北岳登山の初日は、
3,000mのテント場「北岳肩ノ小屋」まで。
しっかり疲労を回復した翌朝、
目的地である北岳山頂へと向かいました。
肩ノ小屋の時点で、
素晴らしい景色に囲まれていましたが、
北岳山頂でどんな景色に出会えるのか?!
2日目のレポートです。
<初日のレポート>
tools4mountains.hatenablog.com
日の出を見届けたら出発!
日の出は4時半頃。
テントの外に出ると、大勢の人が日の出を眺めていました。
やっぱり、みんな考えることは同じ。
昨晩もそうでしたが、
山頂はとても寒かったです。
しっかりダウンも着込んでちょうど良いくらい。
真夏だというのに、
山の上は本当に涼しい(寒い)。
日の出はもちろんのこと、
その日の出に照らされる山々も美しい。
夕暮れとは違った色合いがとても綺麗でした。
刻一刻と変化する色合いと景色。
まさに、マジックアワー。
今日も素晴らしい天気になりそうな予感。
梅雨明けを祝うかのような天気でした。
朝焼けが綺麗過ぎたので見惚れてしまいましたが、
陽が高く登らないうちに山頂にたどり着きたいので、
準備をして早々に出発します。
山頂までのピストンであれば、1時間半程。
テントはデポしたままで出発です。
*小屋番の方に確認したところ、撤収時間の指定は特にないとのことでした。
思ったよりタフだった北岳山頂への道のり
肩ノ小屋から見上げる景色。
山頂はすぐかと思っていたら、
小屋からは山頂は見えておらず、意外と遠いことがわかりました...
登り始めは良かったものの、
やはり昨日の疲労がそこそこ溜まっていました。
なので、相変わらずマイペースに登ります。
こんなところでもしっかり花を咲かす高原植物に力を貰います。
いくつか、偽の山頂らしきものを過ぎると、
ついに見えてきた、北岳山頂の姿。
そして、5時20分。
無事に北岳山頂に到着。
3,193m、日本で2番目に高い場所です。
山頂で見る景色は想像以上でした
山頂での景色は最高の一言。
何も遮るものがないので、パノラマミック動画撮影。
遠くには北アルプスまで。
それでも、やはり、シンボリックなのは、富士山。
富士山は登るのも楽しいですが、
登るより見る方が良いなと、この時思いました。
でも、逆に富士山から北岳を見たい欲も出てきましたが...
そして、肩ノ小屋方面からは見えなかった北岳の先には、
日本3番目の山「間ノ岳」の姿も。
眼下には、小さいですが北岳山荘の姿も。
本当は、余裕があれば間ノ岳まで往復したかったですが、
写真の通り、意外と下るのと、それなりに距離もあるので、
今回は姿を見るだけで諦めました。
せっかくなら、北岳から間ノ岳を過ぎて、
別の登山口に降りるルートもあるので、
いつか縦走もしたいなと思いつつ。
山頂に別れを告げます。
下山しながら、テント場を確認。
自分のテントもしっかり目視できました。
撤収〜そして下山
山頂からは、30分ほどでテント場に到着。
流石に撤収を済ませた人が多く、残るテントは半分ほど。
この北岳、頑張って登ってきた分、
下山も距離が長いので、さっと撤収したら、下山開始。
お世話になった、小屋とテント場にお礼。
テント札(許可証)を返却するのを忘れずに。
帰りは、白根御池小屋方面から帰ります。
下山の景色もなかなか。
ただ、途中からは樹林帯を進むつつ、
ひたすらに下っていくという感じ。
沢沿いのルートに比べると、勾配がキツいなという印象。
登ってくる方々は...辛そう(わかる)。
2時間弱で白根御池小屋に到着。
小屋には冷たい水場もあるので、
休憩するにはもってこい。
日陰は涼しくて、とても快適でした。
流石に気温が上がってきたので、しっかり身体を冷やしてから出発。
それなりに快調なペースだったので、
広河原までは3時間半ほどでした。
当初の予定では、11:00のバスに乗れればと思っていたら、
10:00のバスに余裕で間に合ってしまったので、
早めの帰宅でこちらも快適。
バスも基本みんな席に座れるので、
疲れた身体には嬉しい配慮でした。
登山バスは本当にありがたい。
久々の3,000mは疲れたけど、充実!
というわけで、無事に帰路に着きました。
久々の3,000m。
しかも、初日の1,500mの登りはなかなか...
慣れていても、後半はキツくなるので、
早めの出発と、余裕をもった行程は大事だなと思いました。
幸い、テント泊の場合、
肩ノ小屋のキャパは結構あるので、
多少遅れての到着でもなんとかなりそう。
一方で、小屋泊は昨今は完全予約制なので、
予約だけはお忘れなく。
北アルプスとは違った魅力のある、南アルプス。
これまで登ってなかったのがもったいないと思うくらい、
素敵な場所でした。
まだまだ、登る山は待っている...
【登山記/テント泊】目指せ!南アルプスの名峰、北岳 3,193m ②