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【登山記】新幹線&バスで登る、厳冬期の谷川岳【雪山】

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ここ数年では雪の多い年となった2021-22シーズン。

予定や天候のタイミングが合わず、
2月に入って、ようやく本格的な登り始めとなりました。

向かったのは谷川岳

夏も冬も何度も登っている馴染みの山。

 

いつも自家用車で行っていましたが、
今回は車ではなく、新幹線&バスで行ってきました。


厳冬期の谷川岳はやはり良い。

圧倒的な雪の量に大満足の山行でした。

 

登山記録

日時:2022年2月12日(土)
天気:晴れ→曇り
移動:新幹線+バス

行程:
・9:23 天神平駅
・10:22 熊穴沢避難小屋
・10:53 天狗の溜まり場
・11:31~12:08 谷川岳
・12:51 天狗の溜まり場
・13:08 熊穴沢避難小屋
・13:34 天神平駅

タイム:4:10
歩いた距離:6.3km
累積標高:906m


【谷川岳(天神平より)のオススメ度】

満足度 低い  ○  ○  ○  ○    高い
景観 悪い  ○  ○  ○  ○   良い
体力度 低い  ○  ○  ●  ○  ○  高い
難易度 低い  ○  ○      ○  高い
アクセス 悪い  ○  ○  ○     良い

自家用車で行くのであれば、スタッドレスは必須
車がない場合でも新幹線&バスを使って日帰りでも十分に余裕を持って登ることができます。

比較的気軽に行けてしまう山ですが、山頂付近は強風が吹き、避難できる場所も少ない、防寒対策も含め、雪山装備は必須です。

 

谷川岳へのアクセス(新幹線&バス)


そんな谷川岳。

群馬の最北端で遠いですが、
新幹線はやはり速くて快適でした。


目的地の谷川岳に向かう行程は下記の通り。

・東京駅→上毛高原駅(新幹線)
・上毛高原駅→谷川岳ロープウェイ(関越バス)


まずは、東京駅6:36発の"たにがわ401号"に乗車します。

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自由席は1-4号車。
少し早めに着いたので、
無事に座席を確保することができました。


7:52には上毛高原駅着。

バスへの接続は良く、続いて、
8:05の谷川岳ロープウェイ行きのバスに乗り換えです。

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なお、この乗り換えは肝です。
というのも、このバスは席数が少なめ


すなわち、座席は争奪戦なので、
上毛高原駅に着く10分前くらいから
新幹線のドア待機
を推奨します。


今回は残念ながらギリギリで座れず...
ロープウェイ駅まで約50分立ちっぱなしでした…

 

ロープウェイで天神平へ!


バスを降りたらチケット売り場へ。
バス停と同じフロアにあるので迷う心配無し。

天神平へのロープウェイのチケットを購入。
往復で2,100円でした。
(モンベル会員等の割引あり)

 

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約10分で登山口の天神平駅に到着。

ゲレンデに出ると、
すでに大勢の登山客が登り始めていました。

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谷川岳は文字通り真っ白

遠くに見える2つの角のような形が谷川岳。
それぞれトマの耳、オキの耳と呼ばれています。

 


期待に胸を膨らませつつ準備。

 

雪山といえば...
久々のアイゼン装着

アイゼンを装着するだけで気分がアガります。


ところで、今回はピッケルは携行しませんでした。
代わりにトレッキングポールを選択。

谷川岳はトレースが確保されていれば急登はほとんどないため、ピッケルよりはポールが向いていると個人的には思います。もちろん、その場合はスノーバスケットは必須

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さて、準備も整ったら出発!

 

想像以上の渋滞とスローペース


登り始めたは良いものの、
のっけから、このような渋滞が続きます。

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雪山はトレース歩きが基本になってしまうので、人が多いと、先頭の人のペースになってしまって渋滞は避けられない。道を譲るのも大変なので...


とはいえ、今回はこれまで経験したことのないスローペースでした。


幸いに天候が良く、午前中は風も僅かだったので、良いコンディションで登ることができましたが、スローペースになってしまうと身体が冷えてしまうのが心配。この辺りも雪山の注意事項だなと。


ただ、最初の急登を登ると、多少なりとも列がバラけて少し快適に。

 

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目を凝らすと、遠くの方にもちらほらと人影が。

バックカントリー組もいるので、それも合わせると、感覚的にはトータルで300人程は登っていたような。2月の雪山でこの人数はなかなか。

 

雪の量については、
期待通りというか、期待を超えてくる量。

途中の避難小屋はほぼ埋まっていました。

 

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夏の様子と比べると、
雪の量は一目瞭然。

 

過去、12月と3月に登っていますが、
同じ山でもこんなに見せる表情が異なるものかと。

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登山口まで着くまでは億劫な気持ちでも、
登り始めると楽しいのが登山。

 

そして、山頂へ...


雪山の大変な部分は、
比較的道のりが単調になってしまうところ。

メリハリは決して効いてないので、
なかなかの修行感が出てきます。

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ひたすらに登るもの、なかなか疲労感。

みんな感じることは同じなようで、
再度スローペースな展開に。

そして、振り返れば、連なる登山者達...

