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【登山記】紅葉シーズンの終わりに西穂高岳に登ってきました①:新穂高〜西穂山荘【テント泊】

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前々から計画を練りに練り、
当初は10/3-4でテント場を予約していたものの、
諸事情で延期。

その後、突然の台風14号の発生
一時はどうなることやらと思いましたが、
10/11-12の日程で西穂高岳を登ってきました!

なんとか無事に
紅葉シーズンの最後に滑り込み。

 

まずは、初日の西穂山荘までの記録です。

 

西穂高岳に登ることにした理由


西穂高岳はずっと気になっていた山。

穂高の名前が付いている通り、
穂高連峰の一つで南の端にあります。

涸沢から見える奥穂高岳や北穂高岳と違って、
少し遠いところにあります。


上高地から登ることもできますが、
一番メジャーな登山口は岐阜県の新穂高温泉

その新穂高は自分にとって未知の世界で、
新しい場所を開拓したいという思いがありました。

 

また、せっかくソロテントを購入したので、
テン泊をしたいという理由もその一つ。

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今シーズンは登る回数が少なく、
若干体力に不安もあったので、
テン場までのアクセスが容易
西穂高岳に登ることに決めました。


テントの他にも、
三脚を買ったり、座布団を買ったり、
ココヘリに加入したりと準備を進めてきたので、

冬になる前の最後のチャンス!

ということで、
月曜日をお休みにして日~月で行ってきました。

 

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新穂高までのアクセス&駐車場

 

さて、この新穂高。
東京方面からだと想像以上に遠かった...

上高地行きのバス停の沢渡ターミナルを過ぎてから
悠に1時間くらいはかかったので、
上高地に行く感覚で向かうと間違えます。

この日は5:30に東京を出て、
新穂高の駐車場に着いたのが11:50でした。

約6時間半の運転は流石に疲れた... 

 

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実は、不安だったのがこの駐車場。 

初めて行く山は、
登山への不安に劣らないくらい
駐車場の確保が心配事。


この新穂高温泉の駐車場問題。
奥飛騨温泉郷観光協会のホームページに
マップがあるので事前に見ていたもの、
行ってみて分かったことが多かったです。

www.okuhida.or.jp

 

駐車場は

  • 一般観光客用
  • 登山者用

に分かれており、
登山者用の駐車場に関しては、更に

  • 無料駐車場
  • 有料駐車場

に分かれており、とても複雑...

観光協会の地図にメモを追記してみたのがこちら↓

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ロープウェイ自体も2つあり、
西穂高方面へ向かうには
第2ロープウェイに乗る必要があります。

なので、登山者の場合は、
トンネル前の分岐で右折し、
道なりに進みます。


しばらく進むと無料の第8駐車場の入り口が見え、
今回はこちらに駐車しました。

ただ、個人的にはこの先にある
有料駐車場(第7駐車場)
登山者用として最寄りなのでオススメ。

と言うのも、
第8駐車場からロープウェイ駅までは
15分くらいかかる上に登り坂... 

有料駐車場も1日300円という安さなので、
無駄な体力消耗を避けるためにも、
登山者は第7駐車場を使うのが良いと思います。 

 

ただ、混雑期はこの第7駐車場も含め、
第8,9,10と埋まっていくらしいです。

宿泊組も多いので、
繁忙期は深夜着でないと空いていないという噂...

 

ロープウェイに乗り、西穂高口駅へ


無事にロープウェイ駅に着いたら、
早速、チケットを購入

駅舎はとても綺麗でした。
お洒落なパン屋さんもありました。

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チケットは第2ロープウェイ往復で、
2,900円でした。

なお、登山者はほとんど該当するかと思いますが、
6kg以上の荷物がある場合は追加で
荷物券(400円)を購入する必要があります。

要注意。

なお、チケットは自動券売機で購入。
各種クレジットや、ICカードも使えるので便利。

現金をあまり持ち運ばなくて良いのは
とてもありがたいです。

 

第2ロープウェイは
毎時15分・45分の発車

割と混んでいたので、
待機列に並んだものの最初の便には乗れず、
しばらく待つことになりました。

 

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2階建てのロープウェイ。
新しくてとても快適。

この日の登りはガスっていましたが、
雲の切れ目から一瞬見えた西穂高岳
ロープウェイ内からは歓声が。

なんだかアトラクションに乗っているようで、
面白かったです。

ロープウェイの搭乗時間は10分くらい。
13:00頃に西穂高口駅へ到着


時間に余裕があれば、
西穂山荘でお昼を食べたかったのですが、
厳しそうなので、西穂高口駅の食堂で軽くエネルギー補給。

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飛騨コシヒカリに飛騨牛の入った
その名も飛騨牛めしを食べて、
登山届をきちんと出したらいざ出発!

