身近なモノが山道具で溢れていく中、久々に普段使いのための買い物をしました。
旅行用のバッグ。
購入したのは『Everlane』というブランドの
"The Mover Pack"。
その名の通り、移動する人のためのバッグ。
モノが溢れる時代において、あえてこのバッグを選んだ理由にも触れてみます。
- 山道具は山には向いても旅行には...
- この時代にモノを買うということ
- 徹底した透明性 (Radical Transparency)
- "The Mover Pack" の透明性
- "The Mover Pack" の紹介
- 自分にとって適切なモノを選ぶということ
山道具は山には向いても旅行には...
少し前に実家に帰省することがありました。
その時に使ったのは、アウトドアブランド『山と道』の"mini"というザック。
主に日帰り登山で活躍する、非常に軽量でミニマルな優秀なザックです。
でも、
旅行には合わない… と感じました。
容量も十分。
前面のポケットも使い勝手良く、更に、何と言っても軽い。
ただ、上蓋がなく、絞るだけの機構なので、完全に閉まらないという点がデメリット。山では常に背負っているので問題ないけれど、例えば飛行機の機内で上部のラックにザックを入れていると、少しだけ不安に感じてしまったり。
あとは、どうしても出てしまうアウトドア感...
旅行には、旅行特有の非日常感があります。
やはり、旅行には旅行に合ったバッグが必要だなと感じました。
この時代にモノを買うということ
旅行用のバッグを買うと決めた時、たまたま読んでいた本がありました。
著者はデザインコンサルティングファーム Takramに所属する佐々木康裕さん。
『BtoB』や『BtoC』といった既存の取引形態ではなく、
昨今新しく誕生した
『D2C』（Direct to Consumer）
に焦点をあてた書籍。
D2Cは、簡単に言うと、『企業が顧客に直接商品を届ける』仕組み。
それはつまり、企業が顧客に直接、自社のコンセプトを届けるということ。
この本で紹介されていたのが、このD2Cブランドの一つである、
Everlane でした。
徹底した透明性 (Radical Transparency)
Everlaneのコンセプトは
「徹底した透明性 (Radical Transparency)」
とても興味深いもので、Everlaneは、
- 優れた工場のみと提携し、
- 最高品質の素材のみを使い、
- 商品一つ一つの製造原価に至るまで
商品にまつわる情報を顧客に開示しています。
"The Mover Pack" の透明性
今回購入した"The Mover Pack"のページがこちら。
購入価格は¥10,200（関税・消費税込）。
「関税」という単語が新鮮。
詳細説明を見ると「生産地：ベトナム ホーチミン市」とあります。
Everlaneのホームページには、すベての工場が紹介されており、このホーチミン市の工場の様子を確認することができます。
また、商品ページの最後には、
商品の製作にかかった費用明細が記載されています。
価格の詳細がここまで開示されるというのは驚き。
確かに「徹底した透明性」 を謳うだけあります。
これを見ると、関税が¥1,810と高く、ほぼ2割が関税...
Everlane側の費用¥4,720をどう捉えるかは購入する人次第ですが、ここまで商品にまつわる情報が開示されていることに、個人的にはとても感心しました。
価格についても妥当だと思っています。
"The Mover Pack" の紹介
購入した"The Mover Pack"は2色展開。
選んだのはダークグリーン（もう1色はブラック）。
写真だと明るく見えますが、実際には深みのある緑色です。
このバッグの魅力は携帯性と収納力。
3wayで使えるので、リュックサックとしてもダッフルバッグとしても使えます。
収納力はかなりあります。
背面をガバっと開くことができるので、荷物の出し入れも簡単。
内側にもサブのメッシュポケットが付いているので小物はこちらに収納可能。
短辺側のトップとボトムには持ち手が付いており、ショルダーストラップの中央にはインストラップハンドルが付いているので、3種類好きなように持ち運ぶことができます。
移動中は背負ったり、手に持ったりと、持ち方は柔軟に変えたいもの。いずれにも対応しており、「移動する人のためのバッグ」という名前にも納得。
この状況なので、まだしばらくは旅行はできなそうですが、早く使ってみたいところです。
自分にとって適切なモノを選ぶということ
このEverlaneのコンセプトは、
「自分にとって適切なモノをいかに選ぶか」
について考えるきっかけになります。
モノが溢れる時代。
安価で色々なモノが買えてしまう時代。
安いからと、必要でなくとも、ついつい何かを買ってしまうことはありますが、
自分にとってそれが本当に適切なのか、
それをしっかり考えることも大事。
でも、
考えてみると、
山道具については、この思考が徹底しているかも。
自分が登りたい山、歩きたい道を想像し、必要な道具が何かを考える。
自分の人生も、山登りに重ねて、考えてみると面白いかもしれないなと思いました。
#045｜Everlane "The Mover Pack"