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山頂すぐ下にある肩の小屋はすっかり埋もれていました。


そして、割と急に現れる山頂。

ひとまずは最初のピーク、トマの耳に到着。
続々の登山客が到着。

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山頂は風も強いので、
標識はそこまで隠れてはいませんでした。

ただ、エビの尻尾はなかなかのもの。
これぞ自然の造形美。

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山頂は狭いので、
登頂者が少ないうちに、オキの耳へ。


オキの耳へ至る道には、
相変わらずの大きな雪庇


そして、肝心のオキの耳は標識すら見えず、
なんとなくの位置で登頂ということにして、折り返し。

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そして、オキの耳方面から見る、トマの耳の姿。

冬の谷川岳で一番映える姿は間違いなくこれ
雪庇には気をつけつつポジション確保。

 

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若干天気は下り坂で、
風もかなり強く、だいぶ身体が冷えました。

温度計では-4℃。
体感温度は更に低くなります。


ゆっくり食べるような状況ではないので、
温かいお茶を飲んで少し休憩。からの、下山です。

 

下山もまた、雪を堪能


山頂からの景色を堪能したら下山開始。

多くの登山者が歩いているので、
下山時はズボズボと足が沈みます。

 

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真っ白だった山肌には、
バックカントリー組の残したシュプールが。

重いボードを頑張って運んだご褒美の印。

 

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下山は約1時間半。

無事にゲレンデまで戻ってきました。
帰りもロープウェイで戻ります。

 

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上毛高原行きのバスは、
比較的本数があるので、
ほとんど待つことなく乗ることができました。


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帰りも新幹線。
まだ明るい時間ということもあり、
新幹線は空いていて、快適なまま帰宅。

 

滞在時間は短いものの、
流石の雪の量だけあって、濃厚な時間でした。

 

何度でも登りたくなる、谷川岳。

次は久しぶりにグリーンシーズンに登りたいな、と。

 

 

【登山記】新幹線&バスで登る、厳冬期の谷川岳【雪山】

 

【雑記】2022年の今年の目標(登山編)

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新年あけましておめでとうございます

ということで、書き初めならぬ、
書き始めに今年の目標を。

 

兎にも角にもコロナ禍ということもあるので2022年も引き続き万全の注意を払いつつ、月に一度のペースで登れたらなと…

 

と言いつつも、、昨年、計画を練ったものの天候不順で諦めた登山があったので、今年はそれらを中心に計画を練っていきたいなと思います。

 

今年の目標は3つ。

想定ルートと併せて紹介します。

 

① 最後の秘境と呼ばれる"雲の平"へ

 

一つ目は、昨年の秋に企画し、
交通と宿とすべて手配しながらも断念した山行。

 

目標は最後の秘境とも呼ばれる地、雲の平

 

北アルプスの最深部にあり、普通に歩いても3泊4日は必要な行程なので、体力のあるうちに行ってみたい場所。多くの名峰に囲まれた場所で、きっと素晴らしい景色が待っているはず。

 

計画ルート

【行き】東京→折立登山口(夜行バス)

  • 1日目 折立→太郎平小屋(小屋泊)
  • 2日目 太郎平小屋→薬師沢→雲の平山荘(小屋泊)
  • 3日目 雲の平山荘→黒部源流→双六岳→双六小屋
  • 4日目 双六小屋→新穂高温泉

【帰り】新穂高→東京(バス)

 

登山口は富山県の折立

グリーンシーズンは東京から夜行バスが出ているので、それを利用。最終日は新穂高温泉に下山して、こちらも高速バスで帰宅するプラン。

雲の平はもちろん、黒部源流の渡渉や、双六岳から槍ヶ岳を望む絶景など見どころもたくさんのルート。

 

山中で3泊するので予算的にはテント泊が望ましいですが、せっかくなら雲平山荘に泊まってみたいので、全て山小屋を使う想定で考えています。

ltaro.com

kumonodaira.com

www.sugorokugoya.com

 

太郎平小屋はメールで予約可能。
雲の平山荘は電話予約が必要。
そして、双六小屋はオンライン予約可能です。

 

いずれもシーズンは人気の小屋なので、
早めの予約が吉。

 

ただし、悩ましいのが何月に行くべきか


3泊4日という長丁場なので、夏の方が荷物は少なくて済むかもしれないですが、とにかく暑そう...

かと言って、その後は台風の季節もあり、長期での晴天が望める期間は僅か。秋は秋で山の天気は変わりやすいのが悩ましい...

 

なかなか難しい選択ですが、
多分、最後は直感で決めます、笑。


なんとなく秋が似合う気がするんだよなぁ...

 

② 登山者の憧れ "剱岳" 登頂


2番目に挙げたいのは剱岳

やはり登山するものとしては登ってみたい山。

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写真は唐松岳から見た剱岳の姿。

 

剱岳のある立山は、実は足を踏み入れたことがない山域でもあるので、今年こそは必ず足を伸ばしてみたいと思っています。そして、こちらも去年の夏に計画をしたものの頓挫してしまった山行なので、ぜひ実現したい...

