「登山」 と言うと、どうしても、早起きして時間をかけて登山口に辿り着く...
そんなイメージがあると思います。
でも、実は、都心からでも、思い立ったらその日に行けてしまう、まさに"思い立ったが吉日" な場所があります。
そう、それが、"鎌倉アルプス" 。
本日、2019年1月24日(木)。都心は快晴。
朝起きて「どこかに登りたい!」と思い立ち、鎌倉アルプスへ行ってきました!
期待以上に楽しい時間だったので、そんな鎌倉アルプスを紹介します。
スタートは「北鎌倉駅」から
今回歩いたのは一番有名な「天園ハイキングコース」。
スタートはJR横須賀線の「北鎌倉駅」です。改札が鎌倉方面側の端っこになるので、都心から向かう場合は先頭車両に座るのがオススメ。
始めに目指すのは「建長寺」。
この「天園コース」の登山口ですが、なんとお寺の中にあります。その建長寺までは、北鎌倉駅から歩いて15分程の距離。しばらくは車道に沿って進みます。
行動食にもランチにもオススメ! "パンと野菜ao."
ところで、今回はお昼はカップラーメンを用意していたものの、ちょっと小腹が減ったのでコンビニで何か買おうかなと思っていたら、コンビニが見当たらず...
そんな時に、建長寺のちょっと手前で素敵なパン屋さんを発見!
「パンと野菜 ao.」 という名前のお店。
一旦通り過ぎるも、とても美味しそうな雰囲気だったので引き返して入店。
11:00開店と書いてあり、まだ開店前でしたが、ドア前でジッと店内を見つめていたらお店の方が奥から出てきて、中に入れてくれました。
何を隠そう、かなりのパン好きを自負しているので、ここで買わずにはいられない。
どうやらたくさん種類を作っているお店ではないようで、ウィンドウの中には4種類のパンが並べられていました。その中から今回は...
- 季節のお気に入り
- あんぱん
を選択。
"季節のお気に入り" は、季節のフルーツのドライフルーツと、くるみとアーモンドが練り込まれたパン。こちらはお店の方が「カットしますか?」と聞いてくれたので、そうしてもらいました。結果的に行動食として食べやすくなったので、とても良い提案でした。
ちなみに、この「季節のお気に入り」はすっごく美味しかった!!
多分開店前で焼き立てだったからといこともあり、パンはモチモチで、フルーツの甘さとナッツの食感とのバランスが絶妙!ちょっとお値段はしますがオススメ。なお、あまりにも美味し過ぎて写真を撮るのをすっかり忘れました...
その代わりに "あんぱん" の写真を... こちらは帰宅後に美味しく頂きました!(紙袋がクシャクシャなのはご愛嬌...)
こちらもとても美味しかったです。
天然酵母を使っているからか、パン自体は少し酸味が効いてますが、その酸味が中のあんこの甘さを引き立てていて、とても美味しく頂きました。
山と関係なく、また訪れたいお店。
こういったお店との出会いがあるのも、鎌倉という場所の魅力。
建長寺も見どころが沢山!
だいぶ脱線しましたが、無事に建長寺に到着。
なお、この建長寺は "拝観料" がかかります。事前に調べたら300円という情報が多かったですが、価格改定があったのか、500円でした。
500円は少し高いと思いつつ... も、この建長寺はとても広く、色々と見どころもあるので、500円は適当かもとも思います。20分程見学したら、境内のトイレを使わせて頂き、いざハイキングコースへ。
平日とは言え、シニアの方が数グループ、このハイキングコースに向かっていました。
そして、お寺の入り口から歩くこと10分程で現れる、鳥居と階段。
ここから一気に登りが始まります。
ただ、ここはまだお寺の中で、上に登ると、ご祈祷ができる「半僧坊」と呼ばれる建物があります。階段は100段弱。良い準備運動。
天園ハイキングコースの始まり!
半僧坊を抜けると、ついに「天園ハイキングコース」の始まり。
始まったと思ったら、つい30分前には住宅街の中にいたとは思えないような山道がいきなり現れるので、ちょっと驚かされます。ただ、同時に 「こんなに身近な場所に、こんなに楽しい道があるんだ」と嬉しくなりました。
そして、ちょっと登ったところで左手を見ると、そこには海が!
