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【登山記】日帰りで楽しめるロングトレイル / 陣馬山〜高尾山縦走記 2020.12.4

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今回も前回の大山に続き、
電車&バスで行ける登山シリーズ。


長い距離を歩きたいという思いから、
ロングトレイルを楽しんできました。


つい先日、高尾山に登ったばかりですが、
その高尾山に続く道、
陣馬山〜高尾山の縦走記です。

 

登るのではなく、"歩く"という楽しみ方

 

最近は近郊での登山が主なこともあり、
高い山に登るというよりも、
山を歩くことを楽しみにしています。


標高が高くない山でも、
良いルートはたくさんあり、
いつもとは違った楽しさ、充実感があります。

 

少し肌寒い季節ですが、
山の上でお湯を沸かしてご飯を食べたり、
コーヒーを飲むのは至福の時間。

 

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山頂を目指すのではなく、
ハイキングのように長く続く道を歩くこと。

このような道はたくさんあって、中には数日、あるいは数週間をかけて歩く道もあり、このような道はロングトレイルと呼ばれています。

国内にも信越トレイルのようなルートがありますが、海外にも著名なトレイルがたくさんあり、

・ジョン・ミューア・トレイル(米国)
・ミルフォード・トラック(NZ)

といったトレイルが代表的。


どちらも、いつか歩いてみたい道。

 

そんなロングトレイルですが、
日帰りで体験できるトレイルが身近にあります。

それが今回紹介する陣馬山〜高尾山のルートです。 

 

 

今回のルート

 

陣馬山〜高尾山の縦走ルートは、
とても人気のあるトレイル。

陣馬山山頂からは、
登り下りもそこまでないこともあり、
トレイルランニングにも人気。

距離にして約20kmの道になります。

 

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縦走の起点となる、
陣馬山の登山口はいくつかありますが、
今回は高尾駅よりバスで『陣馬高原下』まで移動し、『陣馬山 新ハイキングコース』を辿りました。

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バスは始発便で、

  • 6:18 高尾山駅北口
  • 6:54 陣馬高原下

という便です。料金は570円。
 

新ハイキングコースで陣馬山山頂へ


この日は平日ということもあり、
バスの乗車人数も少なく、
終点の陣馬高原下で降りたのは自分も入れて3名

全員が登山客でした。

バス停横にトイレもあるので安心。
準備を整えたら出発。


バス停から歩くこと、10分。
新ハイキングコースの入口が現れます。

名前とは似つかわしくない、
味のある看板が目印。

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看板の下に貼り付けてる注意書きの通り、
このコースですが、
橋の崩落があり通行止めになっています。

*2020.12.4時点


ただ、実際の状況が気になったので、
橋のところまで進んでみることに。


入り口からは4-5分で橋に到着。
確かに、橋の途中が崩れてが開いていました。

 

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橋は渡るべからず。

ただ、川の水量が多くなく、
すぐ脇から渡渉することができたので、
今日は渡渉の上、ハイキングコースを進むことに。

 

 


ここから先の登山道には崩落などはなく、
通行に支障はありませんでした。

 
朝7時の山は静かで、
静謐な雰囲気に包まれていました。

とても贅沢な時間。

 

山頂までは1時間強

誰とも会うこともなく、山頂までの時間を楽しみました。

 

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陣馬山山頂にて、ついにご対面

 

あまりにもゆっくり登り過ぎていて、
気が付けば、時刻はもう8時過ぎ


歩き始めは薄暗かったものの、
樹林帯を抜けると広がる青空。

山頂直下にはいくつか道がある中、
おそらくは最短ルートで進んでいくと、
あの、例の、
有名な像の後ろ姿が見えてきました。

そして、8:22 陣馬山山頂に到着

 

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後ろ姿が見えたのは白馬のモニュメント
よくWEBやYAMAPで見かけるお馬さん。


これまで陣馬山に登ろうと思ったことがなかったので、
ようやくの出会いとなりました。

 

山頂にはお茶屋さんが数軒ありますが、
この日は平日で時間も早かったので閉店中。

360度の景色を堪能し、
まだまだ先は長いということで進みます。

 

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明王峠を経由して景信山へ

 

次の目的地は景信山
陣馬山からは2時間ほどの行程。

陣馬山からは稜線歩きで、
楽しさのみが存在する道のりでした。

写真撮影が弾み過ぎて、
多くの登山客に抜かれました...