 

そんな立山は行くだけで時間もお金もかかる場所

駐車場のある扇沢からアクセスする場合は

  1. 電気バス
  2. 徒歩
  3. ケーブルカー
  4. ロープウェイ
  5. トロリーバス

を使ってようやく室堂に到着。
この行程だけで、往復9,470円


これだけでも、なかなかのハードル。

ただ、グリーンシーズンは東京から室堂までの直通バスもあるので、行くならこれを使おうと思っています。

 

計画ルート

【行き】東京→室堂(夜行バス)

  • 1日目 室堂→剱沢キャンプ場(テント泊)
  • 2日目 剱沢キャンプ場→剱岳往復→雷鳥沢キャンプ場(テント泊)
  • 3日目 立山三山→室堂

【帰り】室堂→東京(バス)

 

ルートとしては、初日に剱岳最寄のテント場でもある剱沢キャンプ場まで。翌日は朝から剱岳往復し、室堂からすぐのところにある雷鳥沢キャンプ場へ。最終日は時間と相談して立山三山を巡って帰路に着くという内容。

 

テント場はおそらく予約不要(シーズンによって変わる可能性あるので要確認)なので、交通手段さえ確保してしまえば柔軟に対応できる行程。

場合によっては2日目もそのまま剱沢キャンプ場に泊まることも可能。

 

万全な体制で剱岳に挑むことができます。

 

季節はこちらも悩ましいですが、
イメージ的には夏に挑みたい山

8月の夏休みにチャレンジできればと思っています。

 

 

③ くじゅう連山への遠征登山


最後に挙げる目標は遠征登山


できれば遠いところに行ってみたい。

北海道も良いですが、今年は九州の名峰、くじゅう連山に登ってみたいと思っています。

 

ルートは様々なようで情報収集はこれからですが、坊ガツルという温泉のあるテント場があるので、そこに泊まって1泊2日の行程を予定。

 

季節は行くのであれば、
やはりミヤマキリシマの季節にいきたい!

www.visit-oita.jp


となると、6月上旬あたり。

 

一般的には祝日のない季節なので、
うまく仕事の調整をせねば...

 

 

結論:結局は天気次第

 

と、色々と想像を膨らませていますが、
昨年も同じように計画をしながらも、

夏:北岳
秋:涸沢&奥穂高岳

に登っているので、どうなることやら...

 

やはり天気次第であるので祈るばかり。

 

せっかく登るのであれば天気が良い時に登りたいので、つまるところ楽しく登れれば良いので、他にも色々と候補を持ちつつ楽しみたいと思います。

 

 

ということで、本年もよろしくお願いします!

 

 

【雑記】2021年の今年の目標(登山編)

 

【登山記】2021年の登り納めに、塔ノ岳へ。

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登り納めという言葉が登山の世界にはあり、
年末の忙しい中でも山には人がたくさん。

 

斯くいう自分も向かうは山へ。

 

ホームグラウンドでもある丹沢は塔ノ岳に登ってきました。

 

丹沢は10月、11月と登っているので3ヶ月連続。

今回はヤビツ峠〜塔ノ岳〜大倉のルートです。

 

登山記録

日時:2021年12月29日(水)
天気:晴れ / 強風
移動:電車+バス

行程:
・8:58 ヤビツ峠
・10:18 ニノ塔
・10:34 三ノ塔
・11:07 烏尾山
・12:10 新大日
・12:22 木ノ又小屋
・12:45~13:00 塔ノ岳
・13:30~14:00 花立山荘(昼休憩)
・14:36 堀山
・15:50 大倉登山口

タイム:6:52
歩いた距離:13.9km
累積標高:1,194m


【ヤビツ峠~塔ノ岳~大倉のオススメ度】

満足度 低い  ○  ○  ○  ○    高い
景観 悪い  ○  ○  ○    ○  良い
体力度 低い  ○  ○  ●  ○  ○  高い
難易度 低い  ○  ○      ○  高い
アクセス 悪い  ○  ○  ○     良い

ヤビツ峠からのルートは、稜線からの景色を堪能できることに加え、鎖場もあったりとメリハリが効いていてオススメ。

 

白く染まった丹沢の稜線


バス停より歩くこと10分強。
ヤビツ峠登山口より登山開始。

予報では山頂は強風でしたが、
山の中を歩いている分には快適な気温。

相模湾は朝の光に包まれており、
そして大山を見れば山頂は白く染まっていました。

どうやら霧氷が付いている様子。

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ニノ塔、三ノ塔の順調に登り、
塔ノ岳が綺麗に望める場所まで登ってきました。

快晴ということもあり、霧氷は徐々に小さくなっていて、それでも塔ノ岳山頂のあたりはまだまだ白かったです。

眼下には特徴的な烏尾山の姿が。

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烏尾山まで下ると、
烏尾山荘がドーンと建っています。

このシンプルで機能的なフォルム、好きです。

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途中のお地蔵様も、
すっかり冬の格好で暖かそう。

登山の無事を願いつつ、先に進みます。

 

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塔ノ岳山頂は爆風の世界

 

少しずつ大きくなってくる塔ノ岳の姿。

丹沢名物の木道をひたすらに歩く道中。
歩いていると身体が暖かいので感覚が麻痺しますが、
日陰に入ると霜が綺麗に降りていて、寒さを実感します。

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登り始めて3時間半程で、塔ノ岳山頂に到着。

風が荒ぶ音がずっと聞こえていたので覚悟はしていましたが、山頂は爆風の世界でした。

塔ノ岳でこれほどの強風は初めて。

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いつものように山頂は賑わってはいたものの、
誰もが風を避けるように休憩していました。

お昼ご飯を食べるには過酷だったので、
写真を撮ったら下山することに。


3時間半かけて登り、10分強で下山。

これも登山

でも、道中が楽しかったのと、
霧氷も見られたので満足。

 

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富士山は綺麗に見えたものの、
山頂には立派な笠雲が。

間違いなく富士山も荒れているはず。

 

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登ったことはないけれど下るのは嫌いじゃない大倉尾根


下山はいつもの大倉尾根を。

大倉尾根を下るのは何回もあれど、
実は登ったことはなかったり...

いつかは登ってみないととは思いつつ...

