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【登山記】久しぶりの夏の八ヶ岳は、西岳・編笠山を周回してきました

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夏休みは初日に芦ノ湖へキャンプ。
あとはのんびりしていたものの、
夏休み明けの月曜日に八ヶ岳に登ってきました。

 

編笠山は前々から登ってみたいなと思っていた山で、
今回は "やまとりにっき"のふみかーさんオススメの、
西岳〜編笠山の周回コースを登ってきました。

yamatori0422.hatenablog.com

 

安定の八ヶ岳ブルーと青々とした緑に癒され、
富士山を始めアルプスの山々を一望できる展望と、
とても楽しい山行でした。

 

  

今回のコース&アクセス


今回のコースはこちら。
ルートしては先に西岳に登り、
ぐるっと編笠山に登ってから下山。

ちなみに、標高は
西岳が2,398m、編笠山は2,523m
奥には権現岳。そして、その先には赤岳も。

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ちょっとした縦走になりますが、
西岳と編笠山の間には山小屋もあるので、
安心して歩けるルート。

 

また、駐車場のある "富士見高原スキー場" は、
小淵沢ICからも近く、道路が綺麗に整備されており、
アクセスがとても快適なのも嬉しいところ。


 

トイレ問題?


この日は平日ということもあり高速道路の快適。
7:10くらいに駐車場に到着。閑散としていました。

準備を済ませていざ出発ですが、
この富士見高原スキー場、自分が見た所、
登山者用のトイレがなさそう でした。

ただ、登山口ゲートの近くに工事現場があり、
そこで 仮設トイレが一般解放されていた のでとても助かりました。

SWATECさんに感謝。

 

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道中にも出てきますが、土石流災害で崩れた道の補修などもしているようで、この仮設トイレはまだしばらく設置されているかもしれません。

が、いずれにせよ要注意。


なお、西岳方面であれば不動清水にトイレがあったので、
こちらを使うことも可能。

 

登山口から不動清水まで


工事現場の先にあるゲートを通過して少し進むと、
いつもの登山口の看板が登場。

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登山届を出していない人はここで提出を。

自分の場合、YAMAPという登山アプリを使っていますが、なんと
YAMAPで登山計画を作成すると自動的に登山届にもなる!
ということで、今回はオンラインで初めて登山届を提出しました。
*対応は現時点では長野県のみ

 

詳しくはこちら↓

info.yamap.com



登山口からはしばらくは林道と、
工事の影響で設定された迂回路などを通ります。 

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気持ちの良い林道歩き。
朝早い時間ということもあり気温も快適。

しばらく歩くと、不動清水に到着。
整備されたスペースでハイキングにも良さそう。

"ハイキング概念図"なるものがあり、
不動清水から西岳は160分という表示。

更に、その先にある青年小屋まで50分、
そして編笠山まで30分。トータルで240分。

余裕を持った時間の記載とは想像するものの、
休憩もそこそこに出発。

 

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湧き水は冷たくて美味しいので、
空ボトルを持ってきてここで給水も良さそう。

最後の写真の左手奥に見える道が西岳への登山道。
ここからが本格的な登山の始まり。

 

不動清水〜西岳直下まで


ここからは、緩やかな傾斜の登山道。
久しぶりの身体には程良い具合。

八ヶ岳らしい緑色。
鬱蒼と茂る とはこのこと。

静かな山に響くのは熊鈴のチリンという音のみ。
少しだけ寂しさもありつつ、自然を満喫していることに満足感も頂きつつ。

 

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そして、自分のペースで歩きつつ、
今回は写真もいつもより少しだけ丁寧に撮影。

動画撮影も始めてみたので、時間を見つけてきちんと編集したい。

 

それにしても、撮りたくなる景色。空気感と、色と。

 

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見切れていても、伝わるメッセージ。

植物を大切に。

確かに受け取りました。

 

まずは西岳に登頂

 

少しずつ急になる登山道。
それでも、コースタイムよりは十分に余裕があり、
心身共に気持ち良く登り続けます。

 

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この少しずつ急になってくる感じが絶妙
身体も合わせて徐々に登りに慣れてくるので、
いつもより疲れが溜まらない気がします。

そして、木々の隙間に青空が見えてくる頃、
急に視界が開けて登場してきたのは、
ゴロゴロの岩場。

そして、足元には高山植物が綺麗に咲いていました。

 

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この岩場の時点で展望もかなり良かったものの、
ここはグッと我慢して、先へ先へ。

そして、そこから5分くらいで、
無事に西岳山頂に登頂。
隣には編笠山の重厚な存在感。

そして、奥には富士山のシルエット。

 

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また、今回の登山には新しいザックをデビュー。
ifyouhaveというブランドのhugというザック。

