古くからのカメラ愛好者にとって、
レンズ資産を活かすという点でありがたいのが、
マウントアダプターという存在。
マウントアダプターを使うことで、
別のカメラ専用のレンズも装着可能になります。
SIGMA fpはLマウントを採用していますが、
Lマウント→他マウントの変換アダプターもあり、
数種類のマウントに対応しています。
ただ、カメラ自体のシェアが大きくないためか、
販売されているアダプターの種類が少ないのが難点...
今回購入したのは、
Contax Gレンズ→Lマウント
のマウントアダプター。
実は日本国内では販売されておらず、
インターネットで検索していたところ、
海外で販売されていることを知り、
海外より購入してみました。
かなりニッチなニーズですが、
日本国内にはほとんど情報がなさそうなので、
ご紹介します。
Contax Gシリーズについて
そもそも、Contax Gとはどんなカメラかというと、
京セラが販売していたレンズ交換式フィルムカメラの一つ。
通常の一眼レフではなく、
レンジファインダーと呼ばれるタイプのカメラで、
フォーカスがAFのみ対応という特徴がありました。
レンズ交換式なのにマニュアルフォーカスは無し。
どちらかというと、
少しコンパクトカメラに近い存在でした。
そんなContax Gシリーズ。
自分が持っているのは2代目のContax G2です。
そして、このContax Gシリーズ専用に作られたのが、
Contax Gレンズです。
全部で7本のレンズが販売されていて、
所有しているのは、
・Planar T*45mm F2
・Biogon T*28mm F2.8
・Biogon T*21mm F2.8
の3本。
いずれも、カールツァイスらしい、
素晴らしい写りをするレンズ。
こんな素晴らしいレンズを眠らせておくのはもったいない。
ということで、購入したのが、
Lマウント用のマウントアダプターでした。
KIPON マウントアダプター
購入したのは、
KIPONというメーカーが販売しているアダプター。
ebayで見つかりました。
価格は送料込みで$153。
中国からの発送で、時間がかかると思っていたら、
3-4日くらいで届いたので、驚きました。
インターネットで輸送状況が確認でき、
1日ごとに自宅に近づいてくるのを見るのが楽しかったです。
さて、届いた商品。
パッケージはいたってシンプル。
アダプターが入っているのみ。
側面にはC/G-Lの刻印が。
Contax G - Lマウントという意味ですね。
とても無骨な質感。
本当に物理的なアダプターといった感じです。
なお、このアダプターを使った場合、
カメラ側のAFは効かなくなります。
代わりに、アダプター側に物理的にフォーカスを制御するための、
フォーカスリングが備わっています。
もちろん、カメラ側の操作もフルマニュアルになります。
SIGMA fpに早速装着してみました
このマウントアダプターですが、
説明書がないのですが、装着方法には要注意。
取り付け順としては、
1. マウントアダプターをカメラ本体に装着
2. レンズを装着
の順番を守る必要があります。
そうでないと、
レンズやセンサーを傷つける可能性あり...
着脱に結構気を使うので、
頻繁にレンズ交換するよりは、
今日はこの1本と決めて使う方が良いかも。
今回は、試しに、
Biogon T*28mm F2.8を装着してみます。
手始めに、
マウントアダプターを装着。
アダプター側にも赤い印があるので、
こちらは比較的簡単に付けられます。
続いて、レンズを装着。
レンズに引っ掛かりが少ないせいか、
装着に少し手間がかかりました。
カチッと装着した感触はあるので、
音と感触で確かめながら、
慎重に取り付けた方が良いと思います。
SIGMA fpのボディが黒いので、
このレンズを付けると、
一気にオールドレンズ感が出ますね。
なかなか渋くて、
個人的には好きです。
CONTAX Gレンズの実力は?
本格的な撮影はまだ先として、
室内で試し撮りしてみました。
それなりに周辺減光があり、
少し青みがかかった感がありますが、
フィルムライクな魅力があります。
そして、写りのシャープさは、
流石のカールツァイス。
なだらかなボケの感じもとても素敵です。
この1枚だけでも、
その実力を知るには十分な気がします。
Contax Gシリーズのレンズは、
広角系に重点を置いたラインナップなので、
風景写真などを近々撮りに行きたいな...
最近バタバタしていて、
どこにも出かけられていないのですが...
まだまだ先になるかもしれませんが、
こちらも使用レポートを出していきたいと思います。
2021/5 追記:21mm/28mm/45mm撮り比べ
周辺減光について質問を受けましたので、
3本で撮り比べてみました。
Biogon T*21mm F2.8
Biogon T*28mm F2.8
Planar T*45mm F2
見ての通り、
特に広角の2本は周辺減光が顕著&青みがかった描写の傾向です。
わずかに21mmの方が強い印象です。
一方で、45mmは比較的素直に描写してくれます。
写り自体はいずれも申し分のない出来かなと思います。
こちらは参考まで。
【カメラ】SIGMA fp x CONTAX Gレンズ | Lマウント用アダプターを海外より購入してみました。