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でも、この尾根から見える街の景色はとても綺麗で、下山にこそ向いているルートだと思います。

登るにはやはり単調で長過ぎる気がする。

 

途中、花立山荘でお昼休憩にし、
その後は一気に下山。

3時間弱で大倉登山口へ。

ちょうどタイミング良くバスが来たので飛び乗り、渋沢駅へ。

大倉はバスの本数も良いのでありがたいです。

 

これにて無事に登り納め。

 

実は新しい山道具の試用山行でした

 

今回の登り納めは、
新しい道具の試用も兼ねたものでした。

 

また来年早々にこの道具についても語りたいと思います。

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それでは、改めて、今年一年ありがとうございました!

 

 

【登山記】2021年の登り納めに、塔ノ岳へ。

 

【雑記】2021年、今年買って良かった山道具ベスト5

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2021年も残りわずか。

滑り込みになってしまいましたが、
今年も「買って良かった山道具ベスト5」の紹介です。

 

レビュー記事が書けていないものも多いので、
それについてはおいおい紹介できればと思います...

 

① アトリエブルーボトル / Neo WOOL PANTS 2021


圧倒的な満足度の高さを誇ったのは、
アトリエブルーボトルのNeo WOOL PANTS 2021

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tools4mountains.hatenablog.com

 

とにかく履いた瞬間から暖かく、
寒い冬山でも快適。


あまりにも快適過ぎて、
家でも履いてしまうくらい。

他のパンツとは一線を画した、緩めのスタイリングも○。


人気のブランドなので、
購入の障壁が高いのが難点ですが、
2021年の購入して良かった道具No.1でした。

 

② ripa / OVERNIGHT pack


2番目にランクインしたのは、
先日購入したばかりのバックパック。

ripaのOVERNIGHT packです。

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日帰り登山用に購入したバックパック。

基本的には受注生産で、
生地やファスナーの色など細かく選ぶことができます。

 

街にも映えるデザインに一目惚れ。

 

一方で見た目以上に感心したのがその使い勝手。


収納は絞りタイプではなくジッパー式で、
サブ収納が使いやすく、とても満足。

登り納めの登山で早速使ってみましたが、
これは本当にオススメ。

レビューはまた後日...

 

③ NORRONA / フォルケティン オクタジャケット


3番目に紹介するのは、
NORRONAのフォルケティンオクタジャケットです。

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こちらも最近の山行には欠かせない道具。


行動するためのインサレーション。

ダウンやフリースと比べると、
保温性はありながらも通気性に優れるので、
行動中でも脱ぎ着が不要。

 

冬山との相性は抜群
実際に着てみると違いがわかります。

これも本当に買って良かった道具。

 

④ _go(アンドゴー) パッキングニット


購入して以来、
地味に活躍してくれているのが、
_go(アンドゴー)のパッキングニット。

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カメラやレンズ、他にもバッテリーなどの小物類の収納に便利な、収縮性の良いパッキングニット。

こちらもレビューが挙げられていませんが、
なかなか便利な道具。

 

伸び縮みするので、レンズを付けたままでOK。
そのままバックパックの中に入れてしまっても、安心。

 

取り出しやすさにも優れるので、
自宅から登山口までの移動中はこちらを使用。

使わない時も邪魔にならないので快適です。

 

⑤ KIPON マウントアダプター


最後に選んだのは、
KIPONのマウントアダプター。

SIGMA fpにContax Gレンズを使うために購入。

 

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昔のレンズは、
現代のレンズと比べても映りは見劣りしないばかりか、魅力的な描写をしてくれます。

そんなレンズを防湿庫に眠らせておくのはもったいない。

 

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SIGMA fp用には色々とズームレンズも購入してきましたが、最近はもっぱらオールドレンズばかり。

でも、これが楽しい。

 

 

結論:レビューが追いつかない...

 

というわけで、今年のベスト5でした。

他にも色々と活躍してくれている道具もあり、
レビューが追いついていませんが...頑張ります。

 

登り納めの登山記もアップできていませんが、
今年も無事に登山できたことを感謝しつつ、
来年も引き続き山に向かいたいと思います。

 

今年もありがとうございました!

 

 

【雑記】2021年、今年買って良かった山道具ベスト5

 

【雑記】鎌倉の隠れた紅葉の名所、獅子舞へ。

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12月に入りすっかり冬模様になったものの、鎌倉は意外と紅葉が遅く、ようやくピークを迎えました。

 

お寺の紅葉がイメージしやすいと思いますが、鎌倉屈指の紅葉スポットがあるのは、お寺ではなく、山の中

 

それは、獅子舞と呼ばれる場所。

紅葉の季節になると、
一面が透明感のある朱色に染まります。

 

紅葉を見て、ハッとしたのは初めて。

それくらい、今まで見てきた中でも、
一番綺麗な紅葉でした

 

獅子舞へのアクセス


鎌倉に住んでいても聞きなれない、
獅子舞という地名。


獅子舞谷とも呼ばれ、
鎌倉駅から少し離れた山奥の方にあります。


行き方は主に2つ。

①鎌倉駅から永福寺跡を経由して下道から向かう
②天園ハイキングコースより獅子舞方面の分岐を下る

 


②のルートを辿ると、鎌倉駅から30分ほどで獅子舞の入り口へ。

途中、鎌倉宮永福寺跡など、観光名所もあるので、良い散歩コースです。

 

ただ、個人的には、①の天園ハイキングコースから分岐するルートがオススメ。

 

ハイキングと鎌倉のお寺の両方が楽しめます。

 