先日、ようやく在庫が入荷されていたので、思い切って購入。こちらは別途レビュー予定。

せっかくなので、山頂の標識と撮ってみました。

 

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ifyouhave.stores.jp

 

ちなみに、使用感はとても良好。
「身体に抱きつく(hug)」
というコンセプト通り、
身体に吸着するようにピッタリ背負うことができ、
とても快適。


西岳山頂では、展望を楽しみ、
動画撮影もトライしながらのんびり過ごしました。

30分ほどゆっくりしたら、
次は編笠山方面へ向かいます。

 

青年小屋へと続く、平和な世界。

 

編笠山の少し手前に位置する青年小屋までは、
コースタイムで50分程。

稜線伝いの森の中を歩くので、
一箇所だけ崩れた沢のトラバースがありますが、
ほとんど平坦なので楽しすぎる平和な世界。

 

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なお、その沢の側に湧き水があり、水分補給可能。
こんなところで補給できるなんて、このルート、
何から何まで快適。

沢を渡ると、小屋までは森の中を進むのみ。

写真を撮るために何度も立ち止まってしまったり、
引き返してしまったり。

光の具合といい、まさに登山日和。

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木々がとても高く、
まっすぐ伸びる白い幹が印象的でした。

先に進み、辺りが少しだけ明るくなってきたら、
もうすぐで、青年小屋に到着。

 

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立ちはだかる編笠山のガレ場

 

青年小屋は広々としたテン場が特徴。

ここからは編笠山はもちろんのこと、
更に奥にある権現岳にも繋がる道があり、特に週末は賑わうよう。

 

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今度はテント泊で訪れたいと思いながら、
今回は、軽く休憩したら、早速、編笠山の山頂へ。

ただ、この編笠山。
西岳から見えていた姿とは違い、
足元に広がるガレ場の荒々しさよ...

 

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見た目以上に大きい岩がゴロゴロしていて、
隙間も大きいので、比較的危ないと言えば危ない。

トレッキングポールもしまって、慎重に登ります。
近そうで遠い山頂。

振り返れば青年小屋。
小屋前の岩場に干されている布団が、のどか。

そして奥に見える山々。右奥が権現岳。
左手前に見えるのがギボシ。

 

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ガレ場を無事に抜けたらすぐかと思いきや、
意外と続く急な登り道。

少し疲れが出てきた頃、ついに編傘山山頂に到着。

 

編笠山の360度の展望を堪能

 

まずは、山頂で記念の1枚。

この日は山頂には7-8名がいるくらいで、
各々が思い思いにくつろいでいました。

 

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360度の展望とはこのことで、
八ヶ岳方面はもちろん、南アルプス〜中央アルプス、
遠くには北アルプスまで。もちろん富士山も。

 

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タイムラプス / 編笠山 / 20.8.17

 

山頂でライムラプスを撮影しつつ、
お昼休憩にカップラーメンを食べ、のんびり。

時間は幸いまだ13:00くらいだったので、
ゆっくり景色を堪能できました。

2,500mという高さは景色を楽しむには十分で、
また、山頂が開けているのでどの方向を見ても絶景。

編笠山、来てよかった。

山頂で1時間ほど楽しんだら、下山開始。

 

下山の午後は真夏の様相

 

山頂からの下山は相変わらずのガレ場からスタート。
岩が大きいので落石の心配はほぼないものの、
自分が落ちてしまわないように要注意。

 

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振り返れば、険しくも見える編傘山の山頂。
それにしても下り始めると、本当に早くて、
すぐに山頂は見えなくなってしまいました。

 

ここからは約2時間で無事に下山。

午後になったことに加え、標高を下げていくので、
とにかく暑い...

十分に水は用意していたつもりでも、
駐車場に着く頃にはすっかりボトルは空。

やはり真夏の登山。

 

今回の西岳〜編笠山の感想

 

率直に言って、ここまで楽しい山だとは。

登山道も綺麗に整備されていて、
登るという行為自体がとても楽しいと思える山。

そして、展望の素晴らしさ。

西岳から編笠山と2つのピークを周回できるので、
ちょっとした縦走気分も味わえるので充実。

 

八ヶ岳はそれぞれ魅力的な山があるものの、
この先の権現岳も登ってみたいし、
また少し涼しい時に再訪したいです。

 

参考:コースタイム

日時:2020年8月17日(月)

  • 7:22 登山口
  • 9:38~10:09 西岳山頂
  • 10:53 青年小屋
  • 11:02~12:17 編笠山山頂
  • 14:14 登山口

 

 

 

#056| 久しぶりの八ヶ岳は西岳〜編笠山を周回