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【MYOG】『山のうつわ』の収納用にスタッフバッグを自作しました。

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先日購入したVIVAHDEの『山のうつわ』。

tools4mountains.hatenablog.com


木の器なので、
不用意に扱って傷を付けたくないのでやはり収納袋は欲しい。

VIVAHDEのオリジナルのスタッフザックも出ていますが、
安定のSOLD OUT

 

しばらくは入荷もなさそうなので、
であればと思い、

スタッフバッグを自分で作ってみました。

 

MYOG生活の始まりです。

 

MYOG?


アウトドア界隈で密かに流行っているMYOG。


MYOGは、
Make Your Own Gearの略称。

すなわち、DIYのアウトドア版。

 

アウトドア、特に登山は、
自身のスタイルやニーズに合わせた道具が欲しくなるもの。

各種ブランドから様々なプロダクトが出ていますが、
その究極系が、自分で作ってしまうという考え方。

 

各々のガレージブランドも、
背景にはその考え方があるはずで、
それがブランドのあり方に反映されていると思います。

 

ファブリックの購入


MYOGを始めるには、
作るための道具が必要。


その中でも、アウトドアのプロダクトにおいて、
特有かつ重要なものが、生地(ファブリック)


バックパックであろうと、
ウェアであろうと、一般的な商品に使われていないものが、
多く使用されています。

なので、MYOGを始めるには、
これらのファブリックを購入する必要があります。


アウトドア用のファブリックは、
国内で扱っている会社も僅かにありますし、
豊富さを求めるのであれば海外の会社。


今回は、手始めに
Outdoor Material Mart(OMM)という日本のサイトでいくつか発注。

outdoormaterialmart.jp

 

加えて、Ripstopという海外のサイトを使って、
何種類かを購入してみました。

ripstopbytheroll.com

 

後者のRipstopの場合、
3週間程で輸入することができました。

日本国内での販売価格の約半額で扱っているので、
それなりに量を買うのであれば、送料を考えても、
Ripstopで購入する方がお得です。

 

なお、ファブリックの種類によっては、
売り切れてしまっていることも多いでの要注意。

 

スタッフバッグの製作


生地も手に入ったことで、
早速ですが、製作開始。

今回使ったのは、パッククロス 400Dという生地。
比較的厚手の頑丈な生地で、
カトラリーのケースには良いかなと選択。

こちらはOMMさんで購入したもの。

 

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以下、ステップごとに紹介。


裁断

まずは、シンプルに裁断。

『山のうつわ』の直径が約14cmだったので、
縫い代を考慮して、布の幅は29cm。

高さは包み込むようにしたいのと、
紐を通す部分を考慮して50cm。

29x50cmのサイズに裁断しました。

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両サイドの縫い合わせ

裁断したら、表面を内側に折りたたみます。
裁縫の世界でいわゆる「中表」という状態。

最終的にひっくり返すので、
基本的には裏側で縫いあげます。

こうすることで縫い目を内側に隠すことができる仕組み。

 

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合わせたら、
紐を通す部分を4cmほど確保します。
わかりやすくするために、チャコペンで線を引きます。

その後、それ以外の部分を端から1cmで縫っていきます。


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縫い上げた状態は下の通り。

ミシンというと、まち針で仮止めするイメージでしたが、
今時は写真にあるようなミシン用の挟みがあるのでこちらを使います。

特にアウトドア用品については、
待ち針で穴を開けたくないので便利。


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ひも通しの縫い合わせ

続いて、先ほど残しておいた、
ひも通しの部分を折り返して縫い上げます。

普通の布と違って、
折れづらいので、慎重に押さえながらミシンをかけました。


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約1.5cmほどのループを作ることができました。

表と裏と同様に仕上げたら、
ひも通しの部分は完成。

マチ作り

今回は器のスタッフバッグなので、
底を平にしたいので、マチを作ります。

少しわかりづらいですが、
縫い上げて袋状になった生地を、
写真のように角が三角になるように折りたたみます。

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反対側と同じように折りたたんだら、
10cm幅になるところに線を引きます。

この線の長さが長ければマチのサイズも大きくなります。


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線を引いたら、そのままミシンをかけます。

最初に縫った部分についても、
写真のように開いて押さえてあげて、
上からしっかり縫い上げます。


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これでマチの完成。

袋を裏の状態からひっくり返すと、
しっかりマチができていました。

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マチのサイズについては、
事前に試し用の布で試行錯誤してみたので、
ぶっつけ本番はオススメしません...

おそらく失敗するので...


紐を通したら完成!

最後に紐を通したら完成。

紐の切り端については、
別途ライターで溶かして仕上げたいと思います。

細かいところを言うと、
紐を通す口の部分を補強したほうが良いのですが...
今回はこれで満足することにします。

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まあ、悪くない感じです。

ちょっと高さが若干オーバーだったかな...
でも、折り込むとちょうど良い感じ。

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結論


今回はスタッフバッグというシンプルなものを作りましたが、
結論としては意外と作れるものだなと。

いくつか他にも試作などしているので、
これからも地味にMYOG生活を続けていきたいと思います。

 

できるだけ、
自分のものは自分で作ってみる。

 

それが当面の目標です。

 

 

【MYOG】『山のうつわ』の収納用にスタッフバッグを自作しました。