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【登山記】スタンプラリーで楽しむ丹沢歩き(鍋割山~塔ノ岳~ヤビツ峠)

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久しぶりにホームグラウンド的な場所もである丹沢へ。

初心者にお馴染みの場所ではあるけれど、
丹沢は、繋ごうと思えば、遠くまで歩いていけるので、
なかなか登り甲斐のある山域。

今回はスタンプラリーにも参加しつつ、
大倉を起点にヤビツ峠までを歩いてきました。

 

気軽に歩きながらも、
累計で2,000m弱を登ったので、
流石に疲れました...

が、天気にも恵まれ、とても良い一日でした。

登山記録

日時:2021年10月23日(日)
天気:晴れ
移動:電車+バス

行程:
・7:10 大倉バス停
・9:35 鍋割山
・10:39 塔ノ岳
・11:07 塔ノ岳発
・11:26 木ノ又小屋
・12:15 烏尾山
・12:43 三ノ塔
・12:57 ニノ塔
・13:52 ヤビツ峠バス停

歩いた距離:17.9km
累積標高:1,903m


【鍋割山~塔ノ岳~ヤビツ峠のオススメ度】

満足度 低い  ○  ○  ○  ○    高い
景観 悪い  ○  ○  ○    ○  良い
体力度 低い  ○  ○  ○    ○  高い
難易度 低い  ○  ○      ○  高い
アクセス 悪い  ○  ○  ○     良い

 

Let's Go! 丹沢・大山やまなみ登頂スタンプラリー


丹沢地域で行っているスタンプラリー。

今回、その存在を初めて知ったのですが、
今年で第10弾ということで、それなりに歴史がある模様。


正式名称は
Let's Go! 丹沢・大山やまなみ登頂スタンプラリー。

www.kankou-hadano.org

 

スタンプを押せるチェックポイントは変更があり、
第10弾は...

・大倉
・鍋割山
・塔ノ岳
・ヤビツ峠
・大山
・大山観光案内所

の6箇所。大倉と大山観光案内所がスタート/ゴールの位置付け。

頑張れば大倉からスタートして、
ぐるっと回って大山まで登ることもできるこのコース。

 

今回は大倉を起点にスタート。

余力があれば、大山まで登りたいな...という魂胆でしたが、
ヤビツ峠で打ち止めになりました。

大山までは+500mの登りなので、
一日で終えるのは健脚者向けかなと。

 

ただ、スタンプラリー自体は、
3月31日まで期間があるので、のんびり楽しむことができます。

 

スタンプを制覇すると、
特製の手ぬぐいがもらえるようなので、
年明けにもで大山詣でに行こうかなと思案中。

 

大倉から鍋割山方面にスタート


大倉までのアクセスは電車とバス。

渋沢駅より始発のバスに乗車。
土曜ということもあり、臨時で1台追加の便が出ていました。

 

スタンプラリーの台紙は、
バス停横にあるYAMACAFEさんで購入。


こちらは朝の6時半から営業していてありがたい存在。

反対側の大山起点だと、
台紙を販売している観光案内所は
9時半からしかオープンしないので要注意。

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参加料(台紙代)は500円でした。

 

YAMACAFEの前には、
登山届の記入所もしっかり設けられています。

担当の方々もお疲れ様です。


丹沢くらい記入しなくても...
と思ってしまいがちですが、
丹沢山系も意外と遭難事故は多いので、きちんと提出。

 

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バス停からは早速の分岐。

今回はスタンプラリーの第一箇所でもある、
鍋割山方面へ。


多くの方は塔ノ岳方面へ歩いていた印象。

 

でも、人が少ない道は、
自分のペースで歩けるので、とても快適。

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心なしか、
皆さんのんびり山歩きを楽しんでいた印象。

神奈川県とは言え、
この辺りまで来ると、のどかだ...

 

意外とタフな鍋割山への道

 

しばらくは林道歩き。

いつもの鹿避けゲートを通過したら、
ひたすらに歩いていきます。

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丹沢というとヒルも多いので、
どうしてもスタスタと歩いてしまう...


でも、時折は足を止めて、
山の空気を味わいます。


朝の山は静かで、空気も澄み切っていて、
とても美しい。

 

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前日は雨が降っていたこともあり、
その名残が山には残っていました。


道中の川も、
季節によっては橋を渡るほどではない水量ですが、
この日はそれなりでした。

橋をしっかり使って渡渉しました。

 

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しばらく林道を歩くと、
これまた名物のペットボトルの大群。

山荘で使う水のボランティア運搬用。

普段であれば1-2本ザックに忍ばせる所ですが、
今回はうどんを食べる予定もなかったのでスルーさせてもらいました。


ところで、最近は悪戯も多いらしく、
反対側の山側には防犯カメラが設置されていました。

山小屋も最近は大変だ...

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そして、ここからは本格的に登りの始まり。

いつも鍋割山に登る度に思いますが、
ここまでの林道が緩やかだったことの反動なのか、
意外と急登でキツく感じる...

