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【登山記】紅葉シーズンの終わりに西穂高岳に登ってきました②:西穂山荘〜西穂高岳【テント泊】

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紅葉シーズン終わりの10/11-12に、
西穂高岳に登ってきました。

今回は、
西穂山荘〜西穂高岳のアタック
の記録です。


西穂山荘までの初日の記録はこちら。

 

tools4mountains.hatenablog.com

 


 

いざ、西穂高岳へ!


計画では5時半出発を予定していましたが、
3時半頃にテント場に動きがあり、
こちらも目が覚めたので、朝ご飯。

明け方は流石に寒いので、
マルタイラーメンで身体をあっためます。

そのままスープも飲み干して水分補給。

 

暗い中、ヘッドライトで照らしての撤収。
比較的スムーズにテントも片付けられました。

 

荷物は最小限にしてパッキング

西穂山荘のデポの環境ですが、
テントの撤収は8:30までとなっているので、
不要なものは山荘外の棚に保管できます。

今回は友人に借りてしまいましたが、
大きめのデポ用のスタッフバッグがあると良さそう。

 

空が少しずつ明るくなり始めた
朝の5時に西穂山荘を出発。

目的地である西穂高岳の山頂を目指します。

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昨日の曇天とは変わって、
天気は晴れ!

気分も上がります。

 

西穂丸山、そして西穂独標へ


今回の行程は次の図の通り。

西穂山荘からの登りは
約2時間20分の道のり。

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目指すはもちろん頂上ですが、
見ての通り、西穂高岳には
大きくは3つの山があります。

  • 西穂丸山
  • 西穂独標
  • 西穂高岳 主峰

の3つです。

このうち、西穂独標までは、
初級者でも問題なく辿り着けるコース。

ただ、独標から先は一気に難易度が上がります
ヘルメットも必須なので、要注意。 

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まずは西穂丸山を経て、
西穂独標まで。

西穂山荘より上は、
岩がゴロゴロしたガレ場が続きます。

登り始めなので、
身体を慣らしながら登ります。

朝焼けがとても綺麗。

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見上げると岩山が連なっています。

真ん中の標識が立っている丸い岩山が
西穂独標です。

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意外と普通の山道に見えますが、
近付くとかなり険しさが伺えます

この独標の向こうに見えるのは
ピラミッドピークと呼ばれる峰。 


最後に急な岩場を登ったら、
無事に西穂独標に到着。

 

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気を引き締め、西穂高主峰へ向けて出発


独標で少しの休憩。

同じくらいの時間に山荘を出た登山者で、
それになりに賑わっていました。

西穂独標からは大小のピークと、
その奥には奥穂岳への稜線が見えます。

写真のちょうど真ん中に位置するのが
西穂高岳の主峰です。

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西穂独標から主峰までは、
それらを含んで大小の11のピークがあります。

各峰の岩肌に数字が書いてあり
残りの行程の具合がわかります。

 

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独標からはヘルメットを装着

本当に危ない箇所も多いので、
三点支持で慎重に進みます。

振り返ると、険しい道が...

足を踏み外したら...
運が良くとも大怪我は必至
ヘリコプターを呼ぶことになりそう。

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実は、この前日には
西穂高岳で滑落による死亡事故があったようで、
前の夜のテントの中でそのニュースを知りました...

毎年のように多くの事故が起きている山域なので、
時には撤退する勇気も必要だと思います。


ここからは標高も上がっていき、
第10峰、第9峰と過ぎて、
第8峰であるピラミッドピークに到着。

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太陽も登ってきて、
サングラスが必要な明るさになってきました。

先はまだまだ長く、険しい。

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真面目な話、
ここからは三点支持必須の場所も多く、
撮影枚数が一気に減りました...

写真よりは安全重視の山行。

 

チャンピオンズピーク〜主峰へアタック!


ここからは文字通り、
黙々と登りました。

どちらかというと、
登り以上に下りが怖そうな道。

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ただ、慎重に進めば大丈夫。
個人的には独標直後の岩場が一番怖かったです。

最後の岩場の登りも急で、
技術的にはここがピークの難しさかも。

グループの場合は、
仲間が足場を指示できるので、
ソロだとより難易度が上がりそう。

ともあれ、7時20分に
無事に西穂高岳の主峰に登頂しました!

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眼下には上高地方面が。
下の方は紅葉も綺麗で素晴らしい景色。

山頂には他にも5-6名が登っており、
ドローン撮影している人もいて、
居合わせた人で談笑の時間。

2組の人たちは、
この先のそのまま奥穂高岳へ縦走するらしく、
尊敬するばかり。 

 

西穂山荘までの下山も要注意


ここからは風景を楽しみながらの下山。

ただ、下り方が危ない場所も多いので、
引き続き注意は必要

実際、何回か転んで膝をぶつけました...

 

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良い天気に恵まれたので展望は素晴らしく、
笠ヶ岳方面の紅葉も綺麗でした。

道中、ブロッケン現象も見ることができました。

 
すれ違った方が、
ライチョウに出会えたと言っていましたが、
残念ながら出会えず。


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下りは2時間程で、
無事に西穂山荘に戻ってきました。

西穂山荘では下山中ずっと心に決めていた
バヤリースで乾杯

デポしていた荷物をパッキングして、
山荘でバッジを購入して下山することにします。

なお、西穂高岳のバッジを買ったつもりが、
帰宅後に見てみたら独標のバッジでした、笑。


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山荘からは
また重い荷物を担いでの下山。

流石に疲労が溜まっていて、
ロープウェイ駅までも疲れました...

再度ロープウェイに乗り、
今度は甘いものが食べたくなってきたので、
ソフトクリームで乾杯しました。

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振り返って...

 

なかなかの難易度の山でしたが、
登る喜びを思い出させてくれる山でした。

西穂山荘までのアクセスが容易なので、
テン泊にも最適

主峰まで登らずとも、
自分の体力と相談して、
丸山あるいは独標までのコースもあるので、
楽しみやすい山だと思います。

 

新穂高温泉からは、
他にも双六岳方面のルートもあり、
こちらもいつか登ってみたい道。

 

最後に、ロープウェイ駅のお土産屋さんで購入した
Yamasankaというブランドのカラビナ。

お土産にもオススメです。

*もちろん登山用ではありません

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追伸:動画作成しました

今回は初の試みで、
動画も作成してみました。

よければこちらもぜひ。

 


【登山】紅葉シーズン終わりの西穂高岳【テント泊】

 

 

 

【登山記】紅葉シーズンの終わりに西穂高岳に登ってきました②:西穂山荘〜西穂高岳【テント泊】