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【登山記】【雪山】2020年の初登りは北横岳へ

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山に登らないと年が始まった気がしない!

暖冬ということで、
正月休みは雪の少なさを憂慮しスキップして、
ようやく新年初登りを納めて来ました。


初登りに向かった山は、
山の楽しさを求めて、八ヶ岳は北横岳へ。

そう、初心者向けとされる、
ロープウェイのある山です。

今回は、新年らしい雪山の楽しさを満喫してきました。

北八ヶ岳ロープウェイ駅までのアクセス


1月も中旬。

北八ヶ岳ロープウェイの発着駅である
ロープウェイ山嶺駅の標高は1,771m。

流石にスタッドレスタイヤ無しでは
危険だろうということで、
茅野駅からのバスでの移動を検討。

バスは7:55の次が10:20で、
バスの所要時間が55分。

流石に10:20だと
山頂駅に着くのはお昼前になりそう。

ここは頑張って早起きをし、
4:45に都内を出発。
おかげで渋滞もなく無事に中央道を走ります。


ただ、笹子トンネルを抜けたあと、
いつもの冬であれば見えてくる、
白く雪化粧した南アルプス、そして八ヶ岳の山々が...
白くない。

諏訪ICで降りても冬の様相はまったく無し。

薄々とは思っていたものの、
山嶺駅までの道路に雪はないだろう、
という判断で、バスではなく自家用車で向かうことに。

幸いここ数日は晴れの日もあり、
山道に入っても道路には雪は皆無。
そのまま問題なく山嶺駅に到着しました。

*北八ヶ岳ロープウェイのホームページに記載もある通り、冬季は通常であればスタッドレスは必須なので、くれぐれもご注意を。

 

様々な表情を見せてくれる北横岳


ロープウェイ山頂駅を降りると、
そこに広がる雪原が「坪庭」。

お庭という言葉がぴったりのだだっ広い平原です。

この坪庭を散策しつつ北横岳方面へと向かいます。

 

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散策するだけでも楽しい坪庭

坪庭を少し登り始めると、
遠くには中央アルプスや御嶽山、
更には北アルプスまで展望が開けます。

これだけでも、来て良かったと満足感。

山頂駅からはスノーシューの散策ツアーなどもあり、
この坪庭を歩くだけでも十分に楽しいと思います。

ここから北横岳までは約200m。

それまでは雪原の風景だったのに、
登り始めると、そこは雪林の中。

そして、すっかりと景色が様変わりするのが、
この北横岳の魅力。

 

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植生も面白く、八ヶ岳の自然は本当に美しい。

歩いては立ち止まり、写真を撮っては、
次の新しい風景を発見し... と繰り返していると、
あっという間に北横岳ヒュッテに到着。

こちらは、冬季は休業のようで立ち休憩。

林の中にあるので風からもしっかり守ってくれるので、
休憩にはうってつけの場所。

 

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北横岳山頂にて雪山の厳しさを体感


ヒュッテから山頂まではそう遠くはないですが、
人気の山なだけに、道はかなり混雑。

なので、ゆっくりと写真を撮りながら進みます。

そして、無事に山頂へ。

山頂からはお隣の蓼科山や、
その後ろには穂高連峰から
遠くには立山まで見渡すことができます。

ゆっくりとしたいところでしたが、
この日の山頂は爆風。
時折飛ばされそうになるくらい。

なので、身体が冷えきらないうちに、
次は北横岳の北峰へ。

こちらも多くの登山客で賑わっていました。
今回は、ここから一旦道を戻ります。

 

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三ッ岳が見せる険しさに虜に...


北横岳から坪庭に戻る道中の分岐。

このまま坪庭に戻り、
縞枯山へ向かうルートも一般的ですが、
せっかくなので、あまり人のいなそうな三ッ岳方面へ。


ここまでの道中はどちらかというと、
雪山の柔らかいというか、
優しい雰囲気の味わいでしたが、
三ッ岳方面へ向かうと景色は一変。

このドラスティックな変化は八ヶ岳ならでは。

 

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ほとんど人がおらず、トレースはわずか。

雪もまだ少ないので、
岩肌もかなり荒々しく慎重に足を進めます。

さっきまでの北横岳のルートとは全く違い、
緊張感のある道でした。

この日は三ッ岳山頂の少し手前で、戻ることを決断。
雨池山まで道は繋がっているようなので、
いつかまたトライしてみたいです。

 

新年の山始めならではの楽しみ


ここからは坪庭まで来た道を戻ります。

この日は天気も快晴。
時間はもうお昼過ぎ。
少しずつ雪も溶けているのか、
登った時とは見える景色が少し違うように感じます。
この微細な変化も雪山ならでは。


トータルで約3時間半。
無事に坪庭に戻って来ました。

そして、今回は新年の山始めということで、
お餅をバーナーで焼いて、ぜんざいをいただきました。

 

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想像以上の楽しさが詰まっている北横岳


滞在はトータルで4時間ほど。
それでも、多彩な表情を見せてくれる北横岳。

本当に楽しく充実した時間でした。

雪山の初心者向けとして紹介される山であるように、
道は歩きやすいし、何よりも
その景色の移り変わりは魅力的。

特に写真撮影が好きな人にはおすすめ。

個人的には三ッ岳方面のルートは
非常に雪山らしい道で、満足度が高かったです。

こちらは中級以上の方にもぜひ。

これからまた雪が一層積もると、更に楽しそう。

また、再訪したい、そんな山でした。

 

 

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