 

まずは今日の宿泊地、西穂山荘へ


出発時刻は13:18

西穂高岳へのアタックは翌日なので、
この日は宿泊地である西穂山荘を目指します。

ロープウェイ駅からは
1時間半のコースタイム。

決して大変ではないものの、
テン泊装備の重量が肩にのしかかる...

 

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今回の山行では、
使用するバックパックは
とても悩んだ末に先日購入した
ifyouhaveのhugを選択しました。

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頑張って装備一式を詰め込みましたが、
カメラに加えて三脚も持っていったので、
少し荷重オーバーになってしまったのが反省。

ヘルメットも嵩張ってしまうので、
ここまでの装備になると、
50L~のバックパックだなと改めて思いました。


ただ、今回は、
フル装備での歩行は西穂山荘までなので、
無理することなく、バックパックの感覚を掴む上でも
良い経験になりました。

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天気が良ければ紅葉も見頃でしたが、
生憎のガスで展望が見えず...

雨が降る気配はなく、
涼しくて快適と言えば快適。


西穂山荘までは標高で250mの登り

ひたすらに歩き続け、
1時間20分でガスガスの西穂山荘に到着

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西穂山荘のテン場について


西穂山荘のテン場のキャパは約30張

10/11以降は予約不要ということでした。
小屋泊は引き続き要予約(電話のみ)。

10/3-4の予約を直前でキャンセルした際も、
事務所の人はとても良い方で、
また来てくださいねと仰ってくれて、
とても気持ち良く対応頂きました。

www.nishiho.com

 

今回は、日曜日の宿泊だけあって、
到着時点ではテン場にはテントの姿は無し。

早速受付に向かったところ、
ちょうど先客がおり、
2番目の受付となりました。

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向かって右側が自分のテント。
二人で行っていたので、
場所確保と受付で分かれ、良い場所を確保できました。

こちらのテント場は全体的にフラットなので、
どこに張っても快適かなと思います。

先日購入したばかりの
マウンテンショット1も、
無事に西穂山荘にてデビュー。
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すっかり暗くなって写真が撮れなかったのですが、
ソロテントとしては上部の空間が広く
天井のポケットが小物収納に便利でした。

また、入り口が曲線のジッパーで
片手で開けられるのもポイント。

非常に満足してます。

 


なお、
西穂山荘のテン場のコンディションですが、
ペグが効く場所は半々くらい。

なので写真の通り、
適宜、岩を使って設営しました。

適度に木々に囲まれているので、
比較的安心して過ごせそうです。

 

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テン場の使用料は1,000円
トイレの使用料も含まれます。

また、小屋の受付横にて、
水を購入することもできます。

500mlで100円だったと思います。

小屋入り口の自販機で飲み物やお酒も買えますが、
夜は通電しておらず使えないので、
買いたい人は早めに買っておくと良いです。

 

時間に余裕はあるものの、
暗くなる前に夕食の準備を開始。

この日はご飯を炊いて、
焼き鳥缶と卵を調理して親子丼にしました。

なお、写真は偶然同じメニューを準備してきた(笑)、
同行の友人のメスティン。

昔から、同じスニーカーを偶然買ったり、
カメラや時計も被ったりと、シンクロ率高し

 

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ビールをついつい飲んでしまい、
日本酒も飲んでしまい、
晴れることもなさそうなので、寝袋に潜り込みました...

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急に現れた満点の星空

 

就寝は19時くらい。

この時は翌朝晴れたら良いな
くらいの気分でしたが、
しばらくすると外から話し声が。


もしや?


と思いテントを開けてみると、
満点の星空が広がっていました!

 

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大量の流れ星人工衛星と、
テント泊ならではの、
満足な夜になりました。

 

 

 

 【登山記】紅葉シーズンの最後に西穂高岳に登ってきました①:新穂高〜西穂山荘【テント泊】