山に登らないと年が始まった気がしない!
暖冬ということで、
正月休みは雪の少なさを憂慮しスキップして、
ようやく新年初登りを納めて来ました。
初登りに向かった山は、
山の楽しさを求めて、八ヶ岳は北横岳へ。
そう、初心者向けとされる、
ロープウェイのある山です。
今回は、新年らしい雪山の楽しさを満喫してきました。
北八ヶ岳ロープウェイ駅までのアクセス
1月も中旬。
北八ヶ岳ロープウェイの発着駅である
ロープウェイ山嶺駅の標高は1,771m。
流石にスタッドレスタイヤ無しでは
危険だろうということで、
茅野駅からのバスでの移動を検討。
バスは7:55の次が10:20で、
バスの所要時間が55分。
流石に10:20だと
山頂駅に着くのはお昼前になりそう。
ここは頑張って早起きをし、
4:45に都内を出発。
おかげで渋滞もなく無事に中央道を走ります。
ただ、笹子トンネルを抜けたあと、
いつもの冬であれば見えてくる、
白く雪化粧した南アルプス、そして八ヶ岳の山々が...
白くない。
諏訪ICで降りても冬の様相はまったく無し。
薄々とは思っていたものの、
山嶺駅までの道路に雪はないだろう、
という判断で、バスではなく自家用車で向かうことに。
幸いここ数日は晴れの日もあり、
山道に入っても道路には雪は皆無。
そのまま問題なく山嶺駅に到着しました。
*北八ヶ岳ロープウェイのホームページに記載もある通り、冬季は通常であればスタッドレスは必須なので、くれぐれもご注意を。
様々な表情を見せてくれる北横岳
ロープウェイ山頂駅を降りると、
そこに広がる雪原が「坪庭」。
お庭という言葉がぴったりのだだっ広い平原です。
この坪庭を散策しつつ北横岳方面へと向かいます。
坪庭を少し登り始めると、
遠くには中央アルプスや御嶽山、
更には北アルプスまで展望が開けます。
これだけでも、来て良かったと満足感。
山頂駅からはスノーシューの散策ツアーなどもあり、
この坪庭を歩くだけでも十分に楽しいと思います。
ここから北横岳までは約200m。
それまでは雪原の風景だったのに、
登り始めると、そこは雪林の中。
そして、すっかりと景色が様変わりするのが、
この北横岳の魅力。
植生も面白く、八ヶ岳の自然は本当に美しい。
歩いては立ち止まり、写真を撮っては、
次の新しい風景を発見し... と繰り返していると、
あっという間に北横岳ヒュッテに到着。
こちらは、冬季は休業のようで立ち休憩。
林の中にあるので風からもしっかり守ってくれるので、
休憩にはうってつけの場所。
北横岳山頂にて雪山の厳しさを体感
ヒュッテから山頂まではそう遠くはないですが、
人気の山なだけに、道はかなり混雑。
なので、ゆっくりと写真を撮りながら進みます。
そして、無事に山頂へ。
山頂からはお隣の蓼科山や、
その後ろには穂高連峰から
遠くには立山まで見渡すことができます。
ゆっくりとしたいところでしたが、
この日の山頂は爆風。
時折飛ばされそうになるくらい。
なので、身体が冷えきらないうちに、
次は北横岳の北峰へ。
こちらも多くの登山客で賑わっていました。
今回は、ここから一旦道を戻ります。
三ッ岳が見せる険しさに虜に...
北横岳から坪庭に戻る道中の分岐。
このまま坪庭に戻り、
縞枯山へ向かうルートも一般的ですが、
せっかくなので、あまり人のいなそうな三ッ岳方面へ。
ここまでの道中はどちらかというと、
雪山の柔らかいというか、
優しい雰囲気の味わいでしたが、
三ッ岳方面へ向かうと景色は一変。
このドラスティックな変化は八ヶ岳ならでは。
ほとんど人がおらず、トレースはわずか。
雪もまだ少ないので、
岩肌もかなり荒々しく慎重に足を進めます。
さっきまでの北横岳のルートとは全く違い、
緊張感のある道でした。
この日は三ッ岳山頂の少し手前で、戻ることを決断。
雨池山まで道は繋がっているようなので、
いつかまたトライしてみたいです。
新年の山始めならではの楽しみ
ここからは坪庭まで来た道を戻ります。
この日は天気も快晴。
時間はもうお昼過ぎ。
少しずつ雪も溶けているのか、
登った時とは見える景色が少し違うように感じます。
この微細な変化も雪山ならでは。
トータルで約3時間半。
無事に坪庭に戻って来ました。
そして、今回は新年の山始めということで、
お餅をバーナーで焼いて、ぜんざいをいただきました。
想像以上の楽しさが詰まっている北横岳
滞在はトータルで4時間ほど。
それでも、多彩な表情を見せてくれる北横岳。
本当に楽しく充実した時間でした。
雪山の初心者向けとして紹介される山であるように、
道は歩きやすいし、何よりも
その景色の移り変わりは魅力的。
特に写真撮影が好きな人にはおすすめ。
個人的には三ッ岳方面のルートは
非常に雪山らしい道で、満足度が高かったです。
こちらは中級以上の方にもぜひ。
これからまた雪が一層積もると、更に楽しそう。
また、再訪したい、そんな山でした。
#030 | 2020年の初登りは北横岳へ(w/ SIGMA fp)