初めての鎌倉での紅葉の季節。紅葉のピークをひたすらに追い求めて、11月末から12月にかけて、11/27、12/4、12/12と計3回も通ってしまいました。

 

 

明月院裏より天園ハイキングコースへ

 

自宅より北鎌倉方面へ
道中も絵になってしまうのが鎌倉。

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向かったのは明月院

紫陽花でも有名な明月院の裏手に、天園ハイキングコースへの入り口の一つがあります。


早朝であれば明月院裏は定番ルート


ここから建長寺の上を通り、この一帯で一番高い山である太平山を経由し、天園から獅子舞への分岐へと向かいます。

 

道中の見晴らし台からは、富士山の姿も見えます。

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11/27:紅葉はまだまだ


1回目の訪問は11/27。

街中では紅葉は始まっていたものの、
獅子舞の紅葉はまだまだ先

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ただ、イチョウはすっかり黄色くなっていて、
黄色い絨毯が見られました。

 

12/4:透明感のある紅葉の始まり


翌週末に再度足を運びます。

この日もハイキングコースを経由。

獅子舞の谷へと降りていくと、少しずつ谷底から赤く染まり始めたモミジの姿が。

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日当たりが良い場所は、紅葉の進みも早く、
日が差し込むと印象的な景色が広がります。


街中と比べると、木々の大きさが一回り違うので、とても迫力がありました。


ピークは次週かなというところ。

しばし紅葉を見上げ、この日は帰宅。

 

12/12:ついにピークを迎えた獅子舞の紅葉


そして、翌週末に再再訪。

今度は鎌倉駅より下道を通り獅子舞へ。

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早朝の鶴岡八幡宮は人も少なく、
凛とした空気がとても気持ち良いです。


獅子舞に着いたのは10時前。

谷底から登っていくと、1週間前からは想像できない程に、赤く染まった紅葉が

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近づくと、透明感がより感じられます。
赤色よりは朱色に近い色。

獅子舞という地名がしっくりくる景色。

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紅葉を目当てに訪れる人も多く、普段はひっそりとしているだろう獅子舞の谷も、この日ばかりは賑わっていました。

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とても美しい景色。

聞くところによると、今年は紅葉の当たり年だそうで、納得の美しさ。来年も期待したいです。

 

訪れてみると、ここは鎌倉?と思うような場所ですが、秘境感満載の獅子舞の谷。オススメです。

 

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鎌倉駅方面の帰り道は、ぜひ、okashi nikaidoへ。

とても美味しいマフィンやクッキーのお店。ハイキング後にこちらに寄るのが個人的な定番ルートになっています。

 

okashi-nikaido.com

 

 

【ハイキング】鎌倉の隠れた紅葉の名所、獅子舞へ。

 

【撮影機材】CONTAX Planar T*45mm F2 x SIGMA fp【オールドレンズ】

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先月、ちょっとした巡り合わせで甲府に行くことがあり、カメラを片手に半日ほど散歩してきました。


初めて訪れた甲府の街。


いつも中央道を車で走りながら横目で見てはいたものの、
実際に自分の足で歩くと全く想像とは違う場所で、
とても楽しい時間でした。

 

SIGMA fpのお供に持っていったのは、
CONTAX Planar T*45mm F2
 

今回はこの組み合わせで撮影した写真の紹介です。


ただの街歩き写真ですが、
市内から見える南アルプス。

とりわけ、甲斐駒ヶ岳の格好良さと言ったら。

 

CONTAX Planar T*45mm F2について


CONTAX Planar T*45mm F2は、
CONTAX Gシリーズ用に開発されたレンズの一つ。


カールツァイス製のレンズで、
高コントラストのパキっとした写りが特徴。


ツァイスのレンズと言えば、個人的には、
CONTAX T3というコンパクトカメラで初体験をし、
現像時に度肝を抜かれた思い出があります。


今回組み合わせたSIGMA fpもコントラスト強めの写真が得意なので、この組み合わせにはかなり期待が持てそう。

 

KIPONマウントアダプター

なお、このレンズをSIGMA fpで使うには、
マウントアダプターが必要になります。

詳細は以前紹介したこちらの記事をぜひ。

tools4mountains.hatenablog.com

 

実際に装着した姿はこちら。

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ボディ色と色は異なれども、
SIGMA fpのボディが小さいこともあって、
クラシカルな雰囲気が意外とマッチしています。


オールドレンズを付けた時は、
後付けグリップが無い方が見た目は良いな...
(グリップないとホールド性はガクッと落ちますが)

 

と、このようなスタイルで散歩をしてきました。

 

CONTAX Planar T*45mm F2 x SIGMA fp


せっかくなので、
日誌風に写真を紹介したいと思います。

甲府駅に到着したのは10時頃。
始めに向かったのはAKITO COFFEE

甲府駅の北口を出て、大通り沿いに歩くこと5分、
イートインもできる小さなコーヒースタンドです。


店内はとてもシックな雰囲気で良い時間を過ごせました。
アンティーク家具が空間に馴染んでいます。

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ツァイスのレンズは、
使う度に「本当に良く写る」レンズだなと思いますが、
その中でもお気に入りの一枚。

フォーカスしたところを思い通りに細部まで描写してくれるレンズ。

防湿庫に眠らせておくには勿体無い。

 

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カフェの窓際から見える風景。

明暗差のあるようなシーンでもしっかり写るなという印象。

45mmという焦点距離が、日常を撮るには最適で、
コンパクトで軽量なレンズなので、
街歩きにはぴったりだなと思いました。


ところで、AKITO COFFEEですが、
カフェラテとマフィンを頂きました。

どちらも丁寧に作られていて、とても美味しかったです。

 