景信山まではそれなりに距離がありますが、
途中で明王峠という休憩スポットもあり、
こちらにもお茶屋さんがあります。

この日は閉店していましたが、
明王峠の雰囲気は落ち着いていて、すごく好きな雰囲気。


また、休日に遊びに来たいな...

山の中で食すけんちん汁は絶品なはず。

 

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味わいのあるメニュー看板にお別れを告げ、
向かうは景信山。

景信山までは、まだ3km


道中には堂所山という山もあり、
少し迂回して山頂を経由することも可能。


巻道もあるので、
体力と相談しながら歩くことができます。

今回は堂所山を経由してみました。

そして、
陣馬山を経って、約2時間で景信山に到着

 

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景信山で早めの昼食休憩

 

景信山まで来ると、
山頂は多くの人で賑わっていました。

トレイルランニングの人も姿もちらほら。

たくさんベンチがあるのが嬉しいですね。

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最近話題のコミックの看板があると思ったら、
どうやら登場人物の一人の出身地が、
この景信山だそうで...


こんなところにまで...
という思いを抱きながらも気を取り直し、
少しお腹も空いてきたので、こちらで早めのお昼休憩。


お昼ご飯はカップヌードルの肉出汁うどん
全集中で食します(影響力)。


うどんの出汁の味が身体に染み渡る...
これは登山のお昼として正解


景信山の山頂からは、
都心方面が一望できたり、
高尾山方面には相模湖の姿も見ることが。

しばし写真撮影や動画撮影を楽しんだら、
最終目的地の高尾山に向かって出発。

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小仏城山でコーヒーブレイク 


このまま高尾山まで歩くつもりでしたが、
景信山を出発して約50分。

人工物が見えてきたなと思うと、
小仏城山に到着。

 

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こちらは、そう、
中央道の渋滞の名所でもある、
小仏トンネルの真上にある山です。


いつも渋滞でお世話になっている身としては、
不思議と感慨深いものがあります。

 

まだ時間に余裕があったのと、
広々としていて気持ちの良い場所だったので、
コーヒーブレイクにすることに。


謎のモニュメントもあり、
独特の魅力がある山でした。

 

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高尾山にてロングトレイル完結


のんびりし過ぎたせいで、
時間はもう13時前

平日なので夕方の通勤ラッシュには巻き込まれたくない...


いよいよ、このロングトレイルの終着地、
高尾山を目指します。

 

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小仏城山から高尾山は
4-50分の行程。

こちらも変わらず快適な道で、
歩いていて、とても楽しいです。

 

道中の紅葉もまだまだ綺麗で、
空の青空とのコントラストが美しいです。


そして、高尾山の少し手前にはお茶屋さんが。
こちらは細田屋さん。

この旅で初めて、
営業中のお茶屋さんに出会うことができました。
こちらも雰囲気が素敵なお店でした。

高尾山に登った際には少し足を伸ばして、
こちらに訪れるのも良さそうです。

細田屋さんを過ぎると、
目の前に最後の登り階段が現れ、
そこを登り切ると、ついに、高尾山山頂です。

 

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山歩きも楽しいと再認識

 

山頂からは高尾山口までの下り。

高尾山は平日にも関わらず、
人気の山でした。

 

下山は4号路
吊り橋があることで有名な路。

無事に14:41に高尾山口に到着。

 

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時間にして約7時間半
歩いた距離は20km超

なかなかのトレイルになりました。

 

稜線歩きがメインなこともあり、
とても楽しい時間。

今回は途中のお茶屋さんが閉まっていたので、
次回は開いている時を狙って再訪したいです。

 

都心から近く、
アクセスが容易な点も魅力。

おすすめできるルートです。

 

高い山を登るのも楽しいけれど、
ひたすらに歩く山も楽しい。

そんな気付きのあった一日でした。

 

 

【登山記】日帰りで楽しめるロングトレイル / 陣馬山〜高尾山縦走記 2020.12.4