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【登山記/雪山】2020年の山、剣ヶ峰(標高2,020m)と上州武尊山

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なかなか天気が安定しない昨今。特に週末。

本当は1泊2日でスノーモンスターを見に、北へ向かおうと思っていたところ、それは延期...

ただ、土曜日が比較的天気が良さそうだったので、登ったことのない雪山に登ろうと思い、群馬はみなかみの上州武尊山に登ってきました。

今回の旅程&行程

  • 日付:2020年2月15日(土)
  • 交通手段:バスツアー
  • 7:20:新宿発
  • 10:30:川場スキー場着
  • 11:30:リフト終着駅より登山開始
  • 11:59:剣ヶ峰
  • 12:45:武尊山
  • 14:54:山頂駅に下山
  • 16:20:川場スキー場発
  • 19:20:新宿着


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川場スキー場行きバスツアーのススメ

武尊山の登山口は川場スキー場のリフト終着駅から。川場スキー場までの道路事情がわからず、スタッドレスを履いていないので、今回はスキー/スノボのバスツアーを使ってみました。オリオンツアーの新宿発着で7,900円。 

www.orion-ski.jp

 

このバスツアー、結果的に大正解でした。

まず、7,900円という価格はリフト券込み。登山口までは2本リフトを乗り継ぐ必要があり、往復で2,000円かかるので、バス代は実質5,900円。

車だと高速代を入れると7,500円くらいかかるので、特にソロであれば良さそう。ビールも気兼ねなく飲めるし、笑。

なお、バスも「wi-fi付」と「wi-fi無し」の2種類があり、wi-fi付は満席になっていた様子。逆に、今回はwi-fi無しのバスを選んだところ、2席を一人で使えたので、のんびり過ごすことができました。

バスツアーは他に行き先も含め、たくさん出ていて、集合場所はとても混み合っているので、集合時間の20分前には到着していた方がよいです。受付に15分くらい待ちました...

登山届とココヘリ

川場スキー場に着いたら、建物の7Fにあるリフト券売り場へ。

ここ川場スキー場は雪山登山における管理がしっかりしており、雪山登山の場合、リフト券は登山届の記入無しでは購入できないです。

また、ココヘリの携帯も必須。

hitococo.com

 

ココヘリを持っていない人(ほとんどだと思いますが)は、1,000円(デポジット500円)でレンタルできるので安心。こちらは登山届を出す際に一緒にレンタルできます。

登山届のチェックも、スタッフの方が、グループの人数をはじめ、万が一の際に備えウェアの色まで仔細に記入しており感心しました。これまで登山届はかなり適当に書いてましたが反省...

 

いざ、登山口へ

リフト券を購入したら、早速ゲレンデへ!

スキー場なので、当然のことながら、99.9%の人はスキー/スノボが目当て。そんな中、大きいザックを背負い歩くのはかなり目立つ...

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リフトを乗る際も、異分子かのように乗り込みます。4人乗りでも、誰も一緒に乗ってこようとしない、笑。ザックは下ろして隣の席に置きます。

一人でリフトを満喫。ゲレンデを滑る人たちも、それはそれで羨ましい!

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予定通り2本のリフトを乗り継ぎ、登山口まで。ここでアイゼンを装着。準備を整えたら出発!スキー場着からは諸々含め1時間は見ておいた方が良さそう。

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2020年の山、剣ヶ峰へ

この武尊山へ向かうには必ず通るのが剣ヶ峰。この剣ヶ峰は標高2,020mということで、奇しくも今年2020年の山。

まずはこの剣ヶ峰へ向かいます。最初から急登ばかりなので、いきなり呼吸が乱れます。すぐに体温が上がるのは確定なので、寒いくらいのウェアリングがおすすめ。

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少し風が強めで、それも気持ち良いくらい。気温は氷点下まではいかず。とにかく周りの景色が素晴らしいので、写真も撮りつつ呼吸を整え、剣ヶ峰へ。20-30分あれば着く距離感。

剣ヶ峰山頂は狭いので、ゆっくり留まるのは難しいため、そのまま武尊山へ向かいます。

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そして、武尊山へ

武尊山への道はと言うと、想像以上に大変な道のり...

リフトを使って気軽に登れる山というイメージでしたが、剣ヶ峰から下っての登り返しもあり、そして距離が短い分、急登が多く、なかなかトレーニングに良い山でした。

累積標高もは600m未満なので、気軽と言えば気軽か...

登り始めて1時間15分ほどで武尊山山頂へ到着。バスの到着が少し遅れたのと、登山口までの時間が予想以上にかかってしまい、少し焦っていたので、比較的早めのタイムだったかと思います。

標準コースタイムはおそらく2時間くらいかと。

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振り返れば見える剣ヶ峰が格好良すぎて痺れました。

 

武尊山山頂から下山

武尊山は標高2,158.3m。谷川岳もそうですが、このくらいの標高でも雪が多いのは、この辺りの地域の特徴。雪も水分が多く、重い雪。

うっかり踏み抜くとがっちり足が固定されてしまうので要注意。

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山頂からの景色はやっぱり良い。苗場山や日光白根山などお馴染みの山々が見えます。見晴らしが良い山頂は嬉しいもの。白い雪と山肌のコントラストが際立っていて、なんだか版画の絵を見ているよう。思わず見とれてしまう景色。

ただ、この山頂は比較的風が強く体が冷えてしまうので、コーヒーを煎れて少しの休憩をしたら下山。リフトの時間も気にしつつ。

下山時もフォトジェニックな剣ヶ峰を何枚も撮りつつ、楽しみながら下りました。

 

下りは登りの時とはまた太陽の光の加減も変わり、山の見え方が変わるのが面白い。山肌の雪の造形は、まさに自然の造形。美し過ぎて、その場に居合わせた人みんなが興奮。

 

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下山後は、リフト券とココヘリを返却してデポジットの500円を受け取ります。今回はバスで帰れるので、ビールを飲みながら旅情に耽りつつ帰りのバスに乗り込み、無事に帰宅... 渋滞もほとんど無くて良かった。

カメラについて

登山目的で購入したSIGMA fpは今回も大活躍。この軽さは本当に山に向いていると改めて実感。45mmのレンズも色々な山の表情が切り取れて面白いです。

今回、登っている途中で出会った女性がハッセルブラッドを持っていて思わず声を掛けてしまったのですが、ハッセルブラッドで山を撮ったらきっと素敵な写真が撮れるだろうな...

実は500C/Mを持っているものの、防湿庫で眠っているので、次回、久々に出動してみようかな。

ただ、山頂で再度会った際に話したところ、登ってくる途中にどこかにぶつけた拍子にシャッターが降りなくなってしまうというトラブルが発生してしまったらしく、サービスセンター行きの様子。

完全に機械式なので雪山のような氷点下でも問題なく作動するという強さはありつつ、確かに物理的なショックには注意必要... どんな機材もそうですが、自分も気をつけよう。それにしても、ハッセル、無事だといいな...

 

振り返り

リフトで登れる気軽さもあり、ただ雪山らしい厳しさもあり、とても楽しい山でした。それにしても、剣ヶ峰の格好良さよ... 武尊山の知名度もそこまで高くないですが、この剣ヶ峰の格好良さはもっと伝わって良いと思う。

どんな山に登っても、それぞれの魅力があって、今回の武尊山もやはり他にはない魅力のある素敵な山でした。

また、数年後に登りたいかな。

 

 

#034 | 2020年の山、剣ヶ峰(標高2,020m)と上州武尊山