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マフィンは季節限定のものも多く、
今回はクリームチーズが入ったものを食べました。

お店の雰囲気も良く、
また再訪したいお店になりました。

 


続いて、大通りをそのまま北上し、
甲府と言えばということで、武田神社へ。

大通りの突き当たりに位置しているので、
通り自体が参道になっているようで、とても印象的な場所でした。

 

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神社の入り口での一枚。

デジタルなのにフィルムライクな写真になってしまう不思議。

ちょうど七五三の季節ということもあり、
家族連れの訪問がとても多く、賑わっていました。

 

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武田神社は創建1919年。

歴史的には新しい神社ですが、
武田信玄を祭神としており、どっしりとした雰囲気。

地元の人にも大切にされていることが伝わります。

 

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本殿は少し階段を登ったところにあり、
振り返れば甲府の街並みが広がります。

何気なく撮影した一枚ですが、流石の描写力。

紅葉の季節でもあり、撮影日和でした。


武田神社を後にし、駅方面へ戻ります。

通り沿いは綺麗に整備されていて、
散歩するだけも十分楽しいです。

途中には大学もあって、
こんなところで勉強するのも良いなと思ったり。

 

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大学の前にあった公衆電話。

マウントアダプターを介して使っているので、
フォーカスはマニュアルで操作することになりますが、
マニュアルフォーカスだからこそ撮れる一枚。


こういった写真は作例写真としてはベタですが、
やはり絞りを浅めにして撮るのが楽しいレンズです。

 

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この日は晴天という言葉が似合う天気。

日差しを存分に浴びる花を撮影。

光が強過ぎるとAFが狙い通りにいかないこともありますが、
あえてマニュアルで撮ってみるのもおすすめ。



この後は、少し早めのお昼に。

武田神社に向かう時に見かけた、
昔ながらのカレー屋さんに入ってみました。

外見から独特で、入ってみると裏切らないレトロな雰囲気。


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武田神社の余韻がまだ続いているかのよう。

この独特な雰囲気。
写真でも伝わってくるかと思います。

オールドレンズだけあって、
昔ながらの場所に合っているかもしれません。



お腹を満たしたら駅まで戻ります。

その道中に歩道橋に登って、
個人的に一番格好の良い山だと思う甲斐駒ヶ岳を撮影。

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絞り込むと隅々まで解像してくれるレンズ。
街並みも山も綺麗に写っています。

改めてレンズの実力を思い知らされました。

 

 

半日の滞在でしたが、
カメラ片手に楽しい旅行でした。

 

SIGMA fpとの相性は抜群


CONTAX Planar T*45mm F2ですが、
45mmという画角が絶妙で、日常のスナップに最適。


そして、ツァイスらしい写りの良さ。

こんなに小さいのによく写るなと感心します。


そのおかげで、SIGMA fpとの相性も抜群

レンズ自体も実は安いので、
マウントアダプターの価格を考慮しても、
とてもリーズナブルなレンズだと思います。

amzn.to



【撮影機材】CONTAX Planar T*45mm F2 x SIGMA fp【オールドレンズ】

 

 

【山道具】新素材"Octa"の実力を体感|NORRONA / フォルケティン オクタジャケット。

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年々進化する山道具の世界。

 

と言っても、山道具の買い替えスパンは長いので、
最先端の道具に触れる機会はそこまで多くはないのが実情。


けれども、やはり、
新素材は正義


久々に新技術・新素材を体験し、その進化具合に痺れました。

購入したのはNORRONA
フォルケティン オクタジャケット

先日購入したアトリエブルーボトルの、
Neo WOOL PANTS 2021に匹敵する素晴らしいプロダクトでした。


フォルケティン オクタジャケットの評価


フォルケティン オクタジャケットの評価は次の通り。

満足度 低い  ○  ○  ○  ○   高い
性能 悪い  ○  ○  ○  ○    良い
使い勝手 悪い  ○  ○  ○  ○    良い
デザイン 悪い  ○  ○  ○      良い
CP 低い    ○  ○    ○  高い
街歩き適正 悪い    ○  ○    ○  良い

寒い季節の登山において、
これを着ておけば問題ないという安心感。

文句無しの満足度。

唯一、同様の他ブランドのジャケットに比べると、
価格が少し高めなのだけが難点...

 

フォルケティン オクタジャケットの仕様


主要スペックはこちら。
リサイクル素材を使っているところもポイント。

  フォルケティン オクタジャケット
ブランド NORRONA
素材 PERTEX RECYCLED NYLON/NYLON
重量 264g
定価 ¥28,600

store.yamap.com


 

フォルケティン オクタジャケットの特徴


NORRONAはノルウェー発のアウトドアブランド。

フォルケティン(Falketind)という名称は、
ノルウェーの山の名前からきているようで、
同ブランドのラインナップ名称の一つ。

 

そして、このフォルケティン オクタジャケットは、名前にも冠されている"オクタ/Octa"という新素材を使った、アクティブインサレーションジャケットです。

 

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その特徴は、

・軽量で
・暖かさをキープしつつも、
・通気性に優れている

というところ。

旧来のインサレーションとは違い、
行動中でも着ていられるジャケットです。

 

それを実現したのは、
裏地に使われている、オクタ/Octaという素材。

実は、開発したのは日本の帝人という会社。

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画像のように、繊維の一本一本が
8本の特殊な突起を持ったストロー形状をしていて、
繊維のレベルで空気を保持してくれます。


