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まあ、悪くない感じです。

ちょっと高さが若干オーバーだったかな...
でも、折り込むとちょうど良い感じ。

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結論


今回はスタッフバッグというシンプルなものを作りましたが、
結論としては意外と作れるものだなと。

いくつか他にも試作などしているので、
これからも地味にMYOG生活を続けていきたいと思います。

 

できるだけ、
自分のものは自分で作ってみる。

 

それが当面の目標です。

 

 

【MYOG】『山のうつわ』の収納用にスタッフバッグを自作しました。

【山道具】アウトドアの食事をより美味しくする "山のうつわ"

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アウトドアでのご飯は、
食事内容もさることながら、
使用する器もとても大切


器の雰囲気で味も美味しく感じられる魔法。

それはきっと、アウトドアの食事は、
食事自体はもちろん、食事を楽しむことが大切だから。


空間、音、匂いetc.

五感で楽しむとはまさにこのこと。

 

一方で、食事は毎日するものなのに、
外で食べることは、年に何回もないのが現実。

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そういった観点では、
外で食事ご飯を食べる機会として、
キャンプや山登りは貴重な場だと言えます。


せっかくの機会だからこそ、
その時間は大切にしたいもの。


そんなアウトドアでの食事の時間をより楽しむため、
食事をより美味しくする
"山のうつわ"を紹介します。

 

木の器を選ぶ理由


アウトドアのお店に行けばわかる通り、
大概の器は樹脂製、あるいは金属製


自分自身、器はステンレスのものを使っていて、
マグカップについてはキャンプ用には木のものを、
登山用には樹脂製のものを使っています。

 

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ステンレス製のものは洗いやすいこともあって、
使い勝手はとても良い一方で、
冬は冷え切ってしまうのが残念。

また、熱いスープなどを入れると、
今度は器自体が熱くなって持ちづらいことも...

 

樹脂製のものは、
そのあたりは安心して使えるものの、
愛着が湧くモノかと言うとそんなこともなく、、

なかなか悩ましいところです。

 

その両方を満たすものとなると、
やはり木製ということになります。

 

ただ、木製のものは厚ぼったいものが多く、
すなわち容量が見た目より少ない傾向にあり、
なかなか良いものに巡り会えていませんでした。

 

そんな中、
今回購入したのがVIVAHDEの山のうつわ

職人さんの丁寧な仕事により、
形作られた器は、とても使い勝手も良く、
素晴らしい道具でした。

 

VIVAHDE "山のうつわ"


販売しているVIVAHDEさんは、
様々な作家さんの器や雑貨を扱っているお店で、
"山のうつわ"はVIVAHDEオリジナルの商品。


職人さんの手仕事で、
ひとつひとつ作られています。

vivahde.com


定期的に販売されているようですが、
即完売の商品。

今回は、とあるガーレジメーカーを訪れたところ、
飾ってあるのを発見し、調べてみたら、
その日の夜に発売開始という偶然もあり、
手に入れることができました。


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とても素敵な包装。
包装も丁寧な会社は、それだけで信頼できます。

 

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箱を開けると、、
見ての通り、
山のうつわは3点セット


大・中・小のサイズがあり、
スタッキングもできる優れもの。


とても薄く、
ぴったり重なるのが、とても気持ち良いです。

色は3色展開(ナチュラル、ブラック、ブラウン)で、
今回はナチュラルを選択。

とても上品な佇まい。


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ご飯茶碗くらいのサイズなので、
ちょっとした丼物を作ったりしても良さそう。

もちろん、スープを入れてもOK。
断熱性もあるので熱いものにも向いています。


とても薄くて、そして、軽いです。

 

クッカーにも入りそう?なサイズ


サイズ感ですが、
クッカーに入るかなと試してみたところ、
中・小サイズであればスポット収まってくれました。

 

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普段はガス缶を入れてしまうので、
収納については別途検討したいと思います。


少し大きめのお皿や鍋であれば、
3点で綺麗に収まりそうなので、
キャンプ向けとしてはとても良いサイズ。


登山であれば、中サイズあたりを1つ持っていくと、
何かと便利に使えそう。

 

アウトドアで使うことも想定されているようなので、
しっかり使って、風合いの変化も楽しみたいところです。

 


最後に、お値段は、
3点セットで10,780円でした。

手作りであることを考えると、
妥当な価格かなと思います。

 

大切に使い続けていきたい、
そんな"山のうつわ”の紹介でした。

 

 

 

【山道具】アウトドアの食事をより美味しくする "山のうつわ"

【山道具】愛用しているスタッフサック、RIDGE MOUNTAIN GEAR / Case

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久しぶりにお気に入りの山道具を紹介。

長い間使っていたものですが、
サイズ違いを新規に購入しました。

RIDGE MOUNTAIN GEARのスタッフサック"Case"です。

 

