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【登山記/テント泊】目指せ!南アルプスの名峰、北岳 3,193m ②

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北岳登山の初日は、
3,000mのテント場「北岳肩ノ小屋」まで。

しっかり疲労を回復した翌朝、
目的地である北岳山頂へと向かいました。

肩ノ小屋の時点で、
素晴らしい景色に囲まれていましたが、
北岳山頂でどんな景色に出会えるのか?!


2日目のレポートです。


<初日のレポート>

tools4mountains.hatenablog.com

 

日の出を見届けたら出発!


日の出は4時半頃。
テントの外に出ると、大勢の人が日の出を眺めていました。

やっぱり、みんな考えることは同じ。

昨晩もそうでしたが、
山頂はとても寒かったです。
しっかりダウンも着込んでちょうど良いくらい。

真夏だというのに、
山の上は本当に涼しい(寒い)。

 

 

日の出はもちろんのこと、
その日の出に照らされる山々も美しい。
夕暮れとは違った色合いがとても綺麗でした。

刻一刻と変化する色合いと景色。
まさに、マジックアワー。

 

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今日も素晴らしい天気になりそうな予感。
梅雨明けを祝うかのような天気でした。

朝焼けが綺麗過ぎたので見惚れてしまいましたが、
陽が高く登らないうちに山頂にたどり着きたいので、
準備をして早々に出発します。

山頂までのピストンであれば、1時間半程。
テントはデポしたままで出発です。

*小屋番の方に確認したところ、撤収時間の指定は特にないとのことでした。

 

思ったよりタフだった北岳山頂への道のり


肩ノ小屋から見上げる景色。
山頂はすぐかと思っていたら、
小屋からは山頂は見えておらず、意外と遠いことがわかりました...

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登り始めは良かったものの、
やはり昨日の疲労がそこそこ溜まっていました。

なので、相変わらずマイペースに登ります。

こんなところでもしっかり花を咲かす高原植物に力を貰います。


いくつか、偽の山頂らしきものを過ぎると、
ついに見えてきた、北岳山頂の姿

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そして、5時20分。
無事に北岳山頂に到着。

3,193m、日本で2番目に高い場所です。

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山頂で見る景色は想像以上でした


山頂での景色は最高の一言。
何も遮るものがないので、パノラマミック動画撮影。

 

遠くには北アルプスまで。

それでも、やはり、シンボリックなのは、富士山


富士山は登るのも楽しいですが、
登るより見る方が良いなと、この時思いました。

でも、逆に富士山から北岳を見たい欲も出てきましたが...

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そして、肩ノ小屋方面からは見えなかった北岳の先には、
日本3番目の山「間ノ岳」の姿も。

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眼下には、小さいですが北岳山荘の姿も。
本当は、余裕があれば間ノ岳まで往復したかったですが、
写真の通り、意外と下るのと、それなりに距離もあるので、
今回は姿を見るだけで諦めました。

せっかくなら、北岳から間ノ岳を過ぎて、
別の登山口に降りるルートもあるので、
いつか縦走もしたいなと思いつつ。
 
山頂での風景を楽しんだら、今度は下山。
名残惜しく感じるのはいつものこと。
山頂に別れを告げます。

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下山しながら、テント場を確認。
自分のテントもしっかり目視できました。

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撤収〜そして下山 


山頂からは、30分ほどでテント場に到着。
流石に撤収を済ませた人が多く、残るテントは半分ほど。

この北岳、頑張って登ってきた分、
下山も距離が長いので、さっと撤収したら、下山開始。

お世話になった、小屋とテント場にお礼。
テント札(許可証)を返却するのを忘れずに。

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帰りは、白根御池小屋方面から帰ります。

下山の景色もなかなか。

ただ、途中からは樹林帯を進むつつ、
ひたすらに下っていくという感じ。

沢沿いのルートに比べると、勾配がキツいなという印象。
登ってくる方々は...辛そう(わかる)。

 

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2時間弱で白根御池小屋に到着。

小屋には冷たい水場もあるので、
休憩するにはもってこい。

日陰は涼しくて、とても快適でした。
流石に気温が上がってきたので、しっかり身体を冷やしてから出発。


それなりに快調なペースだったので、
広河原までは3時間半ほどでした。

 

当初の予定では、11:00のバスに乗れればと思っていたら、
10:00のバスに余裕で間に合ってしまったので、
早めの帰宅でこちらも快適。

バスも基本みんな席に座れるので、
疲れた身体には嬉しい配慮でした。

登山バスは本当にありがたい。

 

久々の3,000mは疲れたけど、充実!

 

というわけで、無事に帰路に着きました。

 

久々の3,000m。
しかも、初日の1,500mの登りはなかなか...


慣れていても、後半はキツくなるので、
早めの出発と、余裕をもった行程は大事だなと思いました。

 

幸い、テント泊の場合、
肩ノ小屋のキャパは結構あるので、
多少遅れての到着でもなんとかなりそう。

 

一方で、小屋泊は昨今は完全予約制なので、
予約だけはお忘れなく。

 

北アルプスとは違った魅力のある、南アルプス。

これまで登ってなかったのがもったいないと思うくらい、
素敵な場所でした。

 

まだまだ、登る山は待っている...

 

 

【登山記/テント泊】目指せ!南アルプスの名峰、北岳 3,193m ②