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【登山記】都心から電車&バスでアクセスできる登山 ~大山詣り~

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車を手放したのをきっかけに、
先週の高尾山に引き続き、
電車&バスで登れる登山シリーズ


今回は、丹沢の大山に登ってきました。

古代から霊山として崇められてきた大山。
今回は登山もとい、大山詣りです。

 

大山の紹介とアクセス


大山は標高1,252mの山。
別名「雨降山」と呼ばれていて、
昔から水を司る神、航行守護の神として
崇められてきた山とのこと。

「あめふりやま(雨降山)」転じて
「あふりやま(阿夫利山)」と呼ばれ、
山頂にある神社も「阿夫利神社」という名前です。


2016年には文化庁の「日本遺産」にも認定。

確かに、参道の雰囲気は味わい深いものがありました。 

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アクセスは小田急線の伊勢原駅よりバスで
登山口の「大山ケーブル」へ。

バスは約30分の乗車時間なので比較的快適。

都心からであれば、
電車とバスと合わせて2時間弱
で着けるかと思います。

 
なお、大山ケーブル付近の駐車場は
数が限られるので、車の場合は早めの到着が吉

 

www.ooyama-cable.co.jp

www.kanachu.co.jp

 

今回の行程


大山登山ですが、バス停の名前にある通り、
ケーブルカーで阿夫利神社まで登ることができます。

なお、阿夫利神社駅にある神社が下社
山頂には上社があります。


ケーブルカーを利用して阿夫利神社に行き、
そこから大山の山頂を目指すルートが一般的かもしれません。

 

が、

 

今回はケーブルカーは使わず、
すべて徒歩で歩くことにしました。

*ケーブルカーの始発が9時と遅いこともありますが...

 

ルートの概略図はこちら。 

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スタートの大山ケーブルバス停からは、
参道を抜けて阿夫利神社の下社を目指しますが、
このルートには男坂と女坂の2つがあります。

 

せっかくなので、
行きは女坂、帰りは男坂を選んでみました。

 

登りやすさでは女坂の方に軍配が上がるので、
あまり悩まず、女坂を歩くのをオススメします。

 

ルート図の通り、
山頂からは東側に迂回して
阿夫利神社の下社に戻ってくることができるので、
(途中には見晴らし台があり休憩も可能)
単純なピストンではなく周回ルートを楽しむことができます。

 

グルッと一筆書き。

 

ピストンは下山の面白みが欠けるので、
周回で楽しむことができるのも大山の魅力。

 

 

女坂経由で阿夫利神社まで

 

この日のバスは
伊勢原駅6:35発を利用(始発は6:05)。


7:05頃には大山ケーブルバス停に到着。


すぐに見えてくる参道を抜けて、
ケーブルカー駅を過ぎると
男坂と女坂の分岐

人気の度合いは半々くらい。

左側の階段が女坂への道。

 

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参道を歩いている途中で忘れ物に気付き
引き返したりしていたので、
バス組では最後発のスタートになりました。
(忘れ物は実際はザックの中でした。登山あるある)

結局きちんとスタートできたのは7:25頃

 

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紅葉もピークは過ぎたものの、
まだまだ綺麗な姿を見ることができました。

女坂は途中に大山寺というお寺もあり、
そちらの紅葉も綺麗でした。

 

登り始めてから
約40分程で阿夫利神社に到着

神社に上がる階段の紅葉も見頃で、
大勢の登山客がここで立ち止まっていました。

 

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阿夫利神社の境内を抜けると、
大山山頂への登山口。

登山口の側には
阿夫利神社上社の拝観のお賽銭箱があるので、
こちらに拝観のお賽銭を入れてから登山開始。


ここからは本格的な登山モード

 

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阿夫利神社から大山山頂へ 


大山山頂へはコースタイムで90分
実際は80分くらいで着けるかと思います。


しっかりと整備されており、
とても歩きやすかったです。

基本的には森の中。
そこまで展望はないものの、
途中一箇所だけ展望が開け富士山を臨むことができました。
ややガスっていましたが...