眼下には鎌倉の街並みと太平洋。そして、青い空と青い海。
「最高かよっ!」と思わずひとりごちます。
最初の登りを終えると展望台があるのでひと休憩。
その後はひたすら尾根伝いに山の中を歩いていきます。
街の喧騒はすっかり収まり、いつもの「山」がそこにあります。そこに続いているのは、写真を見ただけでは丹沢と言われてもわからないくらいの、いつもの風景でした。
鎌倉アルプスの良さは噂にはよく聞いていたものの、期待以上の場所。こんなコースがこんなに近くにあるなんて。まだ歩き始めたばかりなのに「また来たい!」と思ってしまう魅力があります。
時折、木々の間からは街並みが見えるのも、普段登っている山と違って、不思議と面白いです。
鎌倉市の最高峰、太平山に登頂!
登山口からは1時間弱もあれば、太平山の山頂に到着します。
途中、比較的急な下りもあるので油断は禁物。老若男女大勢の人が歩くルートだけあって、急な岩場にはロープがしっかりと設置されています。
しばらくアップダウンを繰り返し、最後に待っている急な登りを進むと、あたりが開けてきて...
ついに太平山の山頂に到着!
標高は海抜159.2m。ここが、鎌倉市の最高峰。
ちなみに、太平山は「おおひらやま」と読みます。
なお、この山頂はとても狭く展望も良くないです。
休憩するのであれば、ここを少し降りた所に広場があります。この日は8名ほどのグループがお昼休憩を取っていました。
予定ではここで昼休憩でしたが、殺風景な場所で気分が乗らず、今回は更に進んでみることにしました。
お昼休憩は「天園」の広場にて。
太平山山頂から先に10分程進むと、ちょっとした広場が現れます。ここが、ハイキングコースの名前にもなっている「天園」。展望が特別良いわけではないですが、陽があたって気持ちの良い場所だったので、ここでお昼にしました。
また、この広場の少し先に茶屋があります。
この茶屋で軽食や飲み物も売っているようです。ビールも。
本当はビールを飲みたかったところでしたが、茶屋の雰囲気があまり好みでなく、トイレ臭も漂っていて、せっかくの気持ち良い気分に水を差される感じだったので、今回は遠慮しました。
さて、気を取り直して、先日購入したサーモスの山専用ボトルに入れてきたお湯で、カップラーメンを作りました!
詳しくはまた次回書きますが、サーモスの山専用ボトルの威力は抜群でした!
美味しくカップラーメンを頂きました。
天気予報を出発前にチェックした時には、風が強そうでしたが、山頂は穏やか。
あまりにも気持ち良くて、せっかくなのでコーヒーも淹れて、しばらくの間、読書タイム。至福の時。読んでいたのは、こちらも山の本。新田次郎の『剱岳』。名著です。
天園を過ぎたら天台山経由で瑞泉寺方面へ
のんびりと休憩したら、出発することに。
ここからは天台山経由で瑞泉寺方面に向かいます。
この鎌倉アルプス、色々と登り口があり、意外と分岐も多いので、地図を念のためにチェックしながら進みます。
天園からは、また山道を緩やかにアップダウン。
お昼過ぎの時間とはいえ、さすが山の中だけあって薄暗い。でも、木漏れ日が緑を照らして、綺麗な風景がたくさん見られました。
森の中では一筋の光に照らされた葉っぱが、まるで自発光しているようです。
こういう山では荷物も軽くできるので、時折立ち止まっての写真撮影が楽しいです。
周りの風景を楽しみながら歩いていると、少しずつ風景に変化が。そう、徐々に民家が近づいてきます。たった100mの高度でも地上とはまったく違う場所にいたことを改めて感じさせてくれる、このギャップ。
そして、無事に下山口へ。
ここからは、そのまま車道を鎌倉駅方面へ。
静かな住宅街をのんびりと歩くのも、山の余韻を感じられて、楽しいです。
もちろん、少し歩ければ、鶴岡八幡宮も。たくさんの観光客がいて、ここは鎌倉だということを教えてくれます。
みんなも山に入れば良いのに。
そして、終着地点の鎌倉駅。
鎌倉に "アルプス" がある幸せ
初めての "鎌倉アルプス" はとても気持ちの良い時間でした。
鎌倉という場所はもともと好きなところでしたが、今回の経験でもっと鎌倉が好きになりました。美味しいパン屋さんでパンを買って、登って、降りたらカフェでコーヒーを飲んだり。
山がすぐそこにあって、気分次第でいつでも登れる場所。こんな場所はなかなかないです。
早起きして出かける山ももちろん好きですが、いつものように起きて、思い立って出かける山も、なかなか悪くないと思います。
#021|思い立ったが吉日。そうだ、"鎌倉アルプス" へ行こう!