先月、ちょっとした巡り合わせで甲府に行くことがあり、カメラを片手に半日ほど散歩してきました。
初めて訪れた甲府の街。
いつも中央道を車で走りながら横目で見てはいたものの、
実際に自分の足で歩くと全く想像とは違う場所で、
とても楽しい時間でした。
SIGMA fpのお供に持っていったのは、
CONTAX Planar T*45mm F2。
今回はこの組み合わせで撮影した写真の紹介です。
ただの街歩き写真ですが、
市内から見える南アルプス。
とりわけ、甲斐駒ヶ岳の格好良さと言ったら。
CONTAX Planar T*45mm F2について
CONTAX Planar T*45mm F2は、
CONTAX Gシリーズ用に開発されたレンズの一つ。
カールツァイス製のレンズで、
高コントラストのパキっとした写りが特徴。
ツァイスのレンズと言えば、個人的には、
CONTAX T3というコンパクトカメラで初体験をし、
現像時に度肝を抜かれた思い出があります。
今回組み合わせたSIGMA fpもコントラスト強めの写真が得意なので、この組み合わせにはかなり期待が持てそう。
KIPONマウントアダプター
なお、このレンズをSIGMA fpで使うには、
マウントアダプターが必要になります。
詳細は以前紹介したこちらの記事をぜひ。
tools4mountains.hatenablog.com
実際に装着した姿はこちら。
ボディ色と色は異なれども、
SIGMA fpのボディが小さいこともあって、
クラシカルな雰囲気が意外とマッチしています。
オールドレンズを付けた時は、
後付けグリップが無い方が見た目は良いな...
(グリップないとホールド性はガクッと落ちますが)
と、このようなスタイルで散歩をしてきました。
CONTAX Planar T*45mm F2 x SIGMA fp
せっかくなので、
日誌風に写真を紹介したいと思います。
甲府駅に到着したのは10時頃。
始めに向かったのはAKITO COFFEE。
甲府駅の北口を出て、大通り沿いに歩くこと5分、
イートインもできる小さなコーヒースタンドです。
店内はとてもシックな雰囲気で良い時間を過ごせました。
アンティーク家具が空間に馴染んでいます。
ツァイスのレンズは、
使う度に「本当に良く写る」レンズだなと思いますが、
その中でもお気に入りの一枚。
フォーカスしたところを思い通りに細部まで描写してくれるレンズ。
防湿庫に眠らせておくには勿体無い。
カフェの窓際から見える風景。
明暗差のあるようなシーンでもしっかり写るなという印象。
45mmという焦点距離が、日常を撮るには最適で、
コンパクトで軽量なレンズなので、
街歩きにはぴったりだなと思いました。
ところで、AKITO COFFEEですが、
カフェラテとマフィンを頂きました。
どちらも丁寧に作られていて、とても美味しかったです。
マフィンは季節限定のものも多く、
今回はクリームチーズが入ったものを食べました。
お店の雰囲気も良く、
また再訪したいお店になりました。
続いて、大通りをそのまま北上し、
甲府と言えばということで、武田神社へ。
大通りの突き当たりに位置しているので、
通り自体が参道になっているようで、とても印象的な場所でした。
神社の入り口での一枚。
デジタルなのにフィルムライクな写真になってしまう不思議。
ちょうど七五三の季節ということもあり、
家族連れの訪問がとても多く、賑わっていました。
武田神社は創建1919年。
歴史的には新しい神社ですが、
武田信玄を祭神としており、どっしりとした雰囲気。
地元の人にも大切にされていることが伝わります。
本殿は少し階段を登ったところにあり、
振り返れば甲府の街並みが広がります。
何気なく撮影した一枚ですが、流石の描写力。
紅葉の季節でもあり、撮影日和でした。
武田神社を後にし、駅方面へ戻ります。
通り沿いは綺麗に整備されていて、
散歩するだけも十分楽しいです。
途中には大学もあって、
こんなところで勉強するのも良いなと思ったり。
大学の前にあった公衆電話。
マウントアダプターを介して使っているので、
フォーカスはマニュアルで操作することになりますが、
マニュアルフォーカスだからこそ撮れる一枚。
こういった写真は作例写真としてはベタですが、
やはり絞りを浅めにして撮るのが楽しいレンズです。
この日は晴天という言葉が似合う天気。
日差しを存分に浴びる花を撮影。
光が強過ぎるとAFが狙い通りにいかないこともありますが、
あえてマニュアルで撮ってみるのもおすすめ。
この後は、少し早めのお昼に。
武田神社に向かう時に見かけた、
昔ながらのカレー屋さんに入ってみました。
外見から独特で、入ってみると裏切らないレトロな雰囲気。
武田神社の余韻がまだ続いているかのよう。
この独特な雰囲気。
写真でも伝わってくるかと思います。
オールドレンズだけあって、
昔ながらの場所に合っているかもしれません。
お腹を満たしたら駅まで戻ります。
その道中に歩道橋に登って、
個人的に一番格好の良い山だと思う甲斐駒ヶ岳を撮影。
絞り込むと隅々まで解像してくれるレンズ。
街並みも山も綺麗に写っています。
改めてレンズの実力を思い知らされました。
半日の滞在でしたが、
カメラ片手に楽しい旅行でした。
SIGMA fpとの相性は抜群
CONTAX Planar T*45mm F2ですが、
45mmという画角が絶妙で、日常のスナップに最適。
そして、ツァイスらしい写りの良さ。
こんなに小さいのによく写るなと感心します。
そのおかげで、SIGMA fpとの相性も抜群。
レンズ自体も実は安いので、
マウントアダプターの価格を考慮しても、
とてもリーズナブルなレンズだと思います。
【撮影機材】CONTAX Planar T*45mm F2 x SIGMA fp【オールドレンズ】