登山に行くと、どうしても、登山靴をはじめとした「登るための道具」に着目しがちですが、やはり基本にあるのは「自分の身体」。
最近はジムでトレーニングをしていますが、それでも山に登ると翌日には必ず筋肉痛になります。トレーニングは一つ一つの身体の筋肉を鍛えるには向いていますが、「山に登る/下る」という行為は身体の色々な筋肉を同時に使う全身運動なので、トレーニングでは鍛えきれない筋肉を使うことになるので、筋肉痛が起こります。
登山後の筋肉痛の痛みを感じながら「やっぱりトレーニングと実際の運動は違うんだな」といつも思っていました。
今回は、そんな "歩くこと" についての話です。
何故か下山中に痛くなる右膝
"歩くこと"について考えることになったきっかけは、先日の鍋割山〜塔ノ岳の登山の下山中のこと。
これまで下山中に右膝周りが痛くなることがよくあるので、今日はどうかなと慎重に下っていました。最初は大丈夫かなと思っていましたが、やはり下り続ているうちに痛みが襲ってきました。少しだけ立ち止まって休憩。
いつもであれば、しょうがないと割り切って、早めに下りることだけを考えていましたが、今日はその原因をしっかり考えてみようと思い立ち、下山を再開。
右足と左足で足の運び方が違う?
はじめに事実を確認。
「痛いのは右膝で、左膝はまったく痛くない」
何が違うのか、足の運び方に神経を集中してしばらく歩いてみました。すると、左足と右足の足の運び方に違いがあることに気付きました。"歩く"という行為は登山中でも普段の日常生活でも、ほとんど意識することなくできることなので、そんな日常的な当たり前の行為でも、こうして神経を集中することで違いがわかってくるということも、また興味深かったです。
その左足と右足の違いは、単純ですが、
「左足は真っ直ぐ前後に足を運ぶことができている。右足は何故か着地時に外側に対して少し捻るように足を運んでいる」
ということでした。
ほんの僅かな具合ですが、明らかに違う。
たいしたことではないものの、間違いなくこれが悪さをしているなと感じました。
"真っ直ぐ歩く"のは難しい?
では、この右足を真っ直ぐ前に出せばよいのかというと、これが不思議なもので、真っ直ぐ踏み出すと、それまでの癖が身に付いてしまっているせいで、感覚的には内側に捻っているような感じがありました。凄い違和感。
それでも目線で追ってみると、きちんと真っ直ぐ足を出せている気がする...
多分、これが正しいとしばらく歩くことに。
すると...
「痛くなくなった!」
すでに痛みは蓄積しているものの、さっきまでの痛さが驚くようになくなりました。ちょっとしたことですが、原因はやっぱり足の運び方にありました。
登山靴のソールも検証必要?
痛みが軽減したおかげで、この日はかなり楽に下山完了。試行錯誤しながらひたすら歩いていました。
実は長時間走る時も同様な痛みがあったので、今後はジョギングも楽になるかも。2月には熊本マラソンを走る予定!なので、この膝の痛みの原因がわかったのは、とても嬉しいです。
さて、
歩き方についての話に戻すと、登山靴のソールはZamberlan純正のものではなく、購入時に店員のおじさんに勧められたものを使っています。これも実は本当に良いのか、疑問が沸いてきました。
信頼しているBC穂高さんの動画でも、メーカーの純正のソールが一番良いという話をしており、自分自身、実は純正が一番良いのでは?と内心思っていたので、今回の件を受けて、ソールについても今後検証したいと思います。
ひとまず、年末の登り納めの登山で痛みの原因がわかったので、今年は登山をより一層楽しみたいと思います。
#012 "歩くこと" について