 

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天気は程良く、登山日和。
晩秋の空気感は気持ちが良いです。

ケーブルカーの登山客が登ってくる前の時間帯で
のんびり登ることができました。

やはり登山は始発に限るなと思った今回。

 

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登山道自体は十分に本格的。

少し疲れてきた頃に、山頂の鳥居が見えてきたら、
そこは阿夫利神社の上社。

この鳥居の雰囲気がとても良かったです。

 

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大山山頂で軽食と、都心への展望を臨む

 

大山山頂は先行していた方々で溢れていました。
あまり座る場所もないので、落ち着きづらい...

"大山山頂"の看板の後ろに居座るおじさんもいて、
なんだかなという感じ。

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ベンチに少しの居場所を見つけ、
おにぎりとお味噌汁で小休憩。

早速、先日購入したSOTOのアミカスを使って
お湯を沸かしてみました。

とてもコンパクトで快適。
お湯が沸く時間もとても速かったような...

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tools4mountains.hatenablog.com



この大山の休憩ですが、
山頂トイレ脇の見晴らしスペースがオススメ。

都心方面の展望が開けていて、
座れる場所もあるので、
山頂のスペースよりはゆっくりできると思います。

 

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ガスっていたものの、
遠くにスカイツリーの姿も見えました。

南側を向けば、江ノ島なども見ることができ、
秋晴れの日にまた訪れたい場所。

 

時計回りに見晴台へ

 

次の中継地は見晴台
約2.2kmの行程。

 

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基本的にはゆっくり下るだけなので、
楽しい道。

展望も良く、右手に海を臨みながら歩くのは
とても気持ちが良いです。

眼下には朝歩いてきた参道も見えます。
谷沿いに並ぶ屋根が目立っていました。

 

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なお、
見晴台は、名前とは裏腹に、
そこまで展望は良くないです...

でも、それは山頂と比較するから。

阿夫利神社からも誰でも歩ける距離なので、
どちらかというと、ケーブルカーで神社に参拝して、
そのついでにハイキングする人向けの展望スポットです。


テーブルとベンチはたくさんあって便利。

すっかり写真を撮ることを忘れ、
コーヒーを淹れて飲むのに夢中でした...

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ここからは阿夫利神社下社まで戻るのみ。

橋や滝、そして御神木も登場し、
なかなか景観も楽しめる道。

遠くに小さな鳥居が見えてきたら、
無事に下山の合図。

 

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阿夫利神社での楽しみ、そして下山は男坂


阿夫利神社は人で溢れかえっていました。
流石の祝日。

空いた一瞬を狙って写真を撮影。

 

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茶屋やお店もあり、
せっかくなので休憩がてら自分へのご褒美に
ジェラートを食べました。

周りはフランクフルトを食べる人ばかり。
流石に寒いので普通の観光客はジェラートは食べないか...

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糖分を補給して満足したら下山。
下りは男坂で降りることに。

女坂とは違い、
ザ・直登という道で、段差も大きく、
なかなか脚に来る道。

登ってくる人ともたくさんすれ違いましたが、
これは大変そう...

降りてわかりましたが、
ケーブルカーも混雑で乗るのに時間がかかるようで、
痺れを切らして登ってくる人もいるみたいでした。

 

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ともあれ、30分程で下山。
また参道を歩いてバス停へ戻り、
運良く出発する直前だったバスに乗り込み伊勢原駅へ。

時間にして13:00過ぎ。

トータルで約5時間半の山行でした。

 

 

始発で出てしまえば、
早めに帰ってこれるので、
こういった少しライトな登山も楽しいですね。

 

年内にもう一箇所くらいは、電車登山をしたいなと思います!

 

動画はこちら

 

動画も作りました!


【MLOG】紅葉シーズンの大山詣り【登山】

 

今回の行程

  • 7:25 大山ケーブル駅
  • 8:15 阿夫利神社
  • 9:38 大山山頂
  • 10:40 大山山頂発
  • 11:30 見晴台
  • 12:15 阿夫利神社
  • 12:55 大山ケーブル駅 

 

かかった費用

  • 電車代 1,174円
  • バス代 630円
  • ジェラート 400円

 

 

 

【登山記】都心から電車&バスでアクセスできる登山 ~大山詣り~