今回は涸沢カールをベースキャンプに、
穂高の盟主、奥穂高岳へ登った記録です。
初日の記録はこちら↓
tools4mountains.hatenablog.com
寝坊して目覚めると...
前日は夜中に一度目覚めたものの、
夜行バスでほとんど寝られなかったこともあり、
気づくと深い睡眠へ...
明け方、目が覚めると、
テントの外側が明るい...
まさかの!寝坊!
急いで、テントを開けると、
そこには、モルゲンロートの姿が!!
流石に少し焦りました。
そそくさとカメラを手にシャッターを切ります。
テント場を振り返ると、
奥はヒュッテまで、誰しもがモルゲンロートを堪能していました。
この、その場にいる全員が同じ方向を見る感じ。
嫌いじゃないです。
いざ、奥穂高岳へ出発!
朝ごはんには、
安定のマルタイラーメン。
普段は朝にラーメンは食べないのに、
山だと食べてしまう不思議。
でも、寒い朝には、
身体も温まるラーメンはやはり絶妙。
しっかり水分補給も完了。
奥穂高岳へのルート
奥穂高岳へのルートは、
涸沢小屋を経由する定番ルートを選択。
途中から涸沢ヒュッテ方面へ伸びる、
パノラマルートと呼ばれる道もありますが、
涸沢小屋からの景色を堪能したいこともあり、
同じルートで下山しました。
準備をして、7時過ぎに出発。
まずは、テント場から、涸沢小屋へ。
行ったことがある人はわかってくれると思いますが、
涸沢小屋までの階段が何気にキツい...
意外とテント場から標高差があるなと、登る度に感じます。
涸沢小屋のテラスを過ぎると、
登山道の看板がお迎え。
さあ、今日も頑張りましょう。
目印はザイテングラート
奥穂高岳へのルートについては、
"ザイテングラート"という言葉をよく聞きます。
ドイツ語でseitengrat(支稜線・支尾根)の意味のようです。
涸沢カールから見上げた、
奥穂高岳へのルートのイメージはこちら。
ルート後半の点線で囲んだ部分が該当します。
ザイテングラートの前には、見ての通り、
カール内を一気に横断していくので、
なかなかダイナミックなルートです。
ルートはしっかり整備されており、
安心して歩くことができます。
でも、1週間程前には地震があったこともあり、
ヘルメットは推奨。
とは言え、晴天にも恵まれ、
涸沢カールは平和な雰囲気。
淡々と登っていきます。
道中は、イワヒバリ(かな?)の姿も。
ゴロゴロの岩場なので、
時折、浮石もあるので要注意しつつ、
紅葉の樹林帯を抜けていくと、視界が広がります。
ザイテングラートへと続く道。
涸沢のテント場もだいぶ遠くになりました。
自分のテントは...
流石にこの距離じゃわからないですね。
ここから、ザイテングラートの取り付きまでは、
落石の可能性もあるので、慎重に急ぎつつ進みます。
本当は駆け抜けたいところでしたが、
そこそこ傾斜があるので、結構疲れました。
何故か落石注意の看板は、最後の方に登場。
林野庁の管轄のようです。なるほど。
ここを過ぎると、間もなく取り付きに到着。
しっかり休憩スポットになっているので、
ここで栄養補給。
休憩したら、
ザイテングラートを見上げてみましょう。
ここを登るのか!
とワクワクする景観。最高です。
奥穂高岳へのルートですが、
このザイテングラートと言い、涸沢カールの景色と言い、
メリハリのある良いルートでした。
難易度的にも個人的には易しいかなと...
北穂高岳へのルートの方がやや緊張感に勝るな、
というのが個人的な見解です。
ザイテングラート〜穂高岳山荘
ザイテンへの案内に導かれ、登ります。
程良く緩急のついた、ガレ場が続きます。
両手も使っていけば問題なく登れるレベル。
見上げても、見下げても、
最高の景色が広がっていて、気力も十分。
少しずつ、空というか、山が近づいている感じ。
小屋の姿は直前まで見えないものの、
「ホタカ小ヤ 20分」の文字に勇気付けられます。
実際のところ、
20分よりはかかったような...
でも、間もなく小屋の姿も現れ、
9:10に無事に穂高岳山荘に到着!
しっかりと平坦に整備された、
立派な山小屋でした。
流石に少し疲れたので、しっかり休憩したら、
ついに穂高の山頂を目指します。
ついに、盟主の山頂へ!
奥穂高岳の山頂は、
山荘から登ること約30分。
登り口は、まさに山荘の脇で、
いきなりのそびえ立つ感じがとてもエキサイティング。
どちらかと言うと、
この登り始めの登攀が一番のポイントかも。
ハシゴもあって、とても楽しい上りでした。
その後も、ひたすらに登り続けます。
それにしても、たくさんの登山客。
流石の紅葉のピークだけあります。
ところで、割とのんびり登っていたところ、
下山しているグループが何かを発見。
もしや!
と思って覗いてみると、ライチョウさん御一行が。
本当にたまたまだったので、幸運でした。
下山時も注意して見ていましたが、姿は見えず、
この時が数少ないチャンスだったかも?
ライチョウさんに会えると、
やはりテンションが上がります。
このおかげで気力も回復し、一気に山頂まで。
そして、無事に奥穂高岳山頂に到着!
なお、三角点のある山頂はとても狭く、
大変混雑していました...
ただ、それ以外は広々とした空間が広がっているので、
のんびりとできて良かったです。
流石、日本で3番目に高い山。
見渡す限りの絶景でした。
遠くを見渡せば、槍ヶ岳の姿。
そして、前穂高方面を臨めば、
遠くには富士山も見えます。
そして、目の前にはいつかこの足で登りたい、
ジャンダルムの姿。
今日は天気も良いこともあって、
ジャンダルムにも多くの人の姿が見えました。
やはり、ジャンダルム、格好良い。
山頂を満喫したら、下山。
割と下山の方が気を使う道だったかもしれません。
すれ違いも多いので要注意。
山荘に無事も戻った頃には、時間も11時過ぎ。
少し早いものの、山荘でお昼ご飯。
カレーライスがまた絶品で、
エネルギー補給させて頂きました。
他にも、バッジやグッズを買って、
大満足。
また、ゆっくりと訪れたい山小屋です。
小屋の外からは、しっかりとカールの姿も見えました。
英気を養ったら、あそこまで下りなければ。
もちろん、下りたら、それはそれでいろいろ楽しみがあるので、
頑張る次第。
ということで、穂高山頂へ無事に到着。
次回は涸沢カールでのお楽しみ編へと続きます。
【登山記】紅葉の涸沢カールと、穂高連峰の盟主、奥穂高岳へ!②