それにより、軽量でありながらも保温性を実現


そして、突起形状が組み合わされることで、
通気性を確保し、汗をかいても蒸れにくい、
という特徴を生み出しています。

 

寒い季節に山を登ると、登り始めて20-30分経つ頃に着替える人を多く見かけます。

写真は燕岳登山の道中のベンチでの一枚。

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着替えていると、その間に身体も冷えてしまうので、
このような時間は減らしたいもの。

その点、このフォルケティン オクタジャケットは、
行動中の体温をうまくキープしてくれるので、
着替え不要

登っていてもヒートアップすることなく動くことができます。


まさに、
アクティブインサレーション
という名前がぴったり。


行動中でも使えるインサレーション。
そして、それを支える新素材。


やはり、新しい道具にはそれ相応の価値があります。

 

フォルケティン オクタジャケット レビュー


ここからは、実際に使ってみてのレビューです。

フォルケティンオクタジャケットは3色展開。
今回はIndigo Nightという色を購入。

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最初の印象としては、
とにかく軽くて薄い、ということ。


特に薄さは目立つので、
インサーレションとして大丈夫なのかな?
と少し不安も抱きました。

 

が、裏地を見て、触ってみて納得。

裏地は格子状に編まれていて、
この立体形状が更に空気を保持してくれる仕様。


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そして、目には見えない、
繊維一本一本の保温性能。

実際に着てみると、
暖かさが実感できます。

遮熱性能に優れているので、
すぐに、自分の対応で温まった空気の層を感じることができました。

 

実際に着てみた画像はこちら。
流石の北欧ブランド。文句無しに格好良い。

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実に無駄のない、シルエット。

表に使っているPertex Nylonは、
撥水性もあるので小雨程度であれば問題なさそう。

また、適度に防風性もあるのでライトなアウターとしても使用できるのも嬉しい。


見た目もすっきりしていて、
街中でも違和感なく着ていられるスタイリングなので、とても使い勝手も良さそうです。

 

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Octaの保温素材は首回りまで配置されています。
首まで暖かいのは、何気に嬉しい。

またチンガードが付いているので、
ジッパーと肌が干渉しないのもポイント。
(タグを外す前に撮影してしまっていました...)

特に寒い季節に着るウェアは、こういった工夫が大切。

 

そして、もう一つのお気に入りは、
袖の内側に隠されたサムホール

 

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スマホやカメラの操作をするので、
グローブはしたくない、でも暖かくしたい、
そんなニーズに応えてくれるのがサムホール。

 

フォルケティンオクタジャケットのサムホールは、これも特殊な形状で、袖口の部分に穴が空いているわけではなく、内側にループが隠されている仕組み

 

なので、使わない時は内側に隠れるので、
目にも見えず、寒気の流入も防いでくれる。

とてもよく考えられているデザイン。

 

素材の性能だけでなく、
使い勝手もしっかり考えられています。

そして、見た目も格好良い。言う事ないな...

 

こんな人/こんな山におすすめ


同時期に購入したNeo WOOL PANTS 2021と一緒に、
11月中旬の丹沢で着用。

そして、12月に入ってからも、
週末は鎌倉アルプスで使っていますが、
行動着として非常に快適です。

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バックパックを背負っている背面は流石に蒸れるものの、そこを除けば、熱気が身体から出ていくのがよくわかります。

歩いていてもヒートアップすることなく、
登り始めから山頂まで歩き通すことができました。

 

ただ、通気性が良いことで、立ち止まっていると寒い空気が入ってくるので、長時間休憩する場合はウィンドシェルを羽織ると良いです。

 

その軽さ、見た目からは想像できないほど暖かいので、
冬の低山や雪山に登る人におすすめの一枚。

とりわけ長い距離を歩く場合や、
早いペースで歩く人に向いていると思います。

あと、汗っかきの人は試す価値ありです。

 

また、山小屋泊の場合は、
到着してからの室内着としても活躍してくれるはず。

 

万人受けするわけではないかもですが、
目的が合致する人にとっては最高の一枚です。

amzn.to

 

 【山道具】新素材は正義|NORRONA / フォルケティン オクタジャケット。

【登山記】続・スタンプラリーで楽しむ丹沢歩き&紅葉(ヤビツ峠~大山)

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一か月ほど前に登ったばかりの丹沢へ。

 

前回の終了地点となったヤビツ峠を起点に、
今回は大山へと足を運びました。

 

目的はスタンプラリーの制覇に加えて、
見頃になった紅葉狩りと、新しい山道具のテスト


一か月も経つと、山の雰囲気を随分と変わっているもので、
紅葉はもちろんのこと、風の冷たさが厳しい季節になったことを肌で感じます。


同じ山域に登るとそういった違いに気付けて面白い。


紅葉やスタンプラリーに道具のテスト。
目的が色々とあったおかげか、とても充実した一日でした。

 

*前回の丹沢山行記録はこちら

tools4mountains.hatenablog.com

 

登山記録


日時:2021年11月21日(日)
天気:曇り
移動:電車+バス

行程:
・8:13 ヤビツ峠
・9:15 大山山頂
・10:30 見晴台
・11:15 阿夫利神社下社(昼休憩)
・12:30 大山ケーブルバス停


【ヤビツ峠→大山のオススメ度】

満足度 低い  ○  ○    ○  ○  高い
景観 悪い  ○     ○  ○  良い
体力度 低い  ○    ○  ○  ○  高い
難易度 低い  ○    ○  ○  ○  高い
アクセス 悪い  ○  ○  ○     良い



再度、ヤビツ峠へ


ヤビツ峠へは、
小田急線の秦野駅よりバスで約50分。

同じ丹沢でも、
大倉方面や、大山ケーブルバス停行きの始発は早いのに、
ヤビツ峠行きの始発は7:20と少し遅め。


多くの登山客はこの始発バスを狙ってやってきます。


秦野駅に着いてみると予想通りの大行列。
ざっと100人程度。

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当然、1台には乗り切れないので、
臨時バスも追加され、計3台のバスがこの日は出勤していました。


ヤビツ峠までは山道。
50分弱という時間を考えると、できれば席に座りたい...