RIDGE MOUNTAIN GEARについて


RIDGE MOUNTAIN GEARは
山道具作っているガレージメーカー。

会社自体はなんと一人でやってるようです...
(サポートメンバーはいるようですが)

www.ridge-mountaingear.com


カットソーやサコッシュ、
他にも色々なアクセサリ等を展開しています。

特にキャップ類は他のブランドにはない、
ユニークな思想を商品に反映しているイメージ。 

山と道とも通じるものがあります。

そして、今回購入したスタッフサックの"Case"も、
その思想が反映された商品だと言えます。

 

3種類の"Case"


このCaseは3種類展開

以前よりMサイズのものを愛用していて、使い勝手の良さから手放せない存在でしたが、追加でLサイズを購入しました。


各サイズのカタログスペックは… 

  サイズ
(縦x横xマチ)
重量 容量 価格
S 20cm×8.5cm×3cm 13g - ¥2,800
M 30.5cm×13.5cm×11cm 28g 5L ¥4,800
L 36cm×15cm×13cm 34g 9L ¥5,800


MとLのサイズ感が数字上はそこまで大きく変わりません。
実際に並べてみても、見た感じは大差ない印象。

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ただし、
容量にして4Lの違いがあるのがポイント。

マチがあって折り目が付いているので膨らませてみると、その違いが明瞭です。
 

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一回りというよリは、2回り違う印象。

メーカーの説明でも、Lサイズは寝間着セットが、Mサイズはクッカーやカトラリーが収納できるサイズに設計されているとのこと。


このように設計が明確なので、ハマれば最高、という商品だと思います。

自分もクッカーとカトラリーの収納用に購入したところ最適で、大変重宝して使い続けています。

何故"Case"を愛用するに至ったか


Caseを愛用している理由は、そのまま商品の特徴に繋がります。

一番のポイントは、その素材

スタッフサックというと、リップストップナイロンのような柔らかい素材がよく使われていますが、このCaseは柔らかくないです

リップストップナイロンを使って自作したスタッフサック(右端)と並べてみると一目瞭然。

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型崩れしないのがこのCase。

素材にはDyneema® Composite Fabricsが使用されており、特徴的なこの張りが生まれています。軽量ながらも耐久性防水性もあって、文句のつけようが無いです。

スタッフサックは開口部は縛るタイプのものもありますが、個人的には止水ジッパーは譲れないので、その点の完璧な構成。

スタッフサックは自作のしやすいアイテムですが、このCaseがあるおかげで、自作する必要性が無いなというのが正直なところ... 

 

収納力については、すでに述べた通り。
Mサイズにはクッカーが綺麗に収まるので、普段はクッカーとマグカップを並べて、隙間にカトラリーを収納しています。

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ちなみに、Lサイズにクッカーを入れてみると、ご覧の通り、だいぶ余裕があります。隙間が生まれると、収納時にザックの中でズレたりしてしまうので、Lサイズは衣服類や不定形な食料を詰め込むと良いのかなという印象です。

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個人的には宿泊場所に着いてから使う、着替えと、食料品、予備のペットボトルを入れることを想定しています。

 

ザック内の収まりもGood


Caseのもう一つの良さは、ザック内での収まりの良さ

メーカーのWebサイトでも言及されていますが、リップストップナイロンは柔らかい事に加え、滑りやすい素材なので、ザックの中で変形したり、いつの間にか底の方に沈んでいてしまったり、収まりが良くないのが難点。

その点、RIDGE MOUNTAIN GEARのCaseは、張りがあるおかげで、四角いフォルムを保ったまま収納できるので、ザック内の収まりがとても良いです。

また、素材の表面はザラザラしていて摩擦があるので、ザック内の収まりも良く、収納時のストレスも無く、イメージ通りにパッキングできます。

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端にはブランドタグを兼ねたテープが付いており、ザック内から引き出すのも容易で非常に使いやすいです。

使わない時には完全にフラットになってくれるのも、取り回しがよく、ありがたい。

 

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少なくとも自分にとっては、百点満点のスタッフサック。
素材が高いので、それが価格に反映されてしまっていますが、ずっと使い続けることを考えると、元は十分に取れるかなと思います。

 

色は3色展開で、Mサイズは黒を使っていたので、Lサイズは白にしてみました。似た形状なので、色違いがあるもの大切。

シンプルで実用的。これぞ、山道具。

 

今回は、新たに購入したRIDGE MOUNTAIN GEAR / Caseの紹介でした。

 

 

 

【山道具】愛用しているスタッフサック、RIDGE MOUNTAIN GEAR / Case