師走の丹沢縦走記。
2日目は蛭ヶ岳を出発し、
丹沢山~塔ノ岳と経由して、
終着地の大倉バス停へと向かいます。
初日の西丹沢VC~蛭ヶ岳の記録はこちら。
tools4mountains.hatenablog.com
蛭ヶ岳山荘のクリスマスは続く
山小屋の朝食は早いもの。
蛭ヶ岳山荘も例に漏れず、5:30が朝食時間。
ご飯とお味噌汁にお惣菜。
普段はたくさん食べる方ではないものの、
エネルギー補充のため、しっかり食べます。
そして、食後には、
まさかのクリスマスケーキが登場。
例の外国人のカップルが、
持ってきたケーキをお裾分けしてくれました。
小屋番さんを入れて6人で美味しく食べました。
予想外にケーキも食べて、
クリスマスを完璧に堪能しました。
むしろ、例年以上かも...笑。
食べ終わった頃が、ちょうど日の出の時間。
急いで外に出て撮影タイム。
なんだかんだと忙しい朝。
風も穏やかで、
ほとんど寒さを感じることもなく、
とても気持ちの良い朝。
良い一日になりそう!
いざ、丹沢山へ!
外国人カップルは先に出発ということで、
みんなでお見送り。
夜の成田発の飛行機に乗るとかで、
とてもタイトなスケジュール。
何故、蛭ヶ岳まで来たのか...
このあたり、日本人と感覚が違いそうですが、
聞くところによると蛭ヶ岳が二人にとって記念の場所だそう。
まあ、遭難寸前だったけどね...
こちらは、これから丹沢山に向けて出発。
時間にして7:20。
百名山にも選ばれている丹沢山。
そういえば、百名山を登るのは、かなり久しぶりかも。
丹沢山までは3.3kmの歩行距離。
稜線歩きがメインで登り降りは少な目で、
最高の山歩きでした。
右手にはずっと富士山の姿。
やはり、冬の朝は清々しい。
ただ、富士山が雪を纏っていないのが気になりました...
まるで夏山みたい。
丹沢山への道中は、
数人の登山客とすれ違いました。
西丹沢と違って、人気の度合いが伺えます。
朝も早く、時間はたっぷりあるので、
のんびりと歩いて、
9:00に丹沢山に登頂。
百名山だけあって、標識まで豪華のような...
山頂に建つ立派な建物はミヤマ山荘。
食事が豪華との噂です。
大倉スタートで、
ここに泊まって西丹沢に抜けるのも良いかも。
程良い山歩き。
少し休憩をしてから塔ノ岳へと出発。
気温は7℃くらい。
登山日和の天候。
丹沢山〜塔ノ岳
塔ノ岳の姿は、
檜洞丸山頂からも見えていて、
ようやくその姿が大きくなってきました。
山頂の尊仏山荘の姿もしっかり見えています。
道中の案内標識には、
丹沢主脈線の文字が。
ちょっとだけテンションが上がります。
主脈を歩くって良い響きだ...
丹沢山を出発し、
1時間程で塔ノ岳に到着。
見慣れている塔ノ岳の山頂。
でも、今回はいつもと違い、反対側からの登頂。
少しだけ誇らしく感じます。
尊仏山荘の向こう側には、
歩いてきた道のりと、蛭ヶ岳の姿。
あんなところから歩いて来たんだなと、
不思議な感覚。
塔ノ岳は相変わらず賑わっていて、
いつもの丹沢の風景でした。
写真撮影がてら行動食でエネルギー補給。
ちょうど、蛭ヶ岳山荘で一緒だったご夫婦も到着。
少しだけ会話をしてお別れ。
山頂は遮るものがないので、
風が冷たかった...
標識脇にかかっている温度計を見ると、
1℃の表示。
そりゃ寒いわけだ...
タイムラプス撮影が終わるのをジッと我慢して、
このまま大倉に降りることにします。
これで、丹沢の素晴らしい風景とはお別れ。
塔ノ岳~大倉
この道は、もはや説明不要。
表尾根、通称"バカ尾根"をひたすら下ります。
そういえば、
昔はこの尾根を下る際、
よく膝を痛めていた記憶。
ここ数年、しっかりトレーニングをして、
定期的に山に登っているせいか、気づけば、
膝が痛むことがなくなっていました。
よく歩く道だからこそ気付くこと。
知らないところで成長しているのかも。
いや、成長していると信じたい。
2日間の山歩きの名残を楽しむように下山します。
そして、綺麗なアスファルトの道に到着。
ついに大倉の登山口。
そのままバス停へとゴールイン。
山の神様が頑張りを讃えてくれたのか、
すぐにバスが来てくれたので、
そのまま帰路に着くことができました。
最後まで快適な楽しい山行となりました。
丹沢縦走は充実感たっぷりの最高のコースでした
丹沢と言うと、
比較的初心者向けのコースのイメージがありますが、
その奥には最高の縦走路が広がっていました。
特に、西丹沢は山深く、
登山客も少ないため、登山を満喫できます。
蛭ヶ岳への道は険しくハードですが、
そこから連なる稜線は、
丹沢にこんなところがあったのか!
と驚くばかりの素敵な景色。
富士山も見え、
一方では都心の街並みも見え、
北アルプスとは違った素晴らしい景色でした。
日帰りとなるとハードルは高くなりますが、
ぜひ1泊2日でオススメしたいコース。
まだまだ知らない場所が身近なところにもあるのだなと、
知ることができた時間でした。
これにて、2020年の登り納め。
今年を無事に過ごせたことを感謝して、
また来年も楽しみたいと思います!
読んでくださった方、ありがとうございました!
【登山記】2020年の締めくくりは丹沢主脈を縦走!②蛭ヶ岳 ~ 大倉