 

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そして、道を見失いやすい。

沢沿いを歩くこともあり、
上記の2枚目の写真のように、
一瞬看板を見失いかけます。


一人で歩く時は、落ち着いて周りを見ることが大切だな、と。

 

その後も、マイペースで登っていましたが、
上の方に大きな荷物を背負っている人がいるなとよく見ると、
歩荷さんが登っていました。

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聞くところによると、
60kgの荷物を運んでいるそう。


それでも淡々と歩く姿を見せられたら、
こちらも泣き言を言ってる場合じゃない。


山頂まではペースを落とすことなく、頑張りました。

結局は、大倉を出発して、
2時間20分ほどで鍋割山の山頂に到着。

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まずは最初のスタンプをGet。
山頂でスタンプを押すというのも、
なかなか良い気分。

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少し休憩を入れたら、次は塔ノ岳へ。

 

塔ノ岳は流石の盛況でした


鍋割山から塔ノ岳へは4-50分の距離。

基本的には稜線歩き。
右手には秦野市街地や遠くには大島?も見えました。

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見える街中には小田急線や、渋沢駅もあるはずで、
数時間前はあんなところにいたのだと思うと不思議。

人間、行こうと思えばどんな所にも行けるもんだ、
と山に登る度に思います。

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紅葉はまだ少し先ですが、すすきの姿に秋を感じます。

ハイキング気分で順調に歩いて行くと、
徐々に塔ノ岳の姿が近づいてきます。

遠くの方からは、
大倉尾根を登ってくる登山者の話し声も聞こえてきます。

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金冷しという分岐点で大倉尾根と合流。

そこから10分程で塔ノ岳山頂です。

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流石の塔ノ岳。
大変賑わっていました。

綺麗に目の前には富士山の姿。
しっかり雪化粧していて、美しい姿。

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山荘の奥には、
丹沢山と神奈川県の最高峰でもある蛭ヶ岳の姿が。

昨年末に小屋泊で縦走した道ですが、
やはり季節が違うと、少し違った印象。


時間は10時40分。
少し早いですが、簡単にお昼休憩。

今回は時短も兼ねて、おにぎりとスープ。
お湯はサーモスのボトルに入れてきましたが、
まだまだ熱々なので、身体もしっかり暖まりました。

こんな日はサーモスに限る。

 

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山荘で忘れずにスタンプを押して、
次の目的地へ!

ヤビツ峠への登り返しは記憶以上に大変でした


次の目的地はヤビツ峠
英語の"Yabitsu Pass"という名前が格好良い。

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ヤビツ峠から塔ノ岳に登るルートはポピュラーですが、
下山に使う人は少ないかも。

実際、ここからは登ってくる人とすれ違うことは多くても、
下山の方を見かけることは少なかったような。


ヤビツ峠までは7.9km。

峠に辿り着くまでには、

・木ノ又大日
・政次郎ノ頭
・行者ヶ岳
・烏尾山
・三ノ塔
・二ノ塔

といった山々を越えていく必要があります。
そして、意外と登り返しがキツかったです...

特に鳥尾山〜三ノ塔〜二ノ塔あたりは、
300mくらいは登り返すので、流石にパンプアップ直前でした。

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でも、この稜線の景色はとても印象深かったです。

多くの登山者が歩いていて、
線を辿るような気持ちで歩いてきました。

道中には本格的な鎖場も。
とてもメリハリが効いていて、楽しい。

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疲れてついつい目線は下がってしまいますが、
綺麗なリンドウの花に元気をもらいます。

他にも多くの花の姿を見かけます。

 

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三ノ塔で少し休憩。

ここまで来るとヤビツ峠まではもうすぐ。
眼下の街並みの姿も少しずつ大きくなります。

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最後の登り返しをなんとか登り切ると、
ニノ塔に到着。

ヤビツ峠までは、まだ3.2km

ただ、ここからはほぼ下り道なので、
体力的にはここまでが踏ん張り時でした。


下山路は展望も無いので、ひたすら降りるのみ。
登山口の少し前には珍しい黄色い案内看板。

確かにわかりづらい場所ではあったので、
こうした注意喚起は助かるかも。

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ヤビツ峠に着いたのは、
13時50分。

もう少し早く着くかなと思っていましたが、
思ったより塔ノ岳〜ヤビツ峠が距離があったかな...


新しくできたカフェで至福の時間


13時くらいに到着できれば、
大山まで登りたいと思っていましたが、今日はここまで。

代わりにと言ってはなんですが、
ヤビツ峠に新しくできたレストハウスで休憩しました。

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その名も、
ヤビツ峠レストハウス。

なお、こちらのレストハウスも、
スタンプラリーのチェックポイントになっています。

バスの時間まで30分程あったので、
コーヒーとロールケーキを頂きました。

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コーヒーもお店で焙煎していて、
とても美味しかったです。

このレストハウスができたおかげで、
今後は下山にヤビツ峠を使うルートの利用も多くなるかも?

 

残りのスタンプラリーは年明け?


スタンプは結局、4/6集まりました。

あとは、大山山頂と大山観光案内所を残すのみ。
大山は気軽に登れる山なので、
年末年始で登れたらいいかなと。


3/31までが今年度の期限なので、
まだまだ大丈夫。


特製の手ぬぐいを手に入れたいと思います!


丹沢は何度も歩いた道で慣れていますが、
スタンプラリーのような楽しみ方があると、
また普段とは違って面白かったです。


いつかは、1日で全スタンプ制覇もやってみたいな。

 

参考:コースタイム

・7:10 大倉バス停
・9:35 鍋割山
・10:40~11:05 塔ノ岳
・12:05 烏尾山
・12:43 三ノ塔
・12:56 ニノ塔
・13:50 ヤビツ峠

 

【登山記】スタンプラリーで楽しむ丹沢歩き(鍋割山~塔ノ岳~ヤビツ峠)