タイミング良く2台目のバスで座れるかな...
と心の中で祈りつつ乗車。

 

...

 

残念ながら、2人前で席が埋まってしまいました、涙。

 

仕方がないので、
できるだけ身体を預けられる最前方に居場所を確保し、
ヤビツ峠まで耐え忍びました。

 

聖地を後に大山方面へ

 

ヤビツ峠は登山客に加え、
自転車乗りの聖地でもあります。

この日も朝から賑わっていました。

 

前回訪れた時にはなかった仮設トイレまで。
(公衆トイレもあるのに!)

 

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この時間から来る登山客は、
大半が塔ノ岳方面に向かって出発していきます。


見た感じ、8割は塔ノ岳方面。

 

そんな中、前回果たせなかった大山登頂を目指し出発。

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大山までは2.3kmの道のり。

道は綺麗に整備されており、
何の不安もなく登ることのできるルート。

子供連れも多かったです。


大山からヤビツ峠側は紅葉はほとんど見られなかったものの、足元は秋の雰囲気。

 

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標高にして600m弱の登り。

道中、右手には相模湾
左手には二ノ塔、三ノ塔、そして塔ノ岳の姿が。

よく目を凝らすと、
しっかりと塔ノ岳山頂にある尊仏山荘の姿も確認できました。

 

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風景を楽しみつつ登り続けると、
遠くから人の声が聞こえてきます。

阿夫利神社下社からの登山道との合流地点に到着。

ここまで来れば、山頂は間近。

写真に写っている子供とお父さんの「もう歩けないよー」「あと300m頑張ろうよー」という会話に癒されました。

 

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何故か修正が入っている看板、笑。
いずれにせよ、残り300m。


歩き始めると、すぐに鳥居の姿が。

大山は登山道自体が参道でもあるので、
厳かな雰囲気が漂っていて、身が引き締まります。

他の山の山頂とはまた違った雰囲気があって好きです。

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9時15分。無事に山頂に到着。
スタンプを忘れずにGET

あとは下りたところにある、
大山観光案内所でスタンプをもらえば、コンプリート。


サーモスにお湯を入れてきたので、
コーヒーをドリップして休憩。

見晴台経由で阿夫利神社の下社まで下山することにします。

 

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阿夫利神社でまさかの展開に?!


見晴台方面の下山路は登ってきた道とは違い、
道中も見晴らしがとても良く、
ついつい立ち止まってはカメラを構えてしまいます。

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前回も撮ってしまった風景。


一年振りに来ても、
同じようにススキが伸びていて、懐かしい気分。

 

下に降りていくにつれ少しずつ紅葉した木々が。

どうやら紅葉の見頃はまだまだ下の方の様子。


森林の中をしばらく歩いていくと、見晴台に到着。
ベンチが多く、こちらも賑わっていました。

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ここからは阿夫利神社の下社までひたすら歩きます。

まだまだお昼前の時間ということもあり、
登っていく人も多数。

見晴台までは、
ハイキングにピッタリの道。

 

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下山はのんびりと歩き、
阿夫利神社下社に11時過ぎに到着。


下社は凄い人でした...


人混みに圧倒されてしまい、
早々に下りようかと思っていたら、
なんだか美味しそうなお店が。

よくよく見てみると、ラーメン屋さんのAFURIでした!
大好きなお店。


寒くなってきたこともあり、
下山後にはラーメンを食べたいと思っていたこともあり、
迷わず入店。


大盛況で、20分ほど待ちましたが、
美味しいラーメンを満喫。

 

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どうやら、ここ数年、11月に出店している模様。

更には、AFURIの由来は阿夫利神社にあったそう。

よくよく考えれば...と思いつつ、まさかの発見でした。

 

下山路は紅葉を堪能し、スタンプラリーを制覇!


紅葉はこの週末がピークの様子。
下社からは女坂を辿って下山しました。

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女坂を下りていくと、
紅葉で有名な大山寺を経由することができます。


こちらも大勢の観光客。
まさに"紅葉"といった風景。

 

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大山寺は「関東の三大不動」の一つだけあって、
どっしりとした雰囲気があって、落ち着きます。

山頂や阿夫利神社の喧騒は何処に...という静けさでした。


そのままに下山道へ。

ケーブルカー乗り場には着いたのは12:30。
コマ参道を抜け、バス停の横に大山観光案内所があります。

最後のスタンプを押して、
スタンプラリーをコンプリート!

景品の手ぬぐいをもらいました。

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これにて、スタンプラリーは完了。
2日間で丹沢を無事に繋ぐことができました。


丸一日で歩き切るのも良いですが、
あえて二日間に分けるのもそれはそれで面白いなと思いました。

 

スタンプラリーは毎年やっているようなので、
また来年も参加したいと思います!

 

 

【登山記】スタンプラリーで楽しむ丹沢歩き②(ヤビツ峠~大山)