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【登山記】新幹線&バスで登る、厳冬期の谷川岳【雪山】

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ここ数年では雪の多い年となった2021-22シーズン。

予定や天候のタイミングが合わず、
2月に入って、ようやく本格的な登り始めとなりました。

向かったのは谷川岳

夏も冬も何度も登っている馴染みの山。

 

いつも自家用車で行っていましたが、
今回は車ではなく、新幹線&バスで行ってきました。


厳冬期の谷川岳はやはり良い。

圧倒的な雪の量に大満足の山行でした。

 

登山記録

日時:2022年2月12日(土)
天気:晴れ→曇り
移動:新幹線+バス

行程:
・9:23 天神平駅
・10:22 熊穴沢避難小屋
・10:53 天狗の溜まり場
・11:31~12:08 谷川岳
・12:51 天狗の溜まり場
・13:08 熊穴沢避難小屋
・13:34 天神平駅

タイム:4:10
歩いた距離:6.3km
累積標高:906m


【谷川岳(天神平より)のオススメ度】

満足度 低い  ○  ○  ○  ○    高い
景観 悪い  ○  ○  ○  ○   良い
体力度 低い  ○  ○  ●  ○  ○  高い
難易度 低い  ○  ○      ○  高い
アクセス 悪い  ○  ○  ○     良い

自家用車で行くのであれば、スタッドレスは必須
車がない場合でも新幹線&バスを使って日帰りでも十分に余裕を持って登ることができます。

比較的気軽に行けてしまう山ですが、山頂付近は強風が吹き、避難できる場所も少ない、防寒対策も含め、雪山装備は必須です。

 

谷川岳へのアクセス(新幹線&バス)


そんな谷川岳。

群馬の最北端で遠いですが、
新幹線はやはり速くて快適でした。


目的地の谷川岳に向かう行程は下記の通り。

・東京駅→上毛高原駅(新幹線)
・上毛高原駅→谷川岳ロープウェイ(関越バス)


まずは、東京駅6:36発の"たにがわ401号"に乗車します。

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自由席は1-4号車。
少し早めに着いたので、
無事に座席を確保することができました。


7:52には上毛高原駅着。

バスへの接続は良く、続いて、
8:05の谷川岳ロープウェイ行きのバスに乗り換えです。

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なお、この乗り換えは肝です。
というのも、このバスは席数が少なめ


すなわち、座席は争奪戦なので、
上毛高原駅に着く10分前くらいから
新幹線のドア待機
を推奨します。


今回は残念ながらギリギリで座れず...
ロープウェイ駅まで約50分立ちっぱなしでした…

 

ロープウェイで天神平へ!


バスを降りたらチケット売り場へ。
バス停と同じフロアにあるので迷う心配無し。

天神平へのロープウェイのチケットを購入。
往復で2,100円でした。
(モンベル会員等の割引あり)

 

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約10分で登山口の天神平駅に到着。

ゲレンデに出ると、
すでに大勢の登山客が登り始めていました。

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谷川岳は文字通り真っ白

遠くに見える2つの角のような形が谷川岳。
それぞれトマの耳、オキの耳と呼ばれています。

 


期待に胸を膨らませつつ準備。

 

雪山といえば...
久々のアイゼン装着

アイゼンを装着するだけで気分がアガります。


ところで、今回はピッケルは携行しませんでした。
代わりにトレッキングポールを選択。

谷川岳はトレースが確保されていれば急登はほとんどないため、ピッケルよりはポールが向いていると個人的には思います。もちろん、その場合はスノーバスケットは必須

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さて、準備も整ったら出発!

 

想像以上の渋滞とスローペース


登り始めたは良いものの、
のっけから、このような渋滞が続きます。

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雪山はトレース歩きが基本になってしまうので、人が多いと、先頭の人のペースになってしまって渋滞は避けられない。道を譲るのも大変なので...


とはいえ、今回はこれまで経験したことのないスローペースでした。


幸いに天候が良く、午前中は風も僅かだったので、良いコンディションで登ることができましたが、スローペースになってしまうと身体が冷えてしまうのが心配。この辺りも雪山の注意事項だなと。


ただ、最初の急登を登ると、多少なりとも列がバラけて少し快適に。

 

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目を凝らすと、遠くの方にもちらほらと人影が。

バックカントリー組もいるので、それも合わせると、感覚的にはトータルで300人程は登っていたような。2月の雪山でこの人数はなかなか。

 

雪の量については、
期待通りというか、期待を超えてくる量。

途中の避難小屋はほぼ埋まっていました。

 

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夏の様子と比べると、
雪の量は一目瞭然。

 

過去、12月と3月に登っていますが、
同じ山でもこんなに見せる表情が異なるものかと。

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登山口まで着くまでは億劫な気持ちでも、
登り始めると楽しいのが登山。

 

そして、山頂へ...


雪山の大変な部分は、
比較的道のりが単調になってしまうところ。

メリハリは決して効いてないので、
なかなかの修行感が出てきます。

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ひたすらに登るもの、なかなか疲労感。

みんな感じることは同じなようで、
再度スローペースな展開に。

そして、振り返れば、連なる登山者達...

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山頂すぐ下にある肩の小屋はすっかり埋もれていました。


そして、割と急に現れる山頂。

ひとまずは最初のピーク、トマの耳に到着。
続々の登山客が到着。

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山頂は風も強いので、
標識はそこまで隠れてはいませんでした。

ただ、エビの尻尾はなかなかのもの。
これぞ自然の造形美。

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山頂は狭いので、
登頂者が少ないうちに、オキの耳へ。


オキの耳へ至る道には、
相変わらずの大きな雪庇


そして、肝心のオキの耳は標識すら見えず、
なんとなくの位置で登頂ということにして、折り返し。

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そして、オキの耳方面から見る、トマの耳の姿。

冬の谷川岳で一番映える姿は間違いなくこれ
雪庇には気をつけつつポジション確保。

 

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若干天気は下り坂で、
風もかなり強く、だいぶ身体が冷えました。

温度計では-4℃。
体感温度は更に低くなります。


ゆっくり食べるような状況ではないので、
温かいお茶を飲んで少し休憩。からの、下山です。

 

下山もまた、雪を堪能


山頂からの景色を堪能したら下山開始。

多くの登山者が歩いているので、
下山時はズボズボと足が沈みます。

 

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真っ白だった山肌には、
バックカントリー組の残したシュプールが。

重いボードを頑張って運んだご褒美の印。

 

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下山は約1時間半。

無事にゲレンデまで戻ってきました。
帰りもロープウェイで戻ります。

 

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上毛高原行きのバスは、
比較的本数があるので、
ほとんど待つことなく乗ることができました。


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帰りも新幹線。
まだ明るい時間ということもあり、
新幹線は空いていて、快適なまま帰宅。

 

滞在時間は短いものの、
流石の雪の量だけあって、濃厚な時間でした。

 

何度でも登りたくなる、谷川岳。

次は久しぶりにグリーンシーズンに登りたいな、と。

 

 

【登山記】新幹線&バスで登る、厳冬期の谷